白い雄しべだけが残って目立つ「イヌショウマ」
白い雄しべだけが残って目立つ「イヌショウマ」(犬升麻、学名:Cimicifugabiternata)。蕾が赤くてかわいい。薬用にならないショウマなので犬升麻とは、犬にも失礼だ。(2020年秋、東京都)イヌショウマキンポウゲ科山地の林の中に生える多年草(複数年のあいだ成育する植物)。長い花茎(かけい:葉をつけずに花だけをつける茎)をのばし、穂状に白い小さな花をたくさんつける。開花するとすぐに花びら状の萼(がく:花の外側にある、葉の変化した器官)が落ちて、雄しべと雌しべが残る。同じ仲間のサラシナショウマと似ているが、花の穂が細く、葉の形も異なるので見分けがつく。名前の由来は、山菜として葉が食べられるサラシナショウマと対比して、イヌショウマは食用にならないことから、名前に「他より劣っている」という意味をあらわすときに...白い雄しべだけが残って目立つ「イヌショウマ」
2020/10/05 07:21