(2024年 アメリカ)不発だったPART1からは見違えるほど面白くなっている。物語は決戦に向けて直線的に展開して一切の無駄がなく、戦闘場面はザック・スナイダー印全開で楽しめた。できれば第3弾も作ってほしい。 感想 前作PART1は芳しい出
新作・旧作両方の映画レビューをしています。記事内にはネタバレ部分の警告を入れているので、鑑賞前の方も安心してご覧になってください。
質屋_後半の構成が神がかっている【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1964年 アメリカ)ハリウッドが初めて生存者の視点からホロコーストを扱った映画。無口な親父の陰鬱な日常生活がひたすら映し出される前半1時間には退屈したが、後半の構成は神がかっていた。作品解説ハリウッドの初めてが詰まった実験的作品エドワー
ナイト・エージェント_納得感の薄いポリティカルスリラー【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 アメリカ)ネットフリックスで話題のドラマだけど、個人的には今一つだった。前半のミステリーは勿体ぶりすぎで、第7話でようやく加速するという立ち上がりの悪さ。また中心にある陰謀がかなり強引で、「目的達成のためにそこまでやる?」と言
シンプル・プラン_骨折り損のくたびれもうけ【9点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1998年 アメリカ)たまたま拾った大金を我が物にしたければ、しばらく何もせず黙っておけ。そんな簡単な計画すら遂行できずドツボにハマっていく人々の姿を通して、人生の真理の一端を正確に切り取った残酷なおとぎ話。知名度は今一つだが、物凄く面白
ワールド・オブ・ライズ_リドリーのアメリカ批判【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2008年 アメリカ)ポリティカル・アクションとしては盛り上がりに欠けるので、直感的に面白い映画ではない。ただしアメリカの工作活動の失敗について驚くほどつっこんだ分析がなされているし、オチの付け方も秀逸なので、見るべき価値はある。感想面白
マネーショット Pornhubは語る_正義こそ凶器【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 アメリカ)世界最大のポルノ動画サイトが社会的追及を受けた顛末を追ったドキュメンタリーだが、真面目かつ合法的に働いているポルノ業界人が食い扶持を奪われる一方、正義をかたる側の弁護士や市民運動家の背後には何やらきな臭い団体が存在し
ゴースト・オブ・ミシシッピー_ただの生真面目映画【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1996年 アメリカ)人種問題を扱ったザ・良識派な作風で、作りもいたって生真面目。題材の良さもあってそれなりに楽しめるが、それ以上の作品にもなっていない。感想劇場未公開・未ディスク化作品ロス暴動の影響か、90年代は人種問題に触れた映画が多
PLAN 75_どうせえっちゅーねん【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 日本)現実社会の延長線上に感じられる世界観や倍賞千恵子の演技など、見るべきものは確かにある。ただしただ「可哀そう」で終わっており、「で、どうすればいいのか」という思案をさせる内容になっていない。感想現実社会の延長線上にあるリア
シン・仮面ライダー_この映画には背景がない【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 日本)ショッカーや仮面ライダーの設定、主演3人の熱演など、見るべきものは確かにある。ただし軸となるストーリーがないため展開に大きな流れを生み出せていないし、異常にレベルの低いCGは見る側のテンションを下げる原因となっている。感
ブラッド・ダイヤモンド_アクション俳優ディカプリオ【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2006年 アメリカ)社会派の題材を娯楽アクションとして見せたエドワード・ズウィックの真骨頂的作品。構成の抜群のうまさ、見せ場の迫真性に加え、主演のディカプリオの意外なハードボイルドさもあって、全方位的に良くできている。感想社会問題と娯楽
セルピコ_題材は良いけどやや単調【6点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(1973年 アメリカ・イタリア)言わずと知れた社会派ドラマの名作だが、個人的には今一つに感じた。セルピコの最初の彼女のような明らかに無駄な構成要素があるし、告発するする詐欺を働いた一番悪い奴らには迫り切れていない。作品解説実話に基づく社会
ちひろさん_ちひろ=お釈迦様【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2023年 日本)人気コミックのNetflix製実写版。基本、いい話ではあるんだけど、起伏に欠けるので面白いわけでもなかったり、有村架純の演技は良いんだけど、本当に主人公に合っているのかと考えると疑問符がついたりで、ちひろさん同様に掴みど
シンクロニック_前半グロテスク後半ハラハラ【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2019年 アメリカ)抜群のアイデアと構成力に支えられたSF映画の拾いもの。物理法則を無視しすぎた滅茶苦茶な話ではあるんだけど、演出や演技の雰囲気が良くて、見ている間は特に気にならない。感想前半はグロい、薄気味悪いAmazonプライムに上
ノイズ(2022年)_ゆるゆるのクライムサスペンス【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 日本)田舎社会の独特な雰囲気の描写に失敗している上に、クライムサスペンスとしてもゆるゆるで、良い部分がほとんどない。この程度の企画に、よくぞここまで有名俳優を揃えられたものだ。感想田舎の怖さが全然足りていないディズニープラスの
レッド・ブレイク_ダイ・ハード×コマンドー×リーサル・ウェポン÷1億【2点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2021年 アメリカ)80年代アクションを21世紀のポリコレでコーティングしたような映画だが、企画倒れもいいところで何一つ面白くない。こんなにくだらない映画は本当に久しぶりだった。感想出張中のホテルで暇つぶしに見た映画②前回記事『クリーン
クリーン ある殺し屋の献身_舐めてた清掃員が凄腕の殺し屋だった【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2021年 アメリカ)オスカー俳優エイドリアン・ブロディがひたすら苦虫を嚙み潰したような顔をしているバイオレンスドラマで、何も起こらない前半部分はしんどかったんだけど、後半のカチコミで盛り返す。期待して見るような映画ではないが、暇つぶしに
ガンニバル_岡山は日本のテキサスだ【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2022年 日本)日本にこんな面白いドラマがあるのかと思うほど面白かった。田舎のジトっとした雰囲気、主人公を雁字搦めにする人間関係、胸糞の悪い事件と、不快度数は極めて高いのだけど、その不快感がエンタメの領域にまで昇華されていて、全7話をあ
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー_長くて支離滅裂、MCU最低作品【2点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)前作も個人的にはハマらなかったが、本作は輪をかけてつまらなかった。内容のわりに長すぎるし、登場人物たちの行動の筋が通ってなさすぎ。質低下が指摘されて久しいMCUだが、私の中では最低作は本作となった。※注意!文句ばかり
ザ・ボディガード(2017年)_殺し屋はごりごりのヤク中【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2017年 アメリカ・スペイン・ドイツ)B級映画かと思いきや、かつてハリウッドの第一線で活躍していたメンバーが集合した作品なので、作りはかなり堅牢だった。迫力のある見せ場や意外性のある物語でなかなか楽しませてくれるし、上映時間はコンパクト
西部戦線異状なし(2022年)_兵士一人一人が選択した運命【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 ドイツ)往年の名作のリメイクだが、戦争での被害を訴えたオリジナルとは打って変わり、兵士達もまた状況の一部であり、ある面では加害者でもあることを描いた点が現代的だった。100年前の戦争を描きつつも、21世紀仕様にアップデートされ
人間の値打ち_抜群の構成力で描かれる群像劇【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2013年 イタリア・フランス)イタリア・アカデミー賞7部門受賞作だけあって、構成が実に見事な作品だった。3人の主人公が織りなす群像劇には侘しさが充満しており、人間のどうしようもなさが描かれた良作だった。感想抜群の構成力で描かれる群像劇ア
銀河英雄伝説_あまりの面白さにぶったまげた【8点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(1988-2000年 日本)SFエンタメの皮を被りながらも、国家論や元首論をかなり真剣に描いた含蓄あるアニメ。長編3作、本伝110話、外伝52話という大ボリュームも何のその、あまりの面白さに気づけば全部見終わっていた。作品解説銀河英雄伝説
青春の殺人者_悪い意味で時代を感じる【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1976年 日本)Amazonプライムで何となく見たのですが、当時流行っていた前衛的なスタイルを現在の目で見るとダサく感じました。経済的に充たされることの空虚さみたいなメッセージも、本当の不況を経験した世代にとっては「だから何?」という感
ホーム・フォー・ザ・ホリデイ_良くも悪くも優等生的【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1995年 アメリカ)ジョディ・フォスター監督第2作目。家族問題を丁寧にドラマ化した作品であり、豪華キャストも含めて見所は多いのですが、監督がコメディに向いていないこともあって弾けきれていませんでした。良くも悪くも優等生的な映画。作品解説
スティルウォーター_保守親父でも変われる【7点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2021年 アメリカ)表面的には娘を助けるために奮闘する親父を描いたコマンドー的な作品なんだけど、その実体はアメリカの保守親父が海外でマイノリティの立場となり、否応なく多様性を身に着けていくという社会派ドラマだった。面白いのでオススメ。感
アメリカン・アニマルズ_若気の至りで人生詰む【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2018年 アメリカ)現実に起こった絵画盗難事件の映画化なのですが、単に犯行の様子を作劇で再現するのみならず、事件当事者のインタビューを挟むことでより事実に肉薄させた構成が優れています。コミカルに始まった話がどんどん深刻になっていき、最後
ジョーンの秘密_面白い実話をつまらなく映画化【4点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2019年 イギリス)"M"ことジュディ・デンチがMI5に逮捕される元スパイ役という変わったドラマなのですが、スパイの苦悩も、彼女が国家に反逆していたことを知った家族のドラマも不完全燃焼を起こしており、上映時間が短いこ
ガルヴェストン_暗く打ちのめされるような犯罪ドラマ【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2018年 アメリカ)中年ヤクザが現場で偶然出会った若い娼婦を連れて逃亡するという犯罪映画としてはありがちな概要なのですが、テキサスという土地のいかがわしさを背景にしたヘビー級のドラマと、王道からどんどん外れていくストーリーに目が釘付けに
夜に生きる_2時間で描くには無理がある【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2016年 アメリカ)長大な物語を短くまとめすぎて何の感慨も抱けない内容になっています。人種問題や宗教と社会など、アメリカ社会を総括するような興味深いテーマが打ち出されているだけに、個別要素がアッサリ済まされていることは残念でした。作品解
キラー・サリー:ボディビルダー殺人の深層_リアル羅生門【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)ボディビルダー夫婦の妻が夫を殺したというセンセーショナルな事件を取材した全3話のドキュメンタリー。告発する側、される側、双方の視点から事件の真相を明らかにしており、一気見するほど面白かった。感想実際の殺人事件を追跡し
オーガズム瞑想:ワンテイスト社の実態_うらやまけしからん不祥事【6点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2022年 アメリカ)ヘタなエロ映画のようなタイトルだけど、内容は現実に起こった企業不祥事を取材したドキュメンタリー。事件の異様さから内容への興味は持続する反面、元関係者の証言をまとめただけの構成に物足りなさを覚えた。感想ワンテイスト社と
地獄の黙示録_つまらんのに見てしまう映画【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1979年 アメリカ)個人的には名作の皮を被ったポンコツ映画だと思っているのだが、メディアが出るたびに買ってしまうし、つまらないと分かっているのに何度も見てしまうという、不思議な魅力を持った映画でもある。自分でもこの映画が好きなのか嫌いな
仮面ライダーBLACK SUN_最終話で台無し【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 日本)怪人が存在する近現代史を壮絶なボリュームと密度で描く日本版『ウォッチメン』。だけど監督の個人的な主張が出過ぎた最終話で一気にコケた。9話までの温度感なら日本特撮史に残る大傑作になりえたのに、残念。感想BLACKは特別な仮
震える舌_伝説の闘病ホラー【6点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(1980年 日本)日本映画史に残るトラウマ作品であり、破傷風患者に扮する子役は一世一代の演技を見せます。おどろおどろしい演出も恐怖感を倍増させるのですが、話らしい話がないことが問題でした。治療の過程を起伏を持って描く内容にすれば見違えるほ
21ブリッジ_面白いけどいろいろ足りない【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2019年 アメリカ)マンハッタン封鎖という舞台設定が生かされていなかったり、冒頭で「正義とは」というテーマを打ち出しながら議論が深まらなかったりと、いろいろと不足した映画でした。面白いのは面白いんですけどね。感想タイトなクライムアクショ
ダーマー_猟奇事件に短絡的な答えはない【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)実在の連続殺人犯をテーマにしたリミテッドシリーズだが、結論を一つに絞り込むのではなく、可能な限り多面的な分析を試みている点が好印象だった。連続ドラマの特性を生かし切った良作。感想ネトフリ久々の収穫1970年代から90
26世紀青年_バカ賢い傑作コメディ【10点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2005年 アメリカ)死ぬほど笑える下ネタと高度な批評性が一体化した傑作で、もしかしたらすべてのコメディ映画の中でも一番好きかもしれない。バカばっかりになった26世紀を舞台としたSFでありつつも、現代社会の問題点を鋭く抉る内容であり、ラス
(2022年 アメリカ)マリリン・モンローの波乱万丈の人生を、きわめて退屈に描いた失敗作。芸術性に配慮して製作には口出ししないというネットフリックスの方針が悪い方に転んでいる。感想退屈極まりない伝記映画絶好調のアナ・デ・アルマスがマリリン・
キャシアン・アンドー_宇宙のスパイゲーム【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)1~3話までを一気に見たが、期待以上に良かった。名も無き者の戦い、組織の駒同士の殺し合いという『ローグワン』のテーマを継承・発展できており、実に興味深い内容となっている。作りに不親切な部分があるので子供にはちと厳しい
あの頃。_ハロプロ知識がないと厳しい【4点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2021年 日本)ハロプロに詳しい人だと一つ一つの会話を楽しめるのでしょうが、そうではない人にとっては特に感じることのない内容で、これで2時間弱は厳しかったです。アイドルオタクに限定せず何かしらにハマったことのある人なら思い当たる内容にま
コブラ会(シーズン5)_シリーズ最低のつまらなさ【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)『コブラ会』は大好きなシリーズなんだけど、今回はダメだった。コブラ会の道場拡大というビジネス面での摩擦が中心で空手の話ではなくなったし、リアリティの線引きも狂っている。「さっさと警察呼べよ」と何度思ったことか。感想空
ソー:ラブ&サンダー_子供に戦わせちゃダメ【5点/10点満点中】
(2022年 アメリカ)「戦いよりも愛が大事」という主たるメッセージに対して、劇中で主人公たちが真逆のことをするという理解に苦しむ話になっている。戦いの不毛さを知って死んだ父を持つ子を戦士に育ててはいけないと思う。作品解説評価は微妙、興行成
オレの獲物はビンラディン_ケイジの怪演【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2016年 アメリカ)アメリカと神をこよなく愛する貧乏中年ニコラス・ケイジが終始ハイテンションな怪演を見せる。とにかくケイジの演技が凄いんだけど、見どころがそれだけなのはちょっと残念だった。感想ニコラス・ケイジの名演が光るAmazonプラ
アイ・ケイム・バイ_怖くも面白くもない【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 イギリス)スリラーとしてはパンチが弱いし、ミステリーとしては作りこみが甘いし、社会派としては訴求力が弱いという、全方位で失敗している駄作。最近のネットフリックスの不調を象徴するような作品である。感想スリラーとしてもミステリーと
ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪_名作の再生産品【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)ビジュアルは素晴らしいのだけど、オリジナリティがないのでピージャク版の再生産品止まり。物語の進行はあまりに遅くて退屈だし、魅力的なキャラクターもいないし、決して出来は良くない。作品解説史上最大のドラマプロジェクトJ・
ブライトバーン/恐怖の拡散者_躾ではどうにもならん子供【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2019年 アメリカ)桃太郎やかぐや姫のように拾ってきた子供が、善意や躾ではどうにもならん相手だったらどうするという面白いコンセプトの作品。笑いに逃げず真剣なホラーとしてやりきっており、度を越した残酷描写など低予算ながら見せ場の多い充実し
キャスト・アウェイ_箱の中身は衛星電話!?【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2000年 アメリカ)淡々と無人島生活が描かれる前半と、過ぎ去った時間は取り戻せないという人生観が詰め込まれた後半とに分かれた構成となっているのですが、それぞれに味があって実によく出来たドラマ作品でした。こういうのを「良作」というのでしょ
デイシフト_派手で楽しく雑【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)バンパイアハンターに組合が作られていたらという一風変わった吸血鬼ものだが、奇妙な設定はさしてドラマに影響を与えておらず期待外れだった。他方でスタントマン出身の監督の手腕は見せ場でこそ発揮されており、アクション映画とし
2022年7月末、ついに我が家にも新型コロナがやって来たので、何が起こったのかを備忘的に記録しておきたい。映画と関係ない雑談なので、興味のない方は読み飛ばしてください。新型コロナ日誌7/23(土) 嫁が体調不良を訴える朝から嫁が軽い体調不良
カーター_無駄に凝りすぎ、複雑すぎ【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 韓国)全編ワンカット風で撮られたアクション大作で、縦横無尽に動き回るカメラワークに最初は魅了されるものの、130分に渡ってこれだとせわしなさ過ぎて途中から飽きる。また視覚体験を優先した映画の割に内容が複雑で、視覚とストーリーが
【体験談】公認会計士の転職活動の進め方(面接・レジュメ対策)
私事で恐縮ですが、この度、転職することとなりました。というわけで転職活動をどう進めていったのかを備忘的に記録しておこうと思うのですが、SEOの都合上タイトルには「公認会計士の」と書いているものの、一般的な転職活動と重なる部分も多く、士業以外
伝説巨神イデオン_壮大かつ壮絶な大傑作【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1980年 日本)今まで気になってはいたが見たことのなかった『伝説巨神イデオン』をようやっと見たのだが、噂以上の壮大さと壮絶さで、完全にハマってしまった。『機動戦士ガンダム』を越える富野由悠季の最高傑作との声にも納得である。イデオンに初接
ザ・ロンゲスト・ナイト_そこで終わるんかい!【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 スペイン)スペイン版『要塞警察』は、テレビシリーズの長尺を生かして興味深い群像劇となっている。陰謀劇としての捻りも効いていて先読みをさせないのだが、最後の最後に凄まじいカックンが待っている。それを許せるかどうかが本作の評価の分
グレイマン_キャップ、欧州を破壊【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)ルッソ兄弟の最新作だが高尚さなどはゼロで、潤沢な資金と豪華なキャストを使ってB級アクションのブローアップ版を作ろうとしている。その企画意図は成功しており、頭空っぽにして見ればこの上なく楽しめるアクション大作として仕上
バイオハザード(2022年)_迷惑姉妹が世界を滅ぼす【4点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)海外で凄まじい酷評を受けているネットフリックス版バイオハザードだが、確かに芳しい出来ではなかった。身勝手な人物が身勝手なことをして危機を引き起こす内容だし、ドラマも説明不足なので感情移入が難しい。ただし酷評するほど酷
プレステージ_異常者二人の化かし合い【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2006年 アメリカ)主人公2人がどちらも異常者という変わり種のミステリーで、双方が語り手にしてミステリーの主という特殊な構造を持っているのだが、ノーラン作品にありがちなストーリーテリングの技術が立ちすぎて、中身のドラマはイマイチ。また謎
(r)adius ラディウス_後半の逸脱がひどい【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2017年 アメリカ)近寄った生き物をすべて死なせてしまうという謎の性質を持った男の話で、斬新なSF設定が散りばめられた序盤こそ面白いのだが、監督の演出力不足で中盤以降の伸びがなく、最終的にはSFから逸脱したところに着地してしまう。感想序
ストレイ・ドッグ_オチだけ面白い【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2018年 アメリカ)現在の犯罪捜査と過去の潜入捜査が並行して描かれるうちに、事の真相が浮かび上がってくるというクライムドラマで、光るものは確かにある。ただし複雑な語り口ゆえにドラマにエモーションが伴わず、オチ以外に面白みは感じなかった。
すべてが変わった日_じじばばvs基地外一家【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2020年 アメリカ)Amazonプライムに上がっていたのを何気なく見たが、ビックリするほど面白かった。初老カップルのロードムービーに始まり、中盤ではサイコホラーに転換し、最後は西部劇らしい決闘に雪崩れ込む。素晴らしく充実した作品である。
3人のキリスト_テンポが遅く起伏に欠ける【5点/10点満点中】(ネタバレなし・感想・解説)
(2017年 アメリカ)精神科医の実話を元にしたドラマなのだが、治療過程はテンポは遅く起伏に欠けて面白くなかった。医師同士の主導権争いが始める後半でやや持ち直すのだが、全体としては標準以下の作品だと言える。感想タイトル詐欺ですなNetfli
オビ=ワン・ケノービ_ベイダーがうっかりさん【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)ファン待望の作品だが、残念ながら作品の質は高くない。オビ=ワンが弱くなりすぎで活劇が全然盛り上がらないし、とどめを刺すべきところで刺さず、不自然な形で対決が引き延ばされることにも違和感があった。また舞台の広がりがなく
アオラレ_無敵の人に目を付けられた【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2020年 アメリカ)完全にイっちゃってるラッセル・クロウは迫力あったのだが、彼に狙われるカレン・ピストリアスはイマイチだった。また賢く動けば逃げられそうなところ、主人公があえて衝突しそうな道を選んでいるようにも見えて、途中から馬鹿馬鹿し
Figure-rise Standard 仮面ライダーBLACKはほぼ人【プラモデル】
先月、レジェンドBB 武者飛駆鳥のレビューを書いてみて特にアクセスなどは良くなかったのだが、性懲りもなくプラモデルのレビューを書いてみる。映画の話には全く触れないので、興味ない方は読み飛ばしていただきたい。組み立てるのは超簡単仮面ライダーの
ボウリング・フォー・コロンバイン_偏見だらけのドキュメンタリー【3点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2002年 アメリカ)評価の高いドキュメンタリー作品だが、私には一方的な解釈を押し付ける独善的な内容に感じられた。興味深い分析もなければ具体的な代替案の提示もなく、行動力だけはある自称ジャーナリストの自己満足的な活動を見せられた気になった
メメント_人は都合よく記憶する【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2000年 アメリカ)クリストファー・ノーラン監督の出世作で、奇抜な着想と緻密な構成はこの時点から完成されている。ミステリー映画として一級であるだけではなく、オチにはドラマ性もあって、よくここまで作りこんだものだと感心させられる。間違いな
怪物はささやく_怪物の正体は何だったのか【9点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2016年 アメリカ・スペイン)ファンタジーは現実の合わせ鏡とも言われるが、圧倒的なビジュアルセンスと華麗な構成によって人生訓を語った本作は、ファンタジーの理想形とも言える作品に仕上がっている。怪物の描写は力強く、芸術的な映像表現もあり、
シン・レッド・ライン_睡眠導入映画【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(1998年 アメリカ)興味深い人間ドラマ、壮絶な戦闘、意義深いメッセージと、名作らしい要素は揃っているのですが、面白さを意図的に排除したポエムの連続なので、まったくもって面白いとは感じませんでした。もっと観客の生理に配慮した作風にすればよ
バイス_イラク戦争の真相が駆け足気味で残念【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2018年 アメリカ)ディック・チェイニーの伝記ドラマ。ディックがのし上がっていく前半部分は面白いし、彼の家庭人としての一面も分かって好感を抱けました。しかし後半でイラク戦争の真実に触れ始めると、途端に語り口が雑で事実のぶつ切り状態になり
【ガンプラ】レジェンドBB 武者飛駆鳥はかっこいい(作ってみたよ)
バンダイ脅威のメカニズムガンプラが品薄状態となって久しい。そんな中、近所の駿河屋で「LEGEND BB 武者飛駆鳥」の中古が1,500円(税込)で売られており、1万円超のプレ値が付くことも珍しくない昨今の中古ガンプラ市場では例外的な良心価格
シン・ゴジラ_官僚vs大怪獣【8点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2016年 日本)人間ばかり映っているのに、人間ドラマがほとんどないという奇怪な映画だが、これこそがみんなの見たい怪獣映画だった。「もしも怪獣が東京に現れたら」を極限のリアリティで具体化し、圧倒的なテンションで2時間を突っ切る。最後には特
シン・ウルトラマン_メフィラス星人が最高【7点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 日本)日本映画界が本気出して作ったウルトラマンは、素晴らしいビジュアルと遊び心に彩られた大人のエンターテイメントだった。『シン・ゴジラ』のような堅苦しさもなく、全編に渡って明るい雰囲気が楽しいのだが、2時間を貫くテーマもきちん
ドクター・ストレンジ2_ワンダが主役【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)内容は『ワンダヴィジョン』の続編で、ついにMCU映画は連続ドラマまで抑えねばならなくなったかという徒労感を感じた。マルチバースという作り手にとって都合の良すぎる概念にも馴染めず、唯一良かったのはサム・ライミによる『死
囚われた国家_硬派すぎて面白くない【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2019年 アメリカ)アメリカの中東支配と、それに反発するテロをモチーフにしたと思われるSF作品で、現実社会を反映した批評性や、論理的な隙の無さなど、褒めるべきところは多いのですが、まったく面白くないことが欠点でした。感想アメリカの中東政
シルバートン・シージ_エンタメと社会派の折衷失敗【5点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 南アフリカ)南アのアパルトヘイト政策を糾弾する社会派エンタメ作品だが、籠城ものと社会啓蒙的な主張のバランスが悪く、どちらの要素も面白くなっていないのが残念だった。登場人物カルビン・クマロ:犯人グループのリーダー。戦いは運動のた
オザークへようこそ(シーズン4 パート2)_ルースが阿呆すぎる【6点/10点満点中】(ネタバレあり・感想・解説)
(2022年 アメリカ)大好きなシリーズなのだが、この最終章はシリーズの平均点以下だった。危機また危機の連続にはハラハラさせられたものの、知略vs知略という従前シリーズのような高度な駆け引きではなく、頭の悪い人が足を引っ張っているだけという
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(2024年 アメリカ)不発だったPART1からは見違えるほど面白くなっている。物語は決戦に向けて直線的に展開して一切の無駄がなく、戦闘場面はザック・スナイダー印全開で楽しめた。できれば第3弾も作ってほしい。 感想 前作PART1は芳しい出
(2023年 アメリカ)原爆の父と呼ばれるオッペンハイマーの伝記映画。時系列をいじりまくった複雑怪奇な構成には「そこまでやる必要あった?」という疑問符も浮かぶものの、アメリカ映画で原爆投下をはっきりと断罪した姿勢には恐れ入った。やっぱりクリ
(2024年 日本)日本が世界に誇るコンテンツであるニンジャを地に足の着いた現代劇として蘇らせた、マーケティング的には百点満点なドラマ。ただし中身はなんだかピンボケしているし、血沸き肉躍るチャンチャンバラバラを期待する視聴者に対して、冗長す
(2023年 アメリカ)一気に品質低下したシーズン2。有言実行の男ジャック・リーチャーの魅力は薄まり、チームでドタバタ捜査する普通の探偵ものに成り下がってしまった感じ。アクションも雑だし、あらゆる点でシーズン1を下回ってしまった。 感想 リ
(2022年 日本)阿部サダヲが連続殺人犯に扮したサイコサスペンス。阿部サダヲの気持ち悪い演技には一見の価値があるものの、ミステリーとしての引きは弱く、捻りのあるストーリーも面白さにはつながっていない。 感想 基本的に日本のテレビドラマを見
(2023年 アメリカ)強すぎて制限かけられまくりのヒーローの戦いは、終始盛り上がりに欠けた。テレビドラマが大いに関係した内容は観客を蚊帳の外に置きまくりで、最近のMCUの悪いところがドバっと出た失敗作に終わっている。 感想 劇場には行かず
(2022年 アメリカ)映画プロデューサー ハーヴェイ・ワインスタインによる性加害を、実に入念な取材から世に出し、#MeToo運動の大きなきっかけとなったニューヨークタイムズ記者たちの物語。興味深い題材で見る価値は確実にあるけど、真面目な作
(2023年 アメリカ)ギャレス・エドワーズのセンス爆発のSFドラマで、リアルのロケーションとデジタルを組み合わせて作られた世界観には圧巻のものがあった。ただし脚本やドラマに粗すぎな点がいくつもあって、主人公の物語が思ったほど盛り上がらない
(2001年 アメリカ)一人息子を殺された初老夫婦が思い悩むドラマで、トッド・フィールドによる思慮深い構成と、実力派俳優によるハイレベルな演技で高い完成度を誇る作品となっている。ただし冗長で面白くないということが欠点で、もうちょっと観客の生
(2022年 アイルランド・イギリス・アメリカ)田舎町でのおっさんとおっさんの喧嘩というしょーもない話を通して、普遍的な人間関係を描いた深い深いドラマ。スローで面白くないということを除けば、かなり満足度が高い。 感想 2022年のアカデミー
(2022年 アメリカ)ケイト・ブランシェットの演技力には一見の価値があるけど、説明を排した結果冗長になりすぎた語り口や、アカデミックで退屈な会話劇は個人的に合わなかった。現代のキャンセルカルチャーに対する深い洞察には感心したけど、主題の提
(2023年 アメリカ)強者による弱者の経済的簒奪や文化の盗用などをテーマにした社会風刺映画だけど、風刺の部分が全面に出すぎていて、笑いに昇華されていないのが欠点。着眼点は悪くなかっただけに、もっと笑いのセンスのある監督に撮って欲しかった。
(2023年 アメリカ)家族の命か人類の存亡かという究極の二択を突きつけられた家族を描く終末ドラマ。この突拍子もない設定を堂々とドラマに落とし込んだM・ナイト・シャマラン監督の抜群の演出力・構成力が光る。世評は振るわないようだが個人的には好
(1987年 西ドイツ)高名なインディーズ作品ではあるけど、個人的にはイマイチだった。主人公の人となりが分からないのでドラマの立ち上がりが悪い一方、流れ始めるとトントン拍子にうまくいきすぎる展開も安っぽい。唯一、「あんたら仲良くなりすぎ」と
(2023年 アメリカ)アダム・ドライバーvs恐竜かと思いきや、どう見ても人間のアダム・ドライバーは異星人という設定だし、恐竜は一体何サウルスか分からない独特なデザインだし、全編に渡ってコレジャナイ感が凄かった。また少女を守りつつ移動すると
(2023年 アメリカ)ザック・スナイダーが20年も考えたとは思えないほど、まんま『スターウォーズ』なスペースオペラ。特に『ローグワン』(2016年)との類似性は顕著だったけど、ドラマでも見せ場でも『ローグワン』を越えられていないのが痛かっ
(2023年 日本)マンホールに落ちて出られなくなったというソリッドシチュエーションスリラーで、短い上映時間もあって、見ている間はそれなりに楽しめる。ただし見終わった後に考えるといろいろ無理ありすぎで、素直に「良かった!」と言えないモヤモヤ
終末を迎えなかった世で「終末の戦士たち」が悩み苦しむ様を描いたコメディで、冒頭30分は面白かったんだけど、同じ笑いをひたすら繰り返すのみなので、途中からは完全に飽きた。本来は90分でやるべき内容を120分近くにまで引き延ばしたことが敗因だと
(1999年 フランス・アメリカ)フランスの聖女を狂人として描いた大怪作。「神が『戦争しろ』なんてお告げを与えるわけがない」という当然のことを空前の規模で描き上げた意義深い作品でもあり、国際情勢が荒れている今こそ再評価すべきだと思う。 感想
(2010年 日本)おおむね不評のキムタク版ヤマトだけど、よくよく見てみると悪いのはキムタクではなく、キャラ設定がいい加減な脚本にあったと言える。見せ場も海外ドラマからのパクリが多く、いろいろと問題の多い作品だと思う。 感想 SFなのに昭和
(1964年 アメリカ)ハリウッドが初めて生存者の視点からホロコーストを扱った映画。無口な親父の陰鬱な日常生活がひたすら映し出される前半1時間には退屈したが、後半の構成は神がかっていた。作品解説ハリウッドの初めてが詰まった実験的作品エドワー
(2023年 アメリカ)ネットフリックスで話題のドラマだけど、個人的には今一つだった。前半のミステリーは勿体ぶりすぎで、第7話でようやく加速するという立ち上がりの悪さ。また中心にある陰謀がかなり強引で、「目的達成のためにそこまでやる?」と言
(1998年 アメリカ)たまたま拾った大金を我が物にしたければ、しばらく何もせず黙っておけ。そんな簡単な計画すら遂行できずドツボにハマっていく人々の姿を通して、人生の真理の一端を正確に切り取った残酷なおとぎ話。知名度は今一つだが、物凄く面白
(2008年 アメリカ)ポリティカル・アクションとしては盛り上がりに欠けるので、直感的に面白い映画ではない。ただしアメリカの工作活動の失敗について驚くほどつっこんだ分析がなされているし、オチの付け方も秀逸なので、見るべき価値はある。感想面白
(2023年 アメリカ)世界最大のポルノ動画サイトが社会的追及を受けた顛末を追ったドキュメンタリーだが、真面目かつ合法的に働いているポルノ業界人が食い扶持を奪われる一方、正義をかたる側の弁護士や市民運動家の背後には何やらきな臭い団体が存在し
(1996年 アメリカ)人種問題を扱ったザ・良識派な作風で、作りもいたって生真面目。題材の良さもあってそれなりに楽しめるが、それ以上の作品にもなっていない。感想劇場未公開・未ディスク化作品ロス暴動の影響か、90年代は人種問題に触れた映画が多
(2022年 日本)現実社会の延長線上に感じられる世界観や倍賞千恵子の演技など、見るべきものは確かにある。ただしただ「可哀そう」で終わっており、「で、どうすればいいのか」という思案をさせる内容になっていない。感想現実社会の延長線上にあるリア
(2023年 日本)ショッカーや仮面ライダーの設定、主演3人の熱演など、見るべきものは確かにある。ただし軸となるストーリーがないため展開に大きな流れを生み出せていないし、異常にレベルの低いCGは見る側のテンションを下げる原因となっている。感
(2006年 アメリカ)社会派の題材を娯楽アクションとして見せたエドワード・ズウィックの真骨頂的作品。構成の抜群のうまさ、見せ場の迫真性に加え、主演のディカプリオの意外なハードボイルドさもあって、全方位的に良くできている。感想社会問題と娯楽
(1973年 アメリカ・イタリア)言わずと知れた社会派ドラマの名作だが、個人的には今一つに感じた。セルピコの最初の彼女のような明らかに無駄な構成要素があるし、告発するする詐欺を働いた一番悪い奴らには迫り切れていない。作品解説実話に基づく社会
(2023年 日本)人気コミックのNetflix製実写版。基本、いい話ではあるんだけど、起伏に欠けるので面白いわけでもなかったり、有村架純の演技は良いんだけど、本当に主人公に合っているのかと考えると疑問符がついたりで、ちひろさん同様に掴みど
(2019年 アメリカ)抜群のアイデアと構成力に支えられたSF映画の拾いもの。物理法則を無視しすぎた滅茶苦茶な話ではあるんだけど、演出や演技の雰囲気が良くて、見ている間は特に気にならない。感想前半はグロい、薄気味悪いAmazonプライムに上
(2022年 日本)田舎社会の独特な雰囲気の描写に失敗している上に、クライムサスペンスとしてもゆるゆるで、良い部分がほとんどない。この程度の企画に、よくぞここまで有名俳優を揃えられたものだ。感想田舎の怖さが全然足りていないディズニープラスの
(2021年 アメリカ)80年代アクションを21世紀のポリコレでコーティングしたような映画だが、企画倒れもいいところで何一つ面白くない。こんなにくだらない映画は本当に久しぶりだった。感想出張中のホテルで暇つぶしに見た映画②前回記事『クリーン
(2021年 アメリカ)オスカー俳優エイドリアン・ブロディがひたすら苦虫を嚙み潰したような顔をしているバイオレンスドラマで、何も起こらない前半部分はしんどかったんだけど、後半のカチコミで盛り返す。期待して見るような映画ではないが、暇つぶしに
(2022年 日本)日本にこんな面白いドラマがあるのかと思うほど面白かった。田舎のジトっとした雰囲気、主人公を雁字搦めにする人間関係、胸糞の悪い事件と、不快度数は極めて高いのだけど、その不快感がエンタメの領域にまで昇華されていて、全7話をあ
(2022年 アメリカ)前作も個人的にはハマらなかったが、本作は輪をかけてつまらなかった。内容のわりに長すぎるし、登場人物たちの行動の筋が通ってなさすぎ。質低下が指摘されて久しいMCUだが、私の中では最低作は本作となった。※注意!文句ばかり
(2017年 アメリカ・スペイン・ドイツ)B級映画かと思いきや、かつてハリウッドの第一線で活躍していたメンバーが集合した作品なので、作りはかなり堅牢だった。迫力のある見せ場や意外性のある物語でなかなか楽しませてくれるし、上映時間はコンパクト
(2022年 ドイツ)往年の名作のリメイクだが、戦争での被害を訴えたオリジナルとは打って変わり、兵士達もまた状況の一部であり、ある面では加害者でもあることを描いた点が現代的だった。100年前の戦争を描きつつも、21世紀仕様にアップデートされ
(2013年 イタリア・フランス)イタリア・アカデミー賞7部門受賞作だけあって、構成が実に見事な作品だった。3人の主人公が織りなす群像劇には侘しさが充満しており、人間のどうしようもなさが描かれた良作だった。感想抜群の構成力で描かれる群像劇ア