ハイネケン・マレーシア(3255) ア
ハイネケン・マレーシアは1964年に設立され、1965年に操業を始めたスンガイ・ウェイ・ブルワリーを源流とした、主に酒類の醸造を行う企業の持株会社です。1989年にマラヤン・ブルワリーズ(マラヤ)Sdnを合併し業容を拡大しています。親法人のGAPL(注1)を英ディアジオとの合弁から蘭ハイネケンの完全子会社とした後、ギネス・アンカーから2016年4月に現名称へ改称しています。子会社を通じて不動産開発等も手掛けています。本部をセランゴール州ペタリンジャヤ特別市のジャラン・クラン・ラマ、バトゥ9、ロット1135のスンガイ・ウェイ・ブルワリーに置いています。 マレーシアはイスラム教国であるため、国産ビールメーカーがなく、海外メーカーがマレーシア現地法人を設立して醸造及び販売を行っています。ハイネケン・マレーシアは、以下のブランドの酒類等を本部を置いているスンガイ・ウェイ醸造場(注2)で製造、または輸入して販売しています。ハイネケン(ビール)、タイガー・ビール、ギネス・フォーリン・エクストラ(ビール)、アンカー・スムース(ビール)、アンカー・ストロング(ビール)、プレミアム・アイリッシュ・エール・キルクニー(ビール)、リアル・シャンディー・アングリア(ビール)、マルタ(ノン・アルコール・ビール)、ストロング・ボウ・アップル・サイダー、アップル・フォックス・サイダー等。他にも日本のキリン・一番搾りを「Kirin Ichiban」としてライセンス生産し販売しています。 マレーシアは多民族国家ではありますが、イスラム教の宗教の戒律の制約上、ムスリムの経営するレストランにはもちろん酒類は置かれていません。日本のような酒類販売店もあるわけではなく、スーパー・マーケット等の大規模な小売店舗のノン・ハラル・コーナーの一角で販売されています。非ムスリムの華人の経営する店では普通にメニューに酒類はありますが、飲食店・小売店の別を問わず日本よりも酒税は高めになっているため、イートイン、テイクアウトの別にかかわらず、購入単価は日本よりも高くなりやすい実態にあります。 2018年版アニュアル・レポートによると、2019年3月28日現在、ハイネケン・アジア・パシフィックPte Ltdの子会社、GAPL Pte Ltd(シンガポール法人)が51%を保有する大株主です。ハイネケンN.V
2019/04/30 17:30