INFINITE “Man in Love”は男が恋をしたときのウキウキを増幅させる件。
「せんせ~だれかきたよ~」 1人の園児が可愛らしく僕を迎えてくれた。 その園児はゾウ組と書かれた部屋に入ったかと思ったら、手を引いて1人の先生を連れてきた。 「もう、千春ちゃんなぁに? あっ今日赴任してきた…?」 園児に無理やり連れてこられた先生は、まるでひまわりのような人だった。 「はっはい、スパイディーと言います。よろしくお願いします」 一瞬で、心を奪われた…。 「私はグウェンと言います。ここではグウェン先生と呼んでくださいね(笑)」 「はい…グウェン先生…」 「スパイディー先生、まずは職員室に行きましょう」 そう言って職員室に僕を案内してくれようとしていたのだが、園児たちが集まってきた。 「せんせ~あそぼーよー」 「そーだよー、あそぼー」 「ごめんごめん、でも今はちょっと、、」 子供たちがどんどんグウェン先生のもとに集まってくる。 きっといい先生なんだろうな。 「いいですよ。職員室ですよね?自分で行けますから(笑)子供たちと遊んであげてください(笑)」 保育園の建物に入ろうとすると、小さい靴やカバンがたくさん並べられていて、ほほえましく思う。 部屋には「ゾウぐみ」「キリンぐみ」「ウサギぐみ」と、書かれてある。 その奥に行くと、「せんせいのへや」と書かれた場所があった。 きっとそこが職員室だろう。 入ってみると、白髪で、しわだらけのおばあさんがいた。 「失礼します。赴任してきたスパイディーです」 「あぁ、スパイディー先生!お待ちしておりました。私、ここの園長をしている、坂本と申します」 「坂本園長、よろしくお願いします」 「坂本先生でいいですよ、こちらこそよろしくお願いします。それでですね、まずここでのルールを学んでほしいと思います」 「はい」 「スパイディー先生の教育係をグウェン先生にお願いしているので、彼女になんでも聞いてくださいね」 「はい」 「グウェン先生はですね…」 坂本先生はそう言いながら、写真を探している。 「あぁ、グウェン先生なら、先ほど会いました」 「あっそうでしたか。では、よろしくお願いします」 やさしい微笑みに、どこか懐かしさを感じた。
2019/04/23 22:59