■ 2022年はじまりました。

■ 2022年はじまりました。

明成の手の甲が、今度は瑞貴の頬を すうっとなぞり、そして顎に触れる。 火照った顔に明成のひんやりとした指が少し心地いいと感じた。 「ちなみに、今のきみの頭の中はこうだ。 大丈夫と答えれば嘘がバレる。 かといって、大丈夫じゃないとは言えない。 なぜなら、私に子供だと思われたくないからだ」 「・・・はあっ。 あなたは本当に意地が悪い人だ・・・」 まるで一史(いつし…