雪混じりの雨の夜、突然目の前に三日月が落ちてきた。

■ 2021年どうも有難う。

「や、やめてくださいッ！ 離して･･･！」 「色素が薄くてとても綺麗な身体だ。 想像以上に中性的で少し驚いているよ」 自分でもよく見たことのない最奥までまじまじと見られて顔から火が出そうになる。 「見ないでくださいっ、こんな･･･っ、犯罪ですよ！！」 「犯罪？ はて、きみは誰かに拘束されて身動きが取れない状態で辱められたかったのでは？」 「ちが･･･っ、俺は一人で･…

2021/12/30 00:00

■ 現実は妄想より奇なり

「必要なのは稀有な魂。 身体ではなく、穢れていない魂、つまり魂の潔白を意味する。 たとえばおまえのような花や王といった、特殊な過去や計画を持っていたり、 何者かとの強い縁や契りを魂に刻まれていないことが生娘の最低条件になる」 「そうか･･･ならばむしろ範囲は広いな。 私があの男に施した罰を解いてやれば巫女などすぐに見つかるだろう。 となるとやはり問題はあの目…

2021/12/01 00:00