俳句を毎日いくつか詠んでいます。昭和の匂いをぷんぷんさせた越中ふんどし親父です。
コーヒーよ、おまえだけが頼りだ。わが友、コーヒーよ。春になったらポットに詰めて遠出をしよう。
肴が美味い夜は酒がすすむ宮崎の地鶏の焼き鳥と缶詰のミックスビーンズを和えた新玉葱のスライスを混ぜてこの新玉葱がいい役目をしたもっとたっぷり入れても良かった味付けはマヨネーズだけ焼き鳥に塩味がついているからそれから蕗と厚揚げを炊いた蕗はこの季節旬を味わうシャキシャキとして風味もたまらない子供の頃は嫌いだったけど老いてきて味わう一品となった酒が進む今夜はもうへべれけだにほんブログ村肴が美味い夜は
退位礼正殿の儀や四月尽平成の終り令和へ四月尽令和へとカウントダウン四月尽平成の終る寂しさ四月尽
越中の昭和親父や昭和の日カラオケのあの日の歌や昭和の日にほんブログ村昭和の日
近道の三葉躑躅の小道ゆく枝々のか細き三葉躑躅かな咲き初めの三葉躑躅の葉のリズム咲き初めの遠目の三葉躑躅かなにほんブログ村三つ葉ツツジ
鶏の鳴き声濡るる穀雨かな今年の穀雨の日は、二十日でした。今は期間です。穀物を潤す雨ですね。穀物には恵みの、雨の多い期間なんでしょうか。この期間は桜など瞬く間に葉桜へとなってしまいますね。葉桜も好きですが。葉桜の下に行き、桜の木の匂いを嗅ぐのが好きです。幼稚園の頃が思い出されて来ます。初恋というにはあまりにも幼いけど、淡い恋心でした。園の先生のうちでは一人だけ年齢がだいぶ上でした。他の先生の顔は覚えていないけど、この先生の顔はよく覚えています。家が帰り道だったということもありますが。学校に上がってからも顔を見たくて庭から覗きに行ったことがあります。優しく迎えてくれました。奥歯に1本金歯があって、笑うと金歯が見えました。このことからでしょう、ずっと、金歯が1本ある人に惹かれるようになったのは。隣のおじさんにもありま...穀雨
散りし葉の踏めば囁く竹の秋散りし葉の褪せゆく道や竹の秋クルクルと文ちらすごと竹の秋竹の秋
佐保姫の見えてゐるごと幼児かな佐保姫に話しかけるか子の言葉佐保姫や赤子は笑ふ野山見て佐保姫や赤子は笑ふ野山見て
春昼のうたた寝からの目覚めかなうとうととへそ出したまま春の昼へそからも芽の出るやうな木の芽晴にほんブログ村春昼、木の芽晴
老体の春更く腰の重さかな春更けて湿り気おぼゆふどしかなにほんブログ村春更く
列車の音にぶく残りし菜種梅雨菜種梅雨ひとすじの放尿の雨にほんブログ村菜種梅雨
目覚めたる精通にほふ春障子精通の迸る音や春障子精通の迸り垂る春障子遠い昔の記憶です。丁度、今ごろの季節。中二の春の記憶です。少し古びた障子を見ると思い出します。畳に寝て、ベルトを緩めて下半身を触ってるうちにでした。尿道の奥がもぞもぞとして来て、そのうち不快な何かが、勃起してる内で、蠢くような。どうにかしたい気持ちで、擦るしか手立てがなく。すると、ますますもぞもぞが増幅して内をくすぐるような。自然と擦るのを早めたのは、この妙な気持をどうにかしたいがためだった。そして、「あっ」と全身が一瞬、宙に浮いたような!何が起きたのかわからないまま、勢いよく飛び出るもぞもぞが一変、頭の先からつま先へと快感に変わって貫かれたのでした。ババババババそれは、障子へ迸り出て飛んだ音です。やがて、我に返って、後の処理に必死でした。夕飯の...学生服ゆるめ寝し日や春障子
晩春の纏ひつくもの解けぬものにほんブログ村晩春
遠足や駆ける園児ら陽を踏みて遠足の園児らピーチクパーチク遠足や剥けし玉子の砂に落ち遠足や野原と風と園児たち遠足のリュックに残る匂ひかなにほんブログ村遠足
木苺の花に触るればはらと散り木苺の花や少年ひみつ持つにほんブログ村木苺の花
たんぽぽの迎へてくるる山の駅にほんブログ村糸遊に揺るる線路や山の駅
くぐりゆく蔓を仰げば花木通花あけび乳首美し媼かなあけびの花
麦青む竿にふんどし戦ぎをり青麦や母はふんどし縫ふ日課青々と、麦が風に光り戦ぐ頃になりました。子供の頃、学校帰りに、手前の方の筋に黒んぼ(害虫にやられて真っ黒になった穂)を見つけると、ぼくらはランドセルを揺らしながら、我先にと争って抜いたものです。そして、抜いたその穂を友だちの顔につけて遊ぶのです。黒くついたほっぺたに「わーいわーい」とはやし立てて。農家のおじさんも黒んぼを抜くのは叱りません。むしろ喜んでくれます。子供は目ざといからすぐに見つけるのです。もうこの頃の日差しは汗ばむ初夏に近い日差しが多くなっていました。家に帰ると、上る前に、小屋でランドセルを背負ったまま柄をコキコキさせて、柄杓に汲んだ井戸水をあごに垂らしながら、喉をゴクゴクと潤しました。農家のおじさんもお昼には畑から帰ってきます。仕事着を脱ぐと、肌...麦青む
ヘンシンの子ども飛び出す春日傘にほんブログ村春日傘
削ぎ落し悟りし僧や松の芯緑立つ稀に元気な老いの朝松の芯
ひとひらの桜はりつくこけしかなひとひらの桜はりつきし男根にほんブログ村ひとひらの桜
晩春や薬詰まらす喉となり晩春の薬仕分くる日課かなにほんブログ村晩春
そら豆の花や膏薬つけし顔蚕豆の花や和尚の盗み食ひそら豆の花や膏薬つけし顔
チューリップぽかんとぼーっとしてる日おかしいねぷぷぷぷぷぷぷチューリップ大きなくちで歌ふ子らチューリップ
徘徊の道に迷ひて春深む春深む
肌にきりきり梅若の涙雨天を仰ぐや梅若の涙雨
からくりの人形や山王祭曳き別れ歌の山王祭かなゆらゆらと山王祭夜の灯り
山吹や窓少し開け朝の膳せせらぎに山吹散りて別れけりいつまでも待っていますとかがみ草もうそう劇場!にほんブログ村せがまれて一夜の情や濃山吹
たをやかに宿の女将や濃山吹一枝の山吹活けし旅の宿柔肌に山吹の散る一夜かな吾あとを追ってくれるな面影草もうそうーにほんブログ村山吹や加賀友禅の細やかさ
恥ずかしく顔を背けし春の夢にほんブログ村春の夢
小津安二郎の「秋刀魚の味」を観ました。ずっと前に一度観て、今回が二度目だったけど、より深く味わえた気がするのです。まさに秋刀魚の味です。地味な、よくあるストーリーかもしれないのだけど、やはり小津安二郎だからこそ描けたいい味が出ていると思います。ヨーロッパで人気があるとか。秋刀魚の味わかるんですかねえ。妻に先立たれた、もう初老近い男(まだ定年になってないから60前でしょうか。昔の人は10歳フケて見えます。)が、息子(次男。長男は結婚して別に住んでいる。)年頃の娘と暮らしていて、妻を亡くした後、父の世話を、家庭の事をずっとして来た娘を嫁に出すまでの話です。いつの間にか家庭の事を娘に頼り切っていた、この初老の主人公を笠智衆が演じています。娘役は、まだ若い(デビューした頃だろうか。)岩下志麻。俳優の名前をあまり知らない...秋刀魚の味
ほろ酔ひで徘徊したる花見かなにほんブログ村自販機で酒を買ひたる花見かな
水温む鯉のイロハニ欲す口にほんブログ村水温む
朝に去る君は一夜の春の虹にほんブログ村春の虹
ひとひらのかけ湯に流る桜かなにほんブログ村ゆっくりとかけ湯に流す花疲れ
幼子のとことこと追ふ飛花落下にほんブログ村とことこと
花より団子となりゆく少女たちにほんブログ村少女たち
コーヒーは孤独を誘う香りそして孤独を癒す香り時には苦くほろ苦く…その年だったのか正月休みに東京に行ったクラスメイトだった親友のYに会いにYとは卒業してから時どき手紙のやり取りをしていた前もってYには手紙で伝えておいた汽車で着く東京駅で待ち合わす場所も連絡済みだったこのことをショートホープの彼に話すと「俺も行く一緒に行っていいかな」と言った心細い自分には嬉しいことではあったただYと会って気が合うのかが心配だったまだ蒸気機関車だったと思う寝台ではなかったように記憶している着くとショートホープの彼が先に立って出口を探したすぐに待ち合わせの場所に辿り着いたYはすでに来て待っていた僕は人混みの向うにYの横顔を見つけたと同時にこっちを見たYと目が合って傍に近づいて行ったそして言葉を掛け合うよりも表情を交わしすぐに学生の頃の...コーヒーの香り③初めての東京
介護士の世話になりたる花疲れにほんブログ村花疲れ
ハワイアンフラダンスあり花の宴にほんブログ村南国の曲も流るる花の宴
ほろ酔ひの花盗人となりし宵にほんブログ村花盗人
目覚むれば苺ミルクと君がゐしにほんブログ村苺ミルク
艶やかに媼の舞や花の宴にほんブログ村花の宴
声の無きシュプレヒコール葱坊主にほんブログ村ねぎぼうず
大根の花や味噌汁かをる朝にほんブログ村大根の花
田楽を噺家のごと食ひにけりにほんブログ村田楽
育毛や田鼠化して鶉と為るにほんブログ村でんそかしてうずらとなる
清明や清き流れの五十鈴川清き流れ
清明や玉砂利踏みて神のもとにほんブログ村清明
吾を誘ふ君寝ころびし花衣もうそうーにほんブログ村桜がさね
食べて寝て太る蛙の目借り時にほんブログ村蛙の目借り時
春疾風みんなで観てた時代劇にほんブログ村春疾風
球春や決勝いよよGOFORIT!「かっ飛ばせ」春空たかくチアガールにほんブログ村球春
指を着き情ねだらる春の夢にほんブログ村春の夢
スカートもキャップもデニムスプリングにほんブログ村スプリングでんなぁ
きょとんとエイプリルフールの赤ちゃん臭ひたるエイプリルフールのおむつ言ふ前に笑ひ出す子や四月馬鹿ぴくぴくと小鼻でばれる四月馬鹿コーヒーの今朝はブルマン四月馬鹿にほんブログ村エイプリルフール
片栗のアンドゥトロワ咲き初むる「妖精」の花かたくりのバレリーナ風たのし花かたくりのバレリーナ※写真は「花ざかりの森」からお借りしました。にほんブログ村「妖精」の花かたくりのバレリーナ
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