コーヒーの香り②歌声喫茶
コーヒーは孤独を誘う香り孤独を癒す香り街に一軒だけ歌声喫茶があったショートホープの彼が連れて行ってくれたと思う場所はもうはっきりとは思い出せない繁華街の外れの狭い階段を上がった二階にあった喫茶店の名前も忘れたけどおばあさんが経営していて一人で注文を聴いてテーブルまで運んでいた六十代ではなかったろうかそうそうおとなしいダックスフンドが居たっけ小さいピアノがあったそれを弾いてる女性が娘だったのかもしれない初めてドアを開けた時もすでに伴奏と歌声がしていたそう広くもない店内はテーブル席ばかりだった二人掛けと四人掛けでほぼ満席だったそれを一つ詰めてもらって僕らは座ったでも彼は歌好きというふうではなかった備え付けの歌本を捲ってるだけだったと言う僕も一緒に歌うのはまだ恥ずかしくやはり下を向いて歌本を捲っていた東京の歌舞伎町に...コーヒーの香り②歌声喫茶
2019/03/19 15:36