懐かしの【昭和SF】◇未来レストラン《味蕾》
昭和の懐かしい【スラップスティックSF】を再現してみました。********************** 《 デリシャス エレキテル レストラン 》 俺は恐る恐る編集長室のドアを開いた…編集長がまるで餓えきった鬼のようにみえた。仕方がない…約束の出勤時間に2時間も遅刻してしまったのだ…「すみません…じつは…」俺の声は…干上がっていた…そして…ここへ来るまでに考えに考え抜いた遅刻の言い訳を発表しようとするやいなや…編集長がいきなり言った。「ごくろうだったな…。たった今、月乃宮先生から連載の承諾が取れたよ。ほんとによくやってくれたな…」編集長はデスクから俺の方に歩いてくると、俺の肩を優しく叩いた。…
2020/02/25 10:00