【火事場の馬鹿力】遺伝子に休みはない
『火事場の馬鹿力』遺伝子に休みはない前回にも説明をしたが、細胞核に含まれている一本のDNAのうち、98%の部分が役に立たなくて必要性がないと考えられてきたが、近年の研究で、役に立たないどころか、身体に奇跡さえも起こさせてしまうような凄いパワーを秘めていることが分かってきた。たとえば、『心臓と肝臓』『髪の毛と爪』はまったく異質のものだが、細胞じたいの構造や働きかたには違いはなく、DNAにいたってもまったく同じものである。それが、どうやって頭に爪が生えないで、指先に毛が生えないようになっているのか。全身60兆の細胞は、一つの受精卵が分裂を繰り返した結果の、どれを取ってもみな同じ細胞のコピーである。…
2019/08/31 08:48