3月の小樽、翠は夜勤で真夜中のお茶タイム。今日は、去年の4月に配属された新人看護師の蘭さんが救急外来にいる。臭いを嗅ぎつけて同僚の晃子さんと一緒にやってきた。この頃になると新人看護師も病院の仕事になれて夜勤もいとわない。蘭さんが恐る恐る「お茶会って噂で聞いたけど・・・」。翠「そんな大げさなもんじゃないよ。蘭の悩みを聞く会だよ」。晃子「ほら、蘭が配属されたとき男がいたでしょう」。蘭「なんでそんなことしってんの?」翠「私達地獄耳なの」。蘭「実は私フラれたんです」。晃子「喧嘩でもしたんかよ!」。蘭「なんかお前は飽きたからもういらないって」。翠「飽きたからいらないって失礼じゃん」。晃子「女達の敵よ!」翠「男の人が飽きたってことは、随分とセックスしたんだ」。蘭「したなんてもんじゃないですよ。初体験の私を大いに開発し...ドローイング993.小説:小樽の翠898.熟れすぎた果実