退職金ゼロ時代を見据えた人生戦略
厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、退職金がこの20年で1,000万円近く減っています。大卒者の定年退職者(勤続20年以上かつ45歳以上)の平均額は、1997年の調査では2,868万円だったのが、2018年には1,788万円まで下がっています。割合にすると36%ダウンです。 退職金が減っている構造は2つあります。 一つは濃紺の点線で示したように、退職金の月収換算分が減少しています。1997年調査では45.3ヶ月分支払われていたのが、2018年には34.6ヶ月分にまで減っています。 また月収換算の減少率以上(-24%)に、退職金がダウンしている(-36%)ことから、定年時の月収自体も減少し…
2020/04/29 19:30