「自分のことが一番わからないものだよ」
以前、一年半ほど在籍した会社の部長は見た目はGacktさんのようなイケメンで、穏やかで物静かで、聡明な人だった。だからあっという間にヘッドハンティングされてどこかへ行かれてしまったが、その部長がおっしゃったことの中で一番印象に残っているのは、たしか私が何かに四苦八苦したあげくに切り抜けた時、自分の至らなさに呆然としていたら、「自分のことが一番わからないものだよ」穏やかな笑みでそとおっしゃった一言だった。 何もかも手に入れているように見える彼がのに、そんな根源的な言葉をつぶやくとは意外だった。 生まれてから一度も離れることなく付き合い続けている「自分」が、まさか「一番わからない相手」であるなんて…
2020/06/08 08:52