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私の「ものどらま」より
安倍晋三氏曰く、「募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と! ぶったまげたなあ! こんなバカが総理大臣やってる国なんか、早く脱走したいな! 行く先としては、中国は感染症が怖いから止めときたいし、レバノンあたりにしようかな?...
2020/01/31 19:29
哀悼! 山本かね子先生のご逝去に際しまして、此処に深甚なる哀悼の意を表します。
本、一月三十一日付けの朝日新聞・朝刊の記事を拠りますと、この度、短歌誌『沃野』編集発行人の山本かね子先生に於かれましては、老衰にてご逝去との事。 以下に朝日新聞朝刊掲載の、山本かね子先生のご逝去に関わる記事を転載させていただきます。 「山本かね子さん(やまもと・かねこ=歌人)29日、老衰で死去。93歳。葬儀は親族で営む。歌誌『沃野』編集発行人。86年に歌集『月夜見』で日本歌人クラブ賞を、14年に...
2020/01/31 18:39
今週の「朝日俳壇」より(2020/1/26掲載)出し惜しみ無し!四選者分、今宵一挙大公開!乞う、ご再読! 藁苞に包まれて居てなほ寒し円照寺の庭に咲く寒牡丹!
舌代! 当『詩歌句誌面』は、本邦唯一無二の朝日歌壇入選作、及び、朝日俳壇入選作の全てを鑑賞対象にしたブログです!乞う、ご期待!乞う、一読三嘆! 大串章選○ 読初は星の王子か世界の子 (東京都)片岡マサ 一見して凡作のようにも思われる、こうした作品を首席入選作として推される選者の方々のの選歌方針に就いては、正直なところ、これまでの私には解りませんでした。 然しながら、よくよく熟慮してみ...
2020/01/30 19:17
今週の「朝日歌壇」より(2020年1月26日掲載入選作品の中から鳥羽散歩が特に選抜した作品に就いて改めて論評する)
舌代! 当『詩歌句誌面』は、本邦唯一無二の朝日歌壇入選作、及び、朝日俳壇入選作の全てを鑑賞対象にしたブログです!乞う、ご期待!乞う、一読三嘆!○ 「フリーランス」なんと響きのいい言葉わたし失敗ばかりして現在(いま) (宮城県)武田悟 本作の作者は宮城県にお住いの武田悟さん! 誤解を呼ぶ事を怖れずに申し上げるならば、本作こそは<武田悟さん悟入の一首>である! 昨今の我が国の社会というよりも<俗世間...
2020/01/28 07:38
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/26掲載)
舌代! 当『詩歌句誌面』は、本邦唯一無二の朝日歌壇入選作、及び、朝日俳壇入選作の全てを鑑賞対象にしたブログです!乞う、ご期待!乞う、一読三嘆! 馬場あき子選○ ガンを病み先わからねど来年も忘年会を子と開きたし (三原市)岡田独甫 「先わからねど」などと心細いことを仰いますが、朝日歌壇から岡田独甫大和上の作品が消えたとしたら、一体全体、如何なる混乱状態が現出するのでありましょうか! こ...
2020/01/28 07:36
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/26掲載) 巻き返し成るか成らぬか?菅長官!秋田生れの根性示せ!
舌代! 当『詩歌句誌面』は、本邦唯一無二の朝日歌壇入選作、及び、朝日俳壇入選作の全てを鑑賞対象にしたブログです!乞う、ご期待!乞う、一読三嘆! 永田和弘選○ 待つ人のもとへ出てゆく列車あり待つ人ありて来る列車あり (館林市)阿部芳夫 「待つ人のもとへ出てゆく列車」と「待つ人ありて来る列車」との対比に拠る抒情歌である。 斯かる単純なる構成の一首が、永田選及び高野選の首席入選作になり得た...
2020/01/27 17:11
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/26掲載) 是が非でも入選作を詠まんとの思ひに燃ゆる桜島山! 気が付けば僕の瞼も濡れていた!独り芝居の歌『ねえあんた』!
舌代! 当『詩歌句誌面』は、本邦唯一無二の朝日歌壇入選作、及び、朝日俳壇入選作の全てを鑑賞対象にしたブログです!乞う、ご期待!乞う、一読三嘆! 佐佐木幸綱選○ 山裾の小さな家に一人住みめぐまれし餅を一個だけ食ふ (愛媛県)藤井擴 「馬鹿騒ぎの時代からはなれて、しずかに質素に迎える正月。良寛さんを思い出す」とは、佐佐木幸綱氏の選評。 「めぐまれし餅を一個だけ食ふ」とあるから、「質素に迎...
2020/01/27 12:25
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/26掲載) 初版公開!乞う、ご一読! 外海に汚染水をば放出す!オリパラ終了した後は!
舌代! 当『詩歌句誌面』は、本邦唯一無二の朝日歌壇入選作、及び、朝日俳壇入選作の全てを鑑賞対象にしたブログです!乞う、ご期待!乞う、一読三嘆! 高野公彦選○ 待つ人のもとへ出てゆく列車あり待つ人ありて来る列車あり (館林市)阿部芳夫 行く列車が在れば来る列車も在る! そして、待っている人がいるからこそ行く列車が在るのであり、人に待たれているからこそ来る列車も在るのでありましょう。 と...
2020/01/27 12:00
「柴田葵第一歌集『母の愛、僕のラブ』」を読む
○ プリキュアになるならわたしはキュアおでん 熱いハートのキュアおでんだよ○ 帰ると言って帰ってこない恋人の本当の家に住みたかったな○ 砂浜に落ちたポテトはもうだめだ.制服がとても潮においだ○ かわいいなあ くまはかわいい 人よりもずっと軽くてポリエステルで○ バーミヤンの桃ぱっかんと割れる夜あなたを殴れば店員がくる○ 三万円くださいきっと心とか鍛えてより良い世界にします○ なんの樹か知らな...
2020/01/26 12:05
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/19掲載) 乞う、再読! 四谷シモン作の人形の瞳に射すくめられ液化して行く四谷シモンは! ファミレスが混雑する責任の全てはスマートフォンに帰すべし!
馬場あき子選○ ベトナム人のサムさんの焼くパンの香のやさしく満ちる朝の店さき (観音寺市)篠原俊則 どんなに上手に詠んだ、という事よりも、どんな事を詠んだのか、という事を重視して選定する場合もありましょうし、朝日歌壇は特にその傾向が強い、とされているが、本作は、典型的なそうした選定基準で選ばれた作品でありましょう! 福島の父が釣りたる二尺余の雷魚の腹をさばこうとせり! 鳥羽...
2020/01/26 02:04
今週の「朝日俳壇」より(2020/1/26掲載)
長谷川櫂選○ 安らかに枯れ尽したる芝生かな (合志市)坂田美代子○ 雪富士の翼休めてゐたりけり (柏市)物江里人○ 鮟鱇にまだ一刀の傷もなし (横浜市)本多豊明○ 老友と年酒の果ての死の話 (尼崎市)田中節夫○ 目隠しの世界紅福笑ひ (東京都)青木千禾子○ 九年経ち未だフクシマと呼ばる春 (いわき市)馬目空○ 繭玉の中より舞妓出で来たる (兵庫県猪名川町)小林恕水○ ...
2020/01/26 01:21
稲畑汀子選○ 初夢のそのつづきこそ見たかりし (平戸市)辻美彌子○ 十日振り戻り来し蒼雪空に (島根県邑南町)服部康人○ 仕来りの白味噌を溶く雑煮かな (日野市)辻梓渕○ 白鳥の山動かしてゆきにけり (静岡市)松村史基○ 奥飛騨の夜は深深と山眠る (西宮市)黒田国義○ 初冨士や人の心を映しをり (芦屋市)奥田好子○ 桜榾火の美しく日暮くる (奈良県平群町)本谷眞治郎○...
2020/01/26 01:19
高山れおな選○ ダイヤ降る如くオリオン初詣 (箕面市)櫻井宗和○ 山眠るおいしい水を作る山 (秩父市)浅賀信太郎○ 正月が歩いて来たり老いの春 (東京都)池田合志○ ラーメンに胡椒たっぷり寒の入 (さいたま市)齋藤眞人○ 炬燵城裾野に五つ猫ガ丘 (鹿嶋市)津田正義○ 買いたてのノートのような冬の朝 (大阪市)森本雅子○ 愛を説く新年聖祭厳かに (ドイツ)ハルツォーク...
2020/01/26 01:18
古本を読む(中井英夫作品集・別巻)加藤周一曰く、「P・Xから出てくるG・Iたちという文句は、おでん屋から出てくる書生たちという文句より少しも近代的ではない」と!
○ わが坐るベッドを撫づる長き指告げ給ふ勿れ過ぎにしことは 相良宏○ しばしばも脈細くなる冬一日読みつぐ表紙古びしチェホフ○ 空の洩瓶に落ちたる虫の立つる音をりをり聞きて眠りつづけぬ○ 眠らむとしてかなしみぬ病み萎えし身は若ものの匂ひしてをり○ 復円し初めし月の死火山の命みじかき眼に映りをり○ 無花果の空はるばると濁るはて沼に灯映す街もあるべし○ ささやきを伴ふごとくふる日ざし遠き紫苑...
2020/01/24 20:23
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/19掲載)
佐佐木幸綱選○ 千匹の出目金眼をしばたたかせさざ波おこる暮れの金魚池 (大和郡山市)四方護 なにせ、四方護さんの金魚湯池の大和郡山市は金魚で儲けている街ですからね! 市内各地の金魚養殖池に出目金などがうようよ泳いでいて、たまには香港市民並みの騒動も遣らかしますよ! 彼ら出目金にしてみれば、ごくたまには、さざ波を立てたり、眼をしばたたかせたりしなければ男が廃るってもんではないですか! ...
2020/01/24 07:08
一昨日の短歌「『未来歌集』(昭和二十八年刊行)より抜粋」 書き掛けの歌評放置し外出す!歌評なにゆゑ放置せられむ!
○ 白色が無くなりて空を塗らぬ絵も給料日まで室に晒せり 金井明彦 桃山時代から江戸時代に掛けての日本画壇をリードした狩野派の誰か(探幽だったか?)の二曲一双(と言うのか?.)の屏風絵であったが、左右にそれぞれ個性的で対照的な松の老木が描かれていて、それぞれの幹の部分には雪を戴いた白い部分が在るのだが、その部分は白い絵の具を使って描かれているのでは無くて、殊更に描くことがなかった空白部分であると言...
2020/01/23 06:31
一昨日の短歌「『短歌研究』(昭和二十八年刊行)より抜粋」
○ 遠き国の雪積む貨車が目先を過ぎひとみ吸はるる我と少年 田谷鋭○ 罪犯さぬ頃は小麦粉が降りしといふ中国の古き物語『雪』 同...
2020/01/22 21:14
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/19掲載) 立ち位置はともかく目線鋭ければ普段着姿のお巡りさんか?
永田和弘選 「これは、自分自身にいいきかせるための文章であったが、私がひそかに決心したのは、歌人自身が読者である限り、歌はよくならない──つまり、歌をつくらなくとも、読むだけで楽しいと思う読者が多くならなくてはもう短歌はおしまいなので、そのためには昔々に名前を得て、しかるべき結社誌の一つも主宰すれば、もうそのあとただの一首もすぐれた作品を作らなくても永久に歌人でいられる現在のシステムを変え...
2020/01/22 15:25
今日の一首(2020/1/21) ナイキ社のピンクモデルの靴を履くマラソン選手の足下昏し!
○ ナイキ社のピンクモデルの靴を履くマラソン選手の足下昏し!○ ナイキ社のピンクモデルの靴を履き区間新出す箱根駅伝!○ 要するに履いたもの勝ち!でも確か、設楽悠太は履いて居ないぞ!○ 規則好き!規則ずくめの陸連がこんどは何をやらかすかしら?○ ただ速く走れば良しとするだけのマラソン如きに四の五の言うな!○ 後輩の相澤晃に負けたとて自信失くすか設楽悠太は?○ 後輩の相澤晃に負け...
2020/01/21 05:04
今日の一首(2020/1/20)
○ 松の間に来て行く服はあるけれど詠進歌など僕は詠まない! 鳥羽散歩○ 絶対に!絶対的に詠まないぞ!天皇陛下に捧げる歌は!○ 「丸太」とふ生体移植実「検体」在るを認めぬ昭和黒歴史!...
2020/01/20 06:06
歌会始の儀(令和二年新春・其のⅡ) 明日朝のセンター試験に行く道の泥濘思ひ眠れぬ娘!
◆入選者(年齢順)三重県 森紀子さん(75)○ 茶刈機のエンジン音は響かひて彼方に望む春の伊勢湾 同じ農機具であっても、「茶刈り機のエンジン音」に取材した詠進歌は類例がありません。 本作が入選作の列に連なる幸運を得たのは、一重にその点が高く評価されたが故でありましょう。 「中学卒業後、家業の茶農家や酪農を手伝った。農家を継ぐため高校進学はかなわなかったが、本を読んだり、短歌や俳句を詠んだりするのが好...
2020/01/20 05:43
今週の「朝日俳壇」より(2020/1/19掲載)
大串章選○ 洋上に声発したる初日かな (八王子市)額田浩文○ 百年の旅の途中の柚子湯かな (鯖江市)木津和典○ 充電のはずが漏電日向ぼこ (豊岡市)山田耕治○ 初鏡仮の姿を正しけり (新宮市)武田夕子○ リアルとはかくも静かや初山河 (栃木県高根沢町)大塚好雄○ 全員が指揮者となりし第九かな (高浜市)浅野ともこ○ 屏風より富士の裾野の流れ来る (静岡...
2020/01/19 11:46
高山れおな選○ 冬帝に拳かざして島噴けり (鹿児島市)青野迦葉○ 少年の夢食ふ獏の枯野かな (岡崎市)沢博史○ 水餅やごつんごつんと位置に付く (神戸市)高橋寛○ 無精独楽愛は回転させるべし (さぬき市)鈴木幸江○ 鱈さばく刃を雪に拭き朝市女 (羽咋市)北野みや子○ 白息の炎を得たる月日かな (船橋市)斉木直哉○ 貧乏神の御通りか隙間風 (島根県邑南町...
2020/01/19 11:45
こここここ...
2020/01/19 11:44
らららららららら...
777777777...
2020/01/19 11:43
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/12掲載) 国民の自民贔屓に翳り見ゆ!オリンピックを待つまでも無し!
馬場あき子選○ 顔のきず皺に隠して被爆せる友は逝きたり愚痴もいはずに (西海市)原田覚 件の「顔のきず」は、「被爆」して出来たと言うよりも、神様に拠って選ばれた創られたものに違いありませんし、.であるからしてこそ、西海市にお住いの原田覚さんの「友」である彼は、それを「皺」に隠すという、隠すにしては極めて不徹底な隠し方をして被爆以後四分の三世紀余りの生涯を生き抜いて来る事が出来たのであり...
2020/01/18 12:17
歌会始の儀(令和二年新春)
天皇陛下○ 学舎にひびかふ子らの弾む声さやけくあれとひたすら望む皇后さま○ 災ひより立ち上がらむとする人に若きらの力希望もたらす秋篠宮さま○ 祖父宮と望みし那須の高床より煌めく銀河に心躍らす秋篠宮妃紀子さま○ 高台に移れる校舎のきざはしに子らの咲かせし向日葵望む秋篠宮家長女眞子さま○ 望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな秋篠宮家次女佳子さま○ 六年間歩みつづけし通学路三笠山より望み...
2020/01/17 15:04
「山田牧第一句集『星屑珈琲店』(ふらんす/2018年9月刊)」を読む
○ 陽の当たる列を選びて初詣○ ガラス戸に満ちたる淑気開店す○ 買初のきれいなお辞儀受けにけり○ おもむろに触れたる造花冴返る○ 家を出て爪の先まで恋の猫○ 夜桜や銀河系青一番地○ 春月を取りにゆかむと長梯子○ エプロンをはづしてよりの春の宵○ 葉桜の下にはじまる紙芝居○ 春愁小骨一本無き切り身○ 霾や指名手配の貌となり○ 霾ぐもり海を指したるホープの矢○ モーニングセットの列や燕来...
2020/01/17 06:19
あるきだす言葉たち(2020/1/15掲載)
「螺旋なす風」 山田牧○ 凧揚ぐる蒼天がキャンバスとなり 作者は.何が故に、「凧揚げる蒼天」としないで、殊更に俄か覚えの文語文法などを持ち出して「凧揚ぐる蒼天」としたのでありましょうか? 口語動詞「揚げる」に対応する文語動詞は「揚ぐ」であり、その連体形が「揚ぐる」なのである。 この句の初句は「凧揚ぐ」ではなくて、「凧揚ぐる」なのであるから、「凧揚ぐる」という初句は、中七以下の冒頭の...
2020/01/16 00:00
古本を読む
いずれ<断捨離>と行かねばならぬ運命の下にあるのだが、近頃は、退屈任せに「中井英夫作品集」を、片っ端から繙いている。今日は、八時頃から「別巻」所収の「黒衣の短歌史」を読み始め、只今現在、正午であるが、私の目の前には「歌壇デノミネーション」という項目が黒活字で示されている。 その中身が、あまりにも面白いので、欲張りの私ではあるが、君たちに読ませたくなったので、しばらくの間だけ、その内容をこのブログ...
2020/01/15 12:53
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/12掲載) 掌を閉じてグーをば出すならば吾は開いてパーをば出さむ!
高野公彦選○ ノーベル賞に華やぐ画面切りかわり中村哲氏の棺が映る (相模原市)武井裕子 BS放送ののニュース番組の一場面! 我が家の超大型テレビは、しばらくの間、ノーベル賞に華やぐ工学博士・吉野彰氏邸を実写した後、突として場面が切り替わり、昨年末に惨殺された医師・中村哲氏の亡骸が収まった棺を映されたのである! 「短歌を客観的な事実にのみ基づいて詠む」という事は、<言うに易く行うに難し...
2020/01/15 08:02
今週の「朝日歌壇」より(2020/1/12掲載) 執筆途上なれど休眠させていただきます。失礼致します。
佐佐木幸綱選○ 共に撃たれしアフガン人を悼みたる家族の声のとうとかりけり (水戸市)中原千絵子 いきなり改作案を提示るみたいで、作者の中原千絵子さんに対しては大変失礼致しますが、例えば、本作が「撃たれたるアフガン.びとを悼みたる家族の声の尊かりけり」といったものであったとしても、作品を通じて作者が述べようとした趣旨の凡そを、私たち読者が汲み取る事は可能でありましょう。 然しながら、作品...
2020/01/14 03:01
今日の一首(1月12日) 『狼と七匹の仔山羊』みたいだね!音波時計はいま五時を打つ! ピューリタン、お子様ランチを乗せて発つ!ママを逃れつメイフラワー号!
○ 「ブロッコリーは小さな森よ」とママは云うまるごとたべるなんていやだよ 小野田光 小野田さんちのママは、聞き分けの無い子供たちに何とかして栄養豊富なブロッコリーを食べさせたかったのでありましょう。 それにしても何と可愛らしいママさんでありますことよ! ママ曰く<ブロッコリー森説>虚偽なれどビタミン豊富は紛れもあらず 鳥羽散歩 ママの謂ふ<小さな森>はともかくもビタミンCの摂取肝要!...
2020/01/12 13:00
今週の「朝日俳壇」より(2020/1/12掲載)
稲畑汀子選○ 鹿児島といふフレームにゐて (宇佐市)熊埜御堂義昭...
2020/01/12 12:26
高山れおな選○ 気のせいか出あひし狸目礼す (千葉市) 気の所為か醜女吾には目を背く 鳥羽散歩○ 年惜しむ蟒蛇がまたひとり逝き (金沢市)前九疑 蟒蛇の二匹三匹逝くも善し 鳥羽散歩○ 冬薔薇の色に濃く淹れロシアンティ (堺市)奥村英忠 山吹の色薄かりき春茶席 鳥羽散歩○ 海光の鳩冬天へ飛び立てり (加古川市)森木史子 海光のヨット...
2020/01/12 12:24
大串章選○ ひと昔前はと独楽のよくまはり (横須賀市) 横須賀のどぶ板通りの独楽回し 鳥羽散歩 横須賀にクラスメイトの喜多氏棲む○ 競走馬白息の差を競いけり (神戸市)金澤健 菊花賞蕊一枚の着差にて 鳥羽散歩○ 十二月夢に砂漠をかけ廻る (久留米市)塚本恭子 十二月勤王佐幕の夢いづこ 鳥羽散歩○ 冬の水脈ダイヤモンドの光なす (東...
2020/01/12 11:47
長谷川櫂選○ 子供の句を満載したる暦買ふ (福岡市)松尾康乃 白鵬が万歳してる写真買ふ 鳥羽散歩○ 帰化すれどやはり日本語初寝言 (アメリカ)大竹喜幾久子 降嫁すれど皇室思ふ清子さん 鳥羽散歩○ 鴛鴦の揺り戻されて一羽なり (柏市)田頭玲子 押し競まんじゅう押されて泣くのは都会の子 鳥羽散歩 植物の名前知らない田舎の子 昆虫の名前...
2020/01/12 08:21
「小野田光第一歌集『蝶は地下鉄をぬけて』(書肆侃侃房刊・)」を読む
○ 彼は背が高くて眼鏡をかけていてイルカの置き物ばかり集めた 一見すると、営業マンとしてはそれほどにも有能では無く、然も業績もイマイチだった同僚の葬儀に際しての弔辞みたいな文言を並べ立てた一首であるが、弔辞ならば、「彼は」では無くて「安倍君は」といった呼び掛けで始まるので、これは明らかに弔辞では無くて、紹介されるべき当人が遅刻しているお見合いの席上での、仲人の人物紹介の言葉でありましょう。 それ...
2020/01/11 08:16
あるきだす言葉たち(2020/1/8掲載)
「冬 の 朝」 鮫島恵子○ 冬になる前にすべてが消え冷えたスープのように更地広がる 「冬になる前にすべてが消え、冷えたスープのように更地広がる。」 上の句は「すべて」を主語とした連文節であるが、下の句は「更地が広がる」と、「更地」を主語とした連文節である。 文節と文節との係り受けは、「冬に⇒なる」、「冬になる⇒前に」、「すべてが⇒消え」、「冬になる前に⇒すべてが消え」、「冷えた⇒スー...
2020/01/10 05:35
今日の一首(1月9日)
○ 維新の彼、中国からの認めたね!離党程度で誤魔化されるか! 鳥羽散歩○ アメリカにイラン反撃、大惨事大戦いよいよ始まる気配!○ アメリカと言ふよりむしろトランプにイラン反撃!本格的に!○ 折りも折り総理大臣中東に国を留守にし渡るつもりか!○ こちとらは株価下がつて大損す!ざつと見積もり数百万円!○ 三年で二十二億七千万!たかが棒切れ振り回すだけ!○ 忘れてもいい事なんか在りはせぬ!彼は...
2020/01/09 05:01
「門脇篤史第一歌集『微風域』」を読む(其のⅠ)忘れてもいい事なんか在りはせぬ!彼は昨日も嘘をついたね! レゲエとは無芸大食若旦那湘南の風に吹かれて飛べよ! 雨音は僕らの夢を蝕みて傘を差しても愛を紡げず
○ 角部屋にあなたと住みし追憶に給水塔はそへられてゐる 小規模団地や民営アパートなどの小規模の集合住宅には、全室に水道水を配るべく「給水塔」が附設されている事が通例であり、しかも、その「給水塔」なら障害物は、件の集合住宅の「角部屋」からの景観の妨げになるような位置に建てられているのが通例である。 作中の「角部屋」は、作中主体たちの愛の巣であり、その<愛の巣>の記憶は、常に彼らの交合を見下ろす給水...
2020/01/09 03:26
今日の一首(1月8日) この際は、ゴーンを逃がした弁護士の責任追及せねばなるまい!
○ 容疑者の海外逃亡許すほど緩やかなりき日本法制 鳥羽散歩 朝日新聞の一月八日付の夕刊を見ての即興作である。 レバノンに逃げて行った、あのゴーン某があれこれと下らない事をほざいて居るとか! 取り分け、日本の法制度の出鱈目さ加減には、彼も頭に来ているとか! 彼の言う程の出鱈目さを以てしても、私は未だ、牢獄に繋がれた事はありませんし、これからも、その予定はありません。 ならば、彼は何を根拠として、...
2020/01/08 14:25
「門脇篤史第一歌集『風に舞ふ付箋紙』及び第二歌集『微風域』」を読む
○ ハムからハムをめくり取るときひんやりと肉の離るる音ぞ聞ゆる○ ごみ箱の底ひにしづむコンタクトレンズの死骸の見てイる景色○ 牛乳に浸すレバーのくれなゐが広がるゆふべ目を閉ぢてゐる○ 子を成すを恐るる我と恐るるに倦みたる妻と窓辺にゐたり○ 青ねぎは屈葬されて真つ暗な野菜室にて冷たくなれり○ 地方自治法のあはひに溜まる解釈に溺れぬやうに夜を進みつ○ 世が世ならひとを殺してゐるひとの善良過ぎる...
2020/01/08 12:02
今日の一首(2020年1月8日)
○ 別しては鈴木牧之の『夜職草』あがなひ得たる日の喜びよ 鳥羽散歩 掲出の一首の初稿は、「別しては鈴木牧之の『夜職草』贖ひ得たる喜びの日よ」であった。 一日に数十首の短歌を詠む事を義務付けられている私の場合でも、初稿を詠み放し状態にして置く場合は少なく、大抵の場合は、「初稿⇒再稿⇒三稿」と推敲を深めて行き、再々稿あたりで発表する場合が殆どなのである。 本作を詠もうとする契機となったのは、短歌総合...
2020/01/08 08:34
○ ブラシもて金玉に棲む蜹を掃く斎藤茂吉の談話いとしも 鳥羽散歩 鈴木啓蔵著『茂吉百話』の「家だにのこと」の記述に取材した一首である。 同書の128頁に、著者の鈴木啓蔵氏及び、その当時の山形県知事・村山道雄氏を相手とした、斎藤茂吉の談話に次のような<家だに退治の次第>が記されている。 茂吉「このごろはDDTで、のみがいなくなったのに、家だにが出て困る。あれは金玉をチクチクと刺すからね。あそこは皮が...
2020/01/08 01:30
再掲!!!ブログ逍遥「黒田英雄の安輝素日記」より
ブログ逍遥「黒田英雄の安輝素日記」より2018.07.29(16:19) 219 下掲の短歌は、孰れも「黒田英雄の安輝素日記」の「№3315・『塔』七月号・陽の当たらない名歌選2~塔を見捨てないで~ 」に掲載されている、結社誌「塔」の今年の七月号に掲載されている作品である。 私が、この度、これらの短歌に就いて触れようと思ったのは、件の記事の後書で黒田英雄氏ご自身が仰って居られるが如く、「『塔』の結社誌が、一時の低迷を...
2020/01/07 12:28
古雑誌を読む(『短歌』2019年1月号)三訂版、本未明公開! 別しては鈴木牧之の『夜職草』あがなひ得たる喜びの日よ
今週は<朝日歌壇>が休載であったので、手持無沙汰の余りに押し入れの底から短歌総合誌の旧号を掘り出して来て、あれこれと頁を捲って居たところ、角川『短歌』の2019年1月号に、「新春79歌人大競詠」と銘打つ、東京五輪大会の前哨戦紛いの特集が組まれていたので、その中から、先ずは<コスモス>選者の田宮朋子氏の7首連作「黒文字」を鑑賞させていただきます。 「黒文字」 田宮朋子(コスモス)○ こはる...
2020/01/07 03:21
「栗木京子第八歌集『水仙の章』」を読む
○ 午後四時の地下鉄に誰もまどろみて都市の腸しづかに傷む○ 被災せし人をおもへば……などと言ひつつ照明落とすも他者の驕りか○ 皿汚しながらひとりの昼餉終へ誰にともなく手を合はせたり○ カップ麺の蓋押さへつつ思ひをりわが部屋に火と水のあること○ 香り付きの12ロールを使ひ切るまで恥ぢてをり昨年の買ひ溜め○ 義援金を箱に入るればふと聞こゆ「手首のみにて球を放るな」○ ボランティアの人ら撤退したれ...
2020/01/06 02:14
「佐竹キヌ子歌集『盆地霧』」を読む
○ 三人の孫の二人と駆け抜けしドラえもんに会ふ春の映画館 ○ 私にも甘えし親がゐたやうな前の世はただ吹雪きて見えず ○ 花輪線の大館駅はつひの駅すでに行きずりの旅のさびしさ ○ 大舘に寡黙に過ぎし歳月よ鳳凰山に盆地霧湧く○ ゆくりなく甦りくる幼き日家族に会話のなかりし記憶○ 鯛ならず煮干し供ふる秋祭り海から遠い那須の山里○ わが内耳にもはや響かぬ音ありて梔子の実に雨降りそそぐ ○ 誕生日...
2020/01/06 01:40
「三枝昂之第十三歌集『遅速あり』(平成31年4月20日刊・砂子屋書房)」より
○ 人の世の「イヌ」という名の外に立ちこのイヌシデは幹うつくしき○ まず風が、それから鳥が、やがて人が、はるか遅れて国が来し島○ 二十日月の明るさを言うメールありいつの世も人は人に告げたき○ 実朝がマッカーサーが今日われが仰ぐさねさしさがみの茜○ 連山を持つ幸福を思わせて蛇笏あり龍太あり甲斐の国あり○ 見えぬもの見るためやがて目を閉ざす昭和七年前川佐美男○ 新しき手帳求めんと降り立ちぬ灯の...
2020/01/06 01:03
「花山多佳子第11歌集『鳥影』(令和元年七月二十五日刊・角川書店)」より
○ 初春の日のさす床に独楽まはるたび幼子もふらふらまはる○ 大通りは斜めに電柱の影置きて渡りゆきたき冬の朝なり○ はらはらと飛び立ちゆける鳥影をいくたび見しや冬の散歩に○ ベランダのまへの冬木を移り飛ぶひよどりの声するどき夕べ○ 街川の匂ひとともに花びらの流れてきたり四階の部屋に○ 葉桜のゆらげば鳥のこゑのして吹き降りの日の空のあかるさ○ 四階に見下ろす葉桜ふるはせて飛びだす雀みんな小雀○ ...
2020/01/05 20:42
古雑誌を読む(『短歌』2019年12月号)
○ 朝空へながく吠え居り 風のなかを南へむかう雁がねの列 佐佐木幸綱(「テオの朝」より)○ レトリバーと生れたるからに人間の靴を咥えて悠然と来る○ ゆるゆると川流れクルビニールの傘よ 坐ってテオと見ている○ 日本では電車に乗れないテオだから留守番の今日朝からねむる○ 少年から青年になるころなれど跳ねるときまだ子供の前肢○ グラタンにほんのり赤い海老がいてマッシュルームの帽子をかぶる○ まだ...
2020/01/05 10:58
2020年1月 (1件〜100件)
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