「石川美南第六歌集『架空線』」を読む
〇 妬ましき心隠して書き送る〈前略、へそのある方のわたし〉〇 めりめりとあなたははがれ、刺すやうな胸の痛みも剥がれ落ちたり〇 へそのある方のわたしとすれ違ふパレードを持つ喧噪の中〇 へそのないわたしは冷えと寂しさに弱くて、鳴らす歩道の落ち葉〇 イアンはしばし考え込んだ。 「それって普通のことじゃないですよね?」〇 それつて案外普通のことよ わたしたちの昨夜に同じ記憶が灯る〇 ...
2019/08/30 16:05
2019年8月 (1件〜100件)
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