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現役の社会科教員が日々のニュースの背景をわかりやすくお伝えします!

現役の社会科教員が日々のニュースの背景をわかりやすくお伝えします! たまに教育の記事も書いてます。

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2018/12/23

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  • 先生は非常識?

    先生は非常識といわれる。 ただこれは結構当たっている節がある。 これは自分自身も含めてだが、簡単なビジネスマナーを知らないケースがかなりある。 たとえば、名刺の正しい渡し方。これ、知らない先生が結構いる。 他には電話対応の仕方を知らなかったりする。 偉そうに言っているが、自分だって社会人になってから自分で調べた口である。 特に私学の教員であれば、外部との関わりが非常に大きいので、マナーが身についているかどうかは極めて重要な問題である。 もちろん、これらは企業社会における「一般常識」と呼ばれるものなので、どこを「社会」として切り取るかで異なってくると思う。 しかし、これからの社会において教員も外…

  • 不満の大元は「声を聴いてもらえないこと」

    為政者に求めること 現実には難しいけれども これからの社会でできること 不満の大本は 為政者に求めること 今は大きな社会的変化の渦中にある。明治維新から150年が過ぎ、その当時のシステムが変わらざるを得なくなっている。学校というシステムもその一つだ。 ここで政策決定者に求めたいことがある。 それは、多様な視点を吸い上げることである。 具体的には政府の政策委員には多様な背景を持つ人を呼んでほしい、ということである。 たとえば、中央教育審議会のメンバーを参考にしたい。 www.mext.go.jp リストを見ると、専門家が呼ばれていることがわかる。 ただ、ここで街の人たちの声はどうやって吸い上げら…

  • 今さら上野千鶴子さんの「東大祝辞」を読んで考えたこと

    今年話題になった上野千鶴子さんの東大入学スピーチについて、今さらになってしっかり読んでみた。 www.u-tokyo.ac.jp (こちらのサイトに全文が載っています。) こうしてしっかり読んでみて、色々と考えたことがあるので、それをつらつらと書いていこうと思う(ちょっと重いですよ~)。 フェミニズムに対する誤解 自分の中にあるジレンマに気づく どんなに頑張っても報われないこともある 記憶に残っている言葉 教育で何ができるだろうか フェミニズムに対する誤解 まずはスピーチの抜粋をご覧いただきたい。 あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとお…

  • 教師は感情労働者

    感情労働とは 感情のコントロールなのか、演技力なのか 感情のコントロールの難しさ 以前教師には感情労働を求められるという記事を書いた。 www.yutorix.com 感情労働とは 感情労働は次のように定義される。 相手(=顧客)の精神を特別な状態に導くために、自分の感情を誘発、または抑圧することを職務にする、精神と感情の協調が必要な労働のこと。 感情が労働ないようにもたらす影響が大きく、かつ適切・不適切な感情が明文化されており、会社からの管理・指導の上で、本来の感情を押し殺して職務を遂行することが求められる。 ホックシールドという社会学者による概念である。 (「感情労働とは?感情労働の職種と…

  • 仕事でミスをしても切り替えればいいが、へこむものはへこむ

    我々はなぜ不確かな情報を伝えた後に、きちんと調べると「やべっ」ということを繰り返すのだろうか。 https://t.co/1jPYEFpznn— 白洲 (@dokomademoinaka) 2019年7月24日 しでかした とにかくへこむ ヒューマンエラーという言葉がある。 blog.mcdata.plus ヒューマンエラーの12分類 危険軽視・慣れ 不注意 無知・未経験・不慣れ 近道・省略行動 高齢者の心身機能低下 錯覚 場面行動本能 パニック 連絡不足 疲労 単調作業による意識低下 集団欠陥 (ケンセツプラス「ヒューマンエラーとは?分類・定義から対策を考える」より引用) 何故こんな概念を持…

  • 学校の役割とは-基礎集団から機能集団への過渡期-

    集団の類型論 かつての教師の役割 教員だって労働者 本来の役割に回帰しよう 若槻千夏さんの発言が波紋を呼んでいる。 「news zero」の特番「zero選挙2019新時代の大問題」第2部にゲスト出演した若槻千夏の発言が“モンペ”(モンスターペアレント)的だと一時ネットは炎上状態となり、一夜明けて若槻が自身のインスタグラムで謝罪コメントを発表する事態となった。 (中略) コメンテーターの一人として出演した若槻は、「何かあったらどうするのか。18時以降対応しないで、もし子どもが帰ってこなかったらどうする」などと教師に反論。教師は「それは学校の役目ではなく、たとえば万引きがあったら警察の役目、他に…

  • 教員の生産性

    去年の教訓 反省を生かして… 去年の教訓 去年、精神的にかなりまずかった時期がある。 その時は教材研究に追い込まれていた。 地歴公民科や理科の特徴であると思うが、大学や大学院での専門とは全く異なる科目を任されることはよくある。 専門ではないとはいえ、きっちりと授業準備をする必要がある。 いや、むしろ専門ではないからこそ、一からしっかりと理解して授業に臨む必要がある。 ということをどの科目でもやっていたら、当然時間が足りなくなった。 生活の大部分を教材研究に費やす。それでも、時間が足りない。睡眠時間を削る。頭が働かなくなり、効率が悪くなる。授業でも時間をつぎ込んだ割にクオリティが伴っていない上に…

  • 若者「も」選挙に行こう-人類の努力を紡ぐために-

    今日は参議院議員選挙の日だ。 昨今、若者の低い投票率が問題になっている。 そこで、若者に投票に行ってもらうよう様々な働きかけがなされている。 色々と説得がなされているが、選挙に行かないとどうなるか、という視点から表題の件について考えてみたい。 選挙権とは、主権者として位置づけられる国民が国家権力の政治過程に参加することのできる権利である。この権利は民主主義の拡大と軌を一にする権利であって、民主主義に不可欠の権利である。 したがって、民主主義を維持するために、一定程度国民の政治参加を強制する側面がこの権利にはある。 しかし、そもそも選挙権は基本的人権であり、人権というのは、行使するもしないも個人…

  • ストレスケアには音楽を聴きながらランニングを

    現代社会において毎日のストレスケアは非常に重要である。 学生・社会人を問わず、多様な人とかかわる現代人にとってストレスは避けがたいものである。 しかし、時にストレスに負けてしまいそうなときもあるだろう。 社会人なりたての頃、慣れない環境にストレスから皮膚に謎のかぶれが出てきたり、ストレスフルな生活を送っていた時があった。 これはやばい! と色々探しているうちに「レジリエンス」という概念に出会った。 レジリエンスとは、精神的な回復力を意味する。 何か困難に直面しても、立ち直る力のこと、と置き換えてもいいだろう。 失敗を恐れず、挑戦しろということである。 // リンク この本の中で述べられているこ…

  • やっぱり授業は楽しい

    夏期講習が始まった。 夏休みに突入し、部活動に勤しむ生徒をよそに大学受験生は机に向かう。 私は公民科を担当しているので、センター試験で利用する生徒を対象に教えている。 それゆえ、今の時期はガリガリと詰め込む時期ではない。 まずは授業の中で学んだことを復習してもらう期間である。 そういうことを念頭に置いているから必然的に授業ではネタを入れて笑いをとるようにしている。 多くの中高生にとって「勉強の内容が好きであること」と「教えている先生自体が好きであること」はほぼ同義である。 であるから、下記のようなことが求められる。 教師というのは感情労働を求められる職業。いわゆる「人の良さ」が授業をはじめとし…

  • 桜丘中学校の取組みから考える、これからの学校の在り方-市民を育てる学校-

    学校の役割は何でしょうか。 デレックヒーターというイギリスの政治学者がいます。 彼はこんなことを言っています。 自由民主主義国家における教育は、個人の発達と子どもたちを生まれた社会に適応させるという2つの目的を持つものである。 // リンク 学校に求められる役割として、子どもの成長はもちろん、社会においてふさわしい規範を身につけ、しっかりとコミュニケーションをとれる社会性を身につけることは非常に大切です。 しかし、「社会への適応」を単に現状の社会を肯定するという意味でとらえてはいけません。 教育基本法の第一章にはこう書かれています。 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成…

  • 一学期で意識すべきことは学習規律の身体化

    教員としてのジレンマがある。 授業中の私語をどうとらえるか、という問題だ。 私は学習規律を重視するタイプなので、号令をダラダラやったり、教員が話している時に私語をされるとかなり嫌悪感を抱く。 しかし、そうした態度に対して強く注意できない理由があった。 それは、授業が面白ければ子どもたちは授業を受けるし、逆につまらなければ授業以外の何かに目を向けるという考えである。 詳しくはこちらに書いたので、よければご覧いただければと思う。 www.yutorix.com www.yutorix.com しかし、号令などの授業規律に関しては授業の面白さ以前の問題である。 私語だって「はなっから授業を聞く気がな…

  • 「楽しく」を胸に刻もう

    授業の時間が近づくにつれて、息が荒くなる。 キーンコーンカーンコーン ああ…チャイムが鳴った。授業に行かなきゃ… 職員室を出て、教室に向かう階段。一段一段上るごとに息が荒くなる。 呼吸が浅くなり、心臓がバクバクする。 緊張は最高潮に達する。 やばいな… それでも、どうにか落ち着こうと深呼吸をするが、全然落ち着かない。 勢いだけで教室に入り、暗い気持ちで授業を始める。 これは1年間まえの私の実体験である。 去年、偏差値が出ないようなクラスを受け持っていた。 大学1年から大学院修了までずっと集団塾で教えていた。そこで身につけたスキルは現場でも通用すると思っていた。かなり自信があった。 けれども、そ…

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