不朽の名作。秋山父子の活躍、剣客の生きざま、すべてが体に馴染む。池波正太郎さんの「剣客商売」を読み返す。
近頃、「剣客商売」を読み直している。 まだ、本満載の船便、第二弾が届かないものだから、 本棚にしまってあるシリーズを引っ張り出して来た。 ワタシなぞが、書くまでもない、 超有名な名作シリーズだ。 今から、半世紀前に書かれたものだが、 いつ読んでも、面白い、唸らされる。 今、次から次へと出版されている大衆小説の中で、 これから半世紀後の読者をこれだけ楽しませるものが、 果たしてどれほどあるのだろうか。 シンプルで、自然で、分かりやすい文体。 こちらの読む流れを止めることは、全くない。 秋山小兵衛の人柄や、考え方、生き様、 すべてが、体にしっくり馴染んでくる。 江戸の匂いが、そのまま、こちらへ流れ…
2021/09/26 09:38