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2018/08/24

  • 爆弾は、東京中に仕掛けられた…?「スズキ」に翻弄される捜査官。彼の正体を掴み、爆発を食い止められるのか。

    爆弾 作者:呉勝浩 講談社 Amazon 凄い物語だった。 「スズキタゴサク」とは、一体、何者なのか。 最後まで、その正体は明らかにされなかったのだが。 彼は、人間の「悪」を具現するものなのか。 それとも、「正」をひた隠しにしているだけなのか。 そもそも、「正」や「悪」は、どこにあるのか、 いや、どこにもないのか。 一人ひとりの中にある、「正」や「悪」は同じではないのか。 簡単に答えが出ない、問いの堂々巡り。 見た目、とぼけた印象の中年男が、些細な傷害事件で 野方署に連行された。 彼は「スズキタゴサク」と名乗り、 取調室で、秋葉原で爆発があるという「予言」をする。 直後、実際に秋葉原の廃ビルで…

  • 「ごぶさたぁ~、元気だったぁ?」。変わらぬ町、変わらぬ家族の風景がまた、戻って来た。小路幸也さんの「ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン」を読む。

    ハロー・グッドバイ 東京バンドワゴン 作者:小路 幸也 集英社 Amazon 「東京バンドワゴン」シリーズの十七作目。 これくらい続くと、大きな変化が無くても、 取り立てて事件が起こらなくても、 読めてしまう。 息の長いシリーズの強みか。 このシリーズに触れると、 昭和の香り、いや、それよりもずっと前の香りさえ感じる。 家や町のたたずまいばかりでなく、 この家族の、筋を通す生き方、暮らし方が、 昭和生まれには、原風景を見せてもらっているような気になる。 懐かしく、そして切ない。 季節ごとの行事がきちんと描かれていくのも、 楽しいし、嬉しい。 師走、正月、節分…、 父母や祖父母の居た風景が蘇る。…

  • 「のっぽのバンビ」が、犯人の巧緻な計画を崩す。女刑事、花房京子の犯人の追い詰め方は。香納諒一さんの「逆転のアリバイ 刑事花房京子」を読む。

    「花房京子」シリーズの二作目。 このシリーズは、初めから犯人がわかっている 倒叙形式が採られている。 この形式は、古くは「刑事コロンボ」、そして、 国内ミステリーでは「福家警部補」など、 数多くの作品で見られる。 犯人の視点で物語は進むことが多いので、 思い入れは犯人側に傾くこともある。 通常は、真犯人は、アイツかコイツか、 動機は、殺害方法は、、、など、 刑事たちの捜査と共に、読者も、ヒリヒリする。 それとは異なり、 刑事たちが、犯人を追い詰めていく その緊張感が重要だ。 主人公の花房京子は、警視庁捜査一課の女性刑事。 だが、なぜだか、いつも一人で行動する。 作品では、所轄の刑事たちが補佐役…

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