祝福されない命を宿した女たちが、今日も、竹林にあるおゑんの家を訪れる…。あさのあつこさんの「闇医者おゑん秘録帖 花冷えて」を読む。
闇医者おゑん秘録帖-花冷えて (中公文庫) 作者:あさの あつこ 中央公論新社 Amazon 子堕しを請け負う「闇医者」シリーズの二作目。 主人公のおゑんが、魅力的過ぎる。 数奇な運命を背負ったおゑんが、さまざまな事情を抱えた女たちの 人生に関わっていく。 子堕しとは言いながら、女たちが宿した命を、 力の限り、救っていこうとする彼女の姿勢が潔い。 「竹が鳴く」と「花冷えて」を収録。 特に、「竹が鳴く」で、はらんだ子を堕してほしいと、 女中のお竹を連れて来た女将、お江代が、危ない魅力をはらんで、 心をひっぱる。
津久井が一夜をともにした相手は…。佐々木譲さんの「憂いなき街」を読む。
憂いなき街 (ハルキ文庫) 作者:佐々木 譲 角川春樹事務所 Amazon 道警シリーズの七作目。 佐伯、津久井、小島、新宮…、お馴染みの面々が、 それぞれ事件と対決し、一つに集結していくプロセスがいつも面白い。 今回は、どちらかというと、津久井の恋が中心で、 チームとして事件を追う面白さは薄かった。 そして、津久井ばかりではなく、 佐伯と小島の関係も…。 いつもの重厚な警察小説、というより、 刑事たちの私生活が描かれたといった感じ、 好き嫌いが分かれるかも。
暗い生い立ちを持つ犯人と片倉の対決が…。柴田哲孝さんの「野守虫」を読む。
野守虫(のもりむし) 作者:柴田 哲孝 光文社 Amazon 「刑事・片倉」シリーズの四冊目。 このシリーズではお馴染み。 旅情と、そして、警察小説の醍醐味、両方を味わえる。 今回は、飯田線を行く旅で、 旅と事件の終着駅は天竜峡である。 ある事件で拘留中に脱走した容疑者、竹迫が、 殺人を重ねながら行き着く先は…。 昔の事件で、竹迫の取り調べをした片倉との因縁が、 新しい事件を呼ぶ。 竹迫の暗い生い立ちが、ストーリーに切なさを添える。 タイトルの「野守虫」とは…。
どこにでもあるような日常的、でも、引き込まれる、お仕事ミステリー。坂木司さんの「アンの青春」を読む。
アンと青春 和菓子のアン (光文社文庫) 作者:坂木 司 光文社 Amazon 読みやすい、実に、読みやすいシリーズだ。 登場人物も、強烈なクセがあったり、性格ではないが、 じわじわと、しみ込んでいくような味わいがある。 もちろん、主人公の杏子が、女子の等身大で描かれていることが、 余計、親しみを持たせる。 作品ごとのナゾも、肩がこらない、日常的なもの。 スッと、読み流したって(失礼)、罪悪感を押し付けられない。 ともかく、きっと、読み続けていけるシリーズなんだろうなぁ。
今夜は眠れない (角川文庫) 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon あきない世傳金と銀 文庫(ハルキ文庫)1-5巻セット 作者:高田 郁 角川春樹事務所 Amazon もうすぐ、シャバに出られる。 入国者健康確認センターから、連絡あり。 隔離期間の前半は、一日おきくらいのペースだったけど、 後半に入って、毎日かかってくるわ。 ま、一日一回だけど。 今夜は眠れない あきない世傳 金と銀 (一)(二) 読破。
警官の紋章 北海道警察 (ハルキ文庫) 作者:佐々木譲 角川春樹事務所 Amazon ガンバレ、ワシ。 警官の紋章 読破 でも、手持ちの本が少なくなってきた…。
密売人 (ハルキ文庫 さ 9-6) 作者:佐々木 譲 角川春樹事務所 Amazon 所轄刑事・麻生龍太郎 (新潮文庫) 作者:よしき, 柴田 新潮社 Amazon いろあわせ―摺師安次郎人情暦 (ハルキ文庫 か 12-1 時代小説文庫) 作者:梶 よう子 角川春樹事務所 Amazon 湯布院の奇妙な下宿屋 (光文社文庫) 作者:司 凍季 光文社 Amazon あやかし処の晩ノ飯 最後の晩餐、おもてなし (宝島社文庫) 作者:三崎 いちの 宝島社 Amazon さくらだもん! 警視庁窓際捜査班 (実業之日本社文庫) 作者:加藤 実秋 実業之日本社 Amazon 密売人 所轄刑事・麻生龍太郎 いろ…
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