喜多院のどろぼう橋 <川越の伝説>第5話
川越で一番大きなお寺「喜多院」にはたくさん伝説が残されてるにゃ。 その中でも一番有名なのが、境内にある一本の橋にまつわるこの話だろうにゃ。 題して、「どろぼう橋」の伝説。 どろぼう橋は、いまも喜多院境内西側、このお寺の本堂にあたる慈恵堂の斜め裏手にかかってるにゃ。喜多院境内と外部とを隔てる空堀を跨いでるにゃ。 いまの橋は鉄筋コンクリート製にゃけど、江戸時代はもちろん木製で、丸木橋だったともいわれてるにゃ。 さて、そんな遠い江戸の頃のどろぼう橋。 まだ「どろぼう橋」とは呼ばれていないこの橋をある夜、急いで渡る男の人影があったそうにゃ。 人影は、境内の方へ向かったにゃ。 すると、その後ろから、松明…
2024/12/25 11:16