思想的怠慢
《神はどこに在すか。その証明は「福音書」にある。ただそこにのみある。仏はどこに在すか。その証明は「経文」にある。ただそこにのみある。宗教を否定するものは、経文や福音書にあらわれた釈迦とイエスの言葉そのものと対決して黒白を争うべきである。》以上の文章は作家、亀井勝一郎が著した『人生論・幸福論』(新潮文庫)の326頁より引用いたしました。亀井勝一郎は若いときによく読みました。読んだのは高校生の頃でしょうか。読み進めて上記の文章に出会ったとき、なるほどと思いました。ほとんどの日本人は「福音書」も「経文」も読んでいません。そう断じて差し支えないはずです。読んでいない人に限って、こちらがキリスト者だと判ると「神がいることを証明しろ」とか色々と面倒な注文を付けてきます。そういう人には、それでは「神がいないことを証明してくれ...思想的怠慢
2018/11/28 22:19