世界を変えた日本の電卓とクォーツ時計 【連載】頑張れ!ニッポン㊸
【連載】頑張れ!ニッポン㊸世界を変えた日本の電卓とクォーツ時計釜原紘一(日本電子デバイス産業協会監事)今回は半導体市場の変遷を振り返りたい。とは言っても、私の体験した記憶に基づく、断片的な話になることを断っておく。トランジスタが発明されたのは昭和22(1947)年、IC(集積回路)が発明されたのは昭和34(1957)、いずれも私が半導体に携わるようになる以前の事だ。私が入社した昭和39(1962)当時、工場ではトランジスタやダイオードなどは量産されていたが、ICはまだ開発段階であったと記憶している。だから入社当時、IC部門に配属になった同期のところに行くと、机に向かって米国からの物らしい文献を読んでいた。それを今でも覚えている。我々は既に製品づくりに汗を流しているのに、文献なんか読んでいてノンビリしている...世界を変えた日本の電卓とクォーツ時計【連載】頑張れ!ニッポン㊸
2025/07/10 05:30