倖せの人 ユノの物語 117

倖せの人 ユノの物語 117

ハン ロウンの葬儀は、街を挙げての盛大なものだった。ロウンの家から墓所まで、葬列は一時間ほどかけてゆっくりと街の通りを進んだ。どの商店も店を閉め、街中の人々が葬列に向かって花を手向け手を合わせた。葬列には職人組合の親方衆と林業組合の木こり衆が整然と並んだ。それぞれの総代のウソンとホソクが先頭で棺桶の両脇をかかえ、その後にそれぞれの顔役が続き、ユノは一番後ろでミンヒョンと左右に並んで棺桶を支えた。ソ...