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ブログタイトル
Fated 王の帰還
ブログURL
https://motherofpearl225.blog.fc2.com/
ブログ紹介文
ユノとチャンミン ふたりのanother worldへようこそ
更新頻度(1年)

82回 / 365日(平均1.6回/週)

ブログ村参加:2018/04/06

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ハンドル名
Black Pearlさん
ブログタイトル
Fated 王の帰還
更新頻度
82回 / 365日(平均1.6回/週)
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Fated  王の帰還

Black Pearlさんの新着記事

1件〜30件

  • 倖せの人 ユノの物語 81

    ユノはその日、終始機嫌が良かった。家政婦のヨンスクと楽しそうにお喋りをしながら洗い物をすませると、すぐにフンフンと鼻唄を口ずさみながら部屋の掃除を始めた。ロウンは特別何を話すでもなく、いつもと変わらず過ごした。そのつもりだったが、気付けばユノの姿を目で追っている。ユノと眼が合って不意に微笑みを向けられて、素知らぬ顔で黙って眼を逸らす。そんなことを何度か繰り返しながら、ようやく一日を終えた。夕食と入...

  • 倖せの人 ユノの物語 80

    自分の部屋に駆け込んだユノはほどなく飛び出してきた。両腕で自分の枕をしっかりと抱え込んで、廊下で待っていたロウンに向かってはにかむような笑みを向ける。ロウンはその姿を確認してから、自室の扉を開いた。 「どうぞ」招き入れるような仕草で笑いかけると、「おじゃまします……」ユノはちょこんと頭を下げて、おずおずと部屋に入った。ロウンの部屋はユノの部屋より少し広い。壁際に衣類用の箪笥と小物類を入れた引き出し。...

  • 倖せの人 ユノの物語 79

    「ロウン様、ただいま戻りました!」ユノは店の扉を開くと同時に大声で言って中へ駆け込んだ。店の奥の事務机に向かっていたロウンは、「ああ、お帰り……」と一言、はぁはぁと息を切らすユノを見て驚いた顔をした。「ユノ、何かあったのか?」「え? 何も…… 工房を出るのが少し遅くなったので走って来たんです」ユノはけろっとした笑顔で答え、それを見たロウンは、「いや……ならいいんだ」と、照れくさそうに苦笑を浮かべた。暗く...

  • 倖せの人 ユノの物語 78

    御者にお金を渡して馬車から降りたロウンは、馬車が街の方へと戻って行くのを見送ってから、2階へ続く階段を昇った。すでに夜半をすぎて、辺りは物音ひとつしない。ウソン親方と話すといつも長くなる。ロウンにとって、唯一心を開いて何でも話せる古い友人だった。足音を殺して階段をのぼり、入口の扉を静かに開ける。「ロウン様、お帰りなさい」ユノが待ち構えていたようにロウンを出迎えた。「ユノ、まだ起きていたのか。待たず...

  • 倖せの人 ユノの物語 77

    「ユノ、私はウソン親方と仕事の話があるから、少し待っていてくれるか?」ロウンはユノを振り返って言った。「はい。あの、ウソン親方、その間作業場を見せていただいていいですか?」ユノがそう尋ねると、ウソンは「おお、もちろん」と言うと、「ミンヒョン!ちょっと来い!」と、大声で呼んだ。「親方、何でしょうか」まもなくミンヒョンがひょこっと扉から顔を出した。「ユノが仕事場を見たいそうだ。お前案内してやれ」「え、...

  • 倖せの人 ユノの物語 76

    「邪魔するよ」声と同時に入り口の大きな引戸がガラガラと音をたてて開いた。二十畳ほどの土間の作業場。明かり取りの大きな窓から初冬の柔らかな光が射し込み、広い室内には材木と塗料の匂いがたちこめている。「ミンヒョン、ウソン親方はいるかい?」と、ロウンは声をかけた。ミンヒョンと呼ばれた男は顔を上げ、ロウンの姿を確認すると、身体を起こして頭を下げた。「ロウン様、こんにちは」ミンヒョンは入り口から少し入ったと...

  • 倖せの人 ユノの物語 75

    「ヨンスクさん、今日は午後からユノと出掛けるから」朝食を食べながらロウンはヨンスクに声をかけた。「おや、珍しい。どちらへお出掛けですか?」「ははは 出掛けるといってもカム ウソンの工房だよ」「え、ウソン親方のところですか?」ヨンスクは少し驚いた様子だった。「ああ、ユノの勉強に実際の工房を見せてやろうと思ってね」そう言ってロウンは向かいに座るユノに微笑みかけた。「それはなによりです。ユノさん、ウソン...

  • 倖せの人 ユノの物語 74

    ロウンは店の灯りを消して入口を施錠した。初冬の夕暮れは早い。さっきまで夕焼けで朱色に染まっていた空が、山並みの向こう側から深い青紫の宵の色に変わってゆく。ミズナラとケヤキを植林した山はすっかり葉を落として寒々とした幹だけが広がっている。ソンサンの街の名の由来となった赤松が繁る山は、既に黒々とした夜に沈んでいた。ロウンはゆっくりと街を取り囲む山並みを見渡してから、2階へ続く階段を昇った。「ただいま。...

  • 倖せの人 ユノの物語 73

    寝台の上で何度も寝返りを打って、挙げ句、ユノは仕方なく身体を起こした。夜中に一度目が覚めてしまうと、もう眠れない。しんと静まった家の中で、独り暗闇にじっと眼を凝らした。昼間は、家事や店の手伝いであっという間だ。特に店の仕事を覚えるのは楽しい。ソンサンの伝統家具の素晴らしさも解ってきた。すべて職人の手作業で造られた家具は、細かい意匠が施され、家具としての実用性だけでなく美術工芸品としての価値も高い。...

  • 倖せの人 ユノの物語 72

    「ユノさんこんにちは!」勢いよく階段を駆け上がって、ニナは挨拶するよりも早く部屋に入ってきた。「ニナ、こんにちは」ユノは笑顔で迎え、ヨンスクは、「またお前かい。仕事の邪魔だから来るなって言ってるだろ」と目尻を吊り上げて言った。「お母さんが庭の柿をもいだから持っていけって。ロウンさんとユノさんにお裾分けだって」そう言うと両手で抱えた籐籠いっぱいに盛られた柿をぐいと差し出した。「わあ、美味しそうだ。ニ...

  • 倖せの人 ユノの物語 71

    イルの葬儀が終わり、ジンギとテムが去ってから、すでに1ヶ月が過ぎた。煮えるような残暑の熱が収まり、街には涼しげな秋風が吹き始めていた。ユノがロウン家に住み始めて40日ほど。朝早くに起床するとすぐに身支度を整え、家政婦のヨンスクと一緒に朝食を準備する。ポムの世話をし、部屋の掃除に洗濯、毎日変わらず、長年身体に染み着いた日課を淡々とこなした。ロウンやヨンスクと日常会話を交わし、時には些細なことに微笑む。...

  • 倖せの人 ユノの物語 70

    ジンギが手綱を強く引き寄せると、馬車はゆっくりと広場に停まった。すぐにテムが飛び降りて荷台から荷物を下ろし始める。ジンギは御者席を降りてふと視線を上に向けた。二階の住居の窓が開いている。さっき遠目に見えたのはユノに間違いないと思った。すぐに階段をバタバタと駆け降りる足音がして、格子細工を施した玄関の引戸が勢いよく開いた。「ジンギさん!」満面の笑みで飛び出して来たユノは、「イル様はどこ?今日こそはご...

  • 倖せの人 ユノの物語 69

    チョン イルの葬儀はしめやかに執り行われた。表向きにはイルの死因は伏せていたが、すぐに強盗に襲われて刺されたと話は広まった。中には船舶事故の責任を感じて自ら命を絶ったのだと言う心ない噂までまことしやかに流れていた。ジンギはイルの少ない親族と、生前特に親しくしていた人にだけ、イルの死去と葬儀の日程を知らせた。葬儀はひっそりと、内々で行われる予定だったが、街中からたくさんの人々がイルのために花を手向け...

  • 倖せの人 ユノの物語 68

    「ロウン様、どうぞ」家政婦のヨンスクが差し出した湯呑みを受け取り、ロウンはゆっくりと口に運んだ。辺りに薬湯の苦い香りが広がる。慣れた様子で薬湯を飲むロウンを、朝食を終えたばかりのユノは向かい側の席に座って見つめていた。朝晩の食事の後にロウンは必ず薬湯と小さな丸薬を飲む。ロウンは五十路にもかかわらず痩身で、無駄な肉もなく歳の割に腹も少しも出ていない。食事も野菜中心の淡白なものが多く、食も細い。ユノの...

  • 倖せの人 ユノの物語 67

    その日はイルとジンギ、テムの三人で事務所の片付けをして、荷物を屋敷に運ぶ予定だった。債権者との話し合いはなんとか終わった。チョン貿易の事業は船を買った造船所が引き継ぎ、イル所有の事務所や倉庫などもすべて譲り渡すことになった。事務所の横の宿舎に住んでいるジンギとテムも早々に出なければならないが、新しい住み家が決まるまでの猶予をもらっている。イルには落ち着くまで一緒に屋敷に住めばいいと言われていた。ジ...

  • 倖せの人 ユノの物語 66

    「これはまた、派手に荒らしてくれたな……」イルは独り言を呟き、書斎の床に散らばった紙の束を拾い集めた。一週間近く留守にしていた間に、誰かが窓を破って屋敷に侵入していた。玄関ホールに飾っていた額や調度品は盗まれ、書斎の机も荒らされていた。犯人は留守を狙った窃盗犯か、或いは債権者のうちの誰かがかもしれないが、わざわざ届け出るつもりもない。イルは散らばった書類を重ね、散らかった机の中を片付け始めた。コトン...

  • 倖せの人 ユノの物語 65

    明け方のウォルハンの街を三人を乗せた馬車は駆け抜けた。御者はジンギ。その後ろにユノとテムが並んで座り、ユノの膝の上にはポムの入った行李が乗っている。突然狭いところに閉じ込められたポムは、暫くは不安げに鳴きながらカリカリと爪を立てていたが、ユノが優しく声をかけ続けると、やがておとなしくなった。行李の蓋を少しだけずらして中を覗くと、ポムはおくるみの上で丸まって眠っていた。テムはユノの身体に凭れるように...

  • 倖せの人 ユノの物語 64

    翌朝、ジンギの馬車がイルを迎えに来て、二人はすぐに出掛けて行った。テムはジンギと一緒に馬車に乗ってきたがそのまま屋敷に残り、ユノと二人でイル達の帰りを待った。誰が訪ねて来ても決して扉を開いてはいけない、厳重に戸締まりをして、自分達が戻るまでは決して屋敷から出るなと、イルは厳しく言い残し、二人はその言葉に従った。午後になって二度、玄関の扉を激しく叩く音がしたが、二人は厨房の奥でじっと息を潜めていた。...

  • 倖せの人 ユノの物語 63

           ⚠️ WARNING ⚠️ 微R18明け方近く、漸く雨は止んだ。すやすやと眠るテムを起こさないように、ユノはそっと布団から抜け出した。玄関の扉を薄く開けて外に出てみた。雨は止んだが、風はまだ強い。灰色の空に幾重にも重なった鼠色の雲がものすごい早さで移動してゆく。目の前の海は大きくうねり、白波が岸壁に打ち寄せていた。湿気を含んだ重い風がユノの髪を捲きあげる。額に貼り付いた髪をかき上げて遠くの水平線を...

  • 倖せの人 ユノの物語 62

    「雲行きが怪しいな……」イルは両開きのガラス扉を開けてバルコニーに出ると空を見上げて呟いた。「ええ、風向きが変わりましたね……」ユノがそう答えると、イルは頷いた。二人は並んでバルコニーの柵に前屈みに凭れて、海側から吹き上げる南風にざわめく庭の木立を見つめた。眼下にはウォルハンの港と青い海が広がっている。小さな波頭が小魚の銀鱗のように輝く海は、今はまだ穏やかで美しい。しかし生ぬるい南風と雲の流れの早さが...

  • 倖せの人 ユノの物語 61

          ⚠️ WARNING ⚠️ 微R18「お二人ともお疲れさまでした。この暑い中での出荷は大変でしたでしょう」「ああ、なんとか午前中に片付いてよかったよ」イルは汗を拭いながら冷麺を口に運ぶ。昼過ぎに屋敷に戻ってきたイルとユノに、家政婦のヒョルは急いで昼食の用意をした。汗びっしょりになって帰ってきた二人のために作ったのはさっぱりとした冷麺。二人はヒョルの心遣いに感謝しながら喉ごしのよい麺を啜った。「お風呂...

  • 倖せの人 ユノの物語 60

    ウォルハンの港は男衆の声と馬車の駆ける音でいつも以上に騒々しい。港の一番大きな桟橋には、チョン貿易の貿易船が停泊している。昨日の午後、二ヵ月の西方航路の長い航海から戻ってきたばかりだった。今日は朝早くから大勢の荷役夫達が積み荷を船から降ろし、大きな荷馬車に移す作業に従事していた。荷台いっぱいに木箱を積んだ馬車は得意先や倉庫へと次々と出発してゆく。真夏の強い陽射しの中、何十台もの馬車が往来する港は活...

  • 倖せの人 ユノの物語 59

    イルの部屋の広い寝台に、二人は裸のまま身体を寄せて横たわっていた。いつもはイルが誘い、ユノがそれに応じて抱き合うのだが、今夜は珍しくユノの方が積極的にイルを欲した。顔を赤くしながらも身体を擦り寄せて、「イル様、たくさん愛してください……」などと言われれば、嬉しさにいつも以上に想いを込めて応えた。「イル様…… もっと……」白い首を仰け反らせて甘い声をあげるユノを、イルは夢中で穿った。二人同時に絶頂を迎え、...

  • 倖せの人 ユノの物語 58

    「はぁ……」湯呑から唇を離し、ユノは無意識に溜め息をついていた。その様子を、ジンギは口の端を少し上げて眺めている。「気になりますか?」「え?」ユノがハッとして顔をあげた。「ロウンさん、気になるんでしょう?」ジンギの声は何処かユノをからかうような口振りで、ユノは唇を少し尖らせて、小さく頷いた。ユノのそんなところが、イルも可愛くて仕方ないのだろう、ジンギはそう思う。素直というか、悪く言えばバカ正直。それ...

  • 倖せの人 ユノの物語 57

    ユノの誕生日の三日後には広い庭の隅で厩の工事が始まった。その間にイルはユノを連れて馬の飼育場まで出向いた。10頭ほどの馬を一通り見て回ったが、「やっぱりこの子がいいです」ユノは一番最初に目に留まった葦毛の牝馬の所に戻り、その鼻を優しく撫でた。すると3歳のその牝馬は、ユノに鼻先を押し付けて甘えるように首を揺らした。ユノはその牝馬にナレと名付けた。口入れ屋のチョウ家で馬の世話には慣れていた。 ナレはすぐ...

  • 倖せの人 ユノの物語 56

          ⚠️ WARNING ⚠️ R18うっすらと開いた瞼に、窓の隙間から差し込む朝日が眩しい。ユノは外の明るさに驚いて慌てて身体を起こした。寝台から降りようとして捲れた布団の下、まだぐっすり寝入っているイルに気付いて、「あ、そうだった……」漸く、昨夜のことを思い出した。今日は急いで起きなくていいと言われていた。家政婦のヒョルも今日一日休みをもらっている。いつも朝早くから起き出して家事を始めるユノを、イルが...

  • 倖せの人 ユノの物語 55

          ⚠️ WARNING ⚠️ R18浴槽にお湯を溜めながら、イルは服を脱ぎ捨てた。イルが脱ぎ捨てた衣類を、ユノは拾い集めきちんと畳み始め、なかなか裸になろうとしない。几帳面なユノらしいのか、それとも緊張しているのか、イルはそんなユノに笑みを浮かべた。「そんなことはいいから、早くユノもおいで」「……はい……」ユノは衣類を棚に置いて、赤く染まった顔を隠すように背を向けて自分も急いで服を脱ぎ始めた。一年間、毎日...

  • 倖せの人 ユノの物語 54

    チョウ家をあとにしてユノは帰路を急いだが、屋敷に帰り着いたのは日が西に傾き始めた頃だった。玄関前に馬車が停まる音を聞きつけて、今か今かと待ち構えていたイルが飛び出して来た。「ユノ、良かった。無事に戻ってきて……」イルはユノを抱き締めて安堵の溜め息を漏らした。「イル様申し訳ありません、思ったより遅くなってしまいました。ついお喋りが弾んでしまって……」「何かあったのではないかと気が気ではなかった。ユノの顔...

  • 倖せの人 ユノの物語 53

    さっそくその夜から、ユノの「準備」は始まった。イルは寝台の枕元の引き出しから、小さな褐色のガラス瓶を取り出した。イルに言われるまま両足の膝を立てて開いた格好で、ユノはじっとその様子を見つめていた。ランプの薄明かりの中、余すところなく晒されて頬が熱い。これまで数えきれない程イルに可愛がられて来た身体だが、イルと繋がる、ということは一度もなかった。それ以前に、男同士でそれができることをユノは知らなかっ...

  • 倖せの人 ユノの物語 52

           ⚠️ WARNING ⚠️ R18いつものようにイルとユノは一緒に風呂に入った。充分に温まった身体を寄せあって、イルの寝台に横になる。「ユノ」「はい……」イルがユノの肩を抱くと、ユノは嬉しそうに身体を寄せてくる。風呂上がりの温かい身体からふんわりと甘い匂いが立ち上ぼり、艶ややかな頬は期待に染まっている。イルがユノのふくよかな唇を吸って舌を差し込むと、ユノは尖らせた舌先で応え、身体ごと深く重なりあった...

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