令和の米騒動
亡両親は「とりあえず、米さえありゃぁなんとかなる」と信じていた。一反ほどの田んぼで作る米は、食べ盛りの男の子3人がいても家族6人で食べるには過不足なかった。親父は、晩酌で少々飲みすぎではないかと思われても、最後には必ず締めにご飯を食べていた。晩酌を楽しむようになってから、親父のように飲んだ後にご飯を欲することもない習慣が身に付いた。なので、我が家は米の消費はほとんどなく、米騒動とは無縁である。とは言っても、3年前まで実家の田んぼで米を作り、「米を買う」なんてことは想定したこともなかったが、2年前から米作りをやめて、毎食ご飯を食べる弟は米価高騰を嘆き、我が家は息子に送る米に窮している。政府備蓄米を放出して米の値段は何も変わらないという現実、どこか何かがおかしいのだ。一般競争入札での売却ならば時価である。市場...令和の米騒動
2025/05/25 22:51