饅頭を食べたくなる本
現代は、健康のために、何かと、米を食べるなとか、饅頭を食べるなという人が多いが。この本を読むと、反対に、風流人になるためには、毎日、御飯や饅頭が食べるべきだ、と考えが変って来た。神崎宣武著『旬の日本文化』1現在、砂糖は嫌われるが、江戸時代から砂糖入りの饅頭が大人気?「ぼた餅にしろ饅頭にしろ、餡を多用する菓子が普及するのは、江戸も中期以降。『守貞饅頭』には、昔の饅頭は采饅頭であり潮饅頭であった、といい、砂糖饅頭が流行るのは文化(1804―18年)以降である、とい記されている。菓子博士の木宗康氏は「砂糖を使用した菓子は徳川中期以降で、それ以前の味付けは味噌や塩が使われた」とある。近年まで、「砂糖ぶるまい」という言葉があり、普段は砂糖を倹約して、客があった時だけそれをふんだんに使う、分限者の見栄をいったものである。庶...饅頭を食べたくなる本
2019/03/29 17:52