『平安京のニオイ』を読んだ
平安時代の、優雅で心地よい「匂い」ではなく、不快な「臭い」に着目した本。主に、人や獣の糞尿と死骸について。 平安京のニオイ (歴史文化ライブラリー)作者:政彦, 安田発売日: 2007/01/01メディア: 単行本平安京の人口は十万程度とどこかで目にした記憶がある。で、十分に整備されていない都市に現代とはまるで異なる社会通念を持つ人が十万も集まると、はてさてどうなるのかな?を考えてみると、そりゃどえらいことになるよねえ…となるわけだ。うんちが風化するのに必要な時間なんて知りもしない。死んだ人間の腐臭はもちろん嗅いだことがない。そういう臭いを私は知らない。ほんとうに良い時代に生まれたものだね。 …
2021/05/10 19:43