防衛費シーリングの先祖返り
令和4年に策定された安保戦略3文書において、防衛装備の抜本的強化に着手し、向こう5年間で総額43兆円の経費を支出することとされた。計画策定時の為替レートは1㌦108円内外であったが、現在では150円程度に推移しているので当初計画の装備が調達できるのかと危ぶんでいたところ、木原防衛省が「必要な防衛力強化を(43兆円)範囲内で行うことが防衛省の役割」、鈴木財務相も「政府としてこの水準(43兆円)を超えることは考えていない」とそれぞれに述べていることが報じられた。為替レートの変動で円の価値が2/3に下落すればドル建依存度の高い自衛隊装備にあっては調達できる装備も2/3になるのは必定で、200発装備予定の長射程ミサイルも140発しか保有できないことになる。かっては、防衛関連予算には「対GDB比〇%以内」というシー...防衛費シーリングの先祖返り
2024/03/13 11:03