アパルトマンで見る夢は 8 エクレア
窓から外の景色を見ていた。 小鳥が地面を跳ねている。かけるのいない木箱の上を、行ったり来たり。 暖かな日差しが、眠気を誘う。 舞花は、目だけを動かして、壁の時計の数字を読んだ。 午後三時。 九十度に開いた針を見ただけで、急に甘いものが食べたくなった。 頭の中に、クッキー、ドーナツ、アイスクリームなど、次から次へと、お菓子の映像が流れてゆく。 舞花は椅子から立ち上がった。 窓に顔を近づけて、つま...
2018/09/30 00:00
2018年9月 (1件〜100件)
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