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不思議な展開をみせる、オリジナル小説、 ほんのり奇妙な短編・ショートショートや、 中編小説を書いています。 ◆小説一覧リスト https://riemiblog.blog.fc2.com/blog-entry-2.html コメント、メッセージなど、 一言でもいいので、ご感想をお待ちしています。

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不思議な展開をみせる、オリジナル小説、ほんのり奇妙な短編・ショートショートや、中編小説を書いています。
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101回 / 365日(平均1.9回/週)

ブログ村参加:2017/10/28

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リエミさんの新着記事

1件〜30件

  • 稲妻トリップ 9 スパーク

      街に降る雨は、汚い空気を流すシャワー。 ビルの間を駆け抜ける風、強い音。 街路樹の葉が、雨粒と飛んでくる。肩をかすめて後ろに流れた。「平気か、新人?」 細い足場ですれ違うとき、先輩の鳶職人が、俺に聞いた。「もし高所恐怖症だったなら、」 俺は向かい風に負けない、大きな声を張り上げた。「誰も、面接には来ませんよ!」「よく働け!」と、鳶職人。「この仕事には遣り甲斐がある。街の未来を築くという、夢があ...

  • 小説一覧リスト

    お知らせ・New「扉の中のトリニティ」・「アパルトマンで見る夢は」(完結)・ブログデザインの変更を行いました。作品メニュー(新作順 ↑新 ↓古)小説のタイトルを選択してください 扉の中のトリニティ (New)  アパルトマンで見る夢は  稲妻トリップ  ソレイユの森  月のライン  回る円盤  わたる君の日記帳  不思議な絵  輪廻転生  シャツ  3人の宇宙人  なぞの声  ダイブ  天国と地獄の狭間で ...

  • 稲妻トリップ 8 特別な人

      僕は巡回中に、AKIYOSHIさんの働くフロアに立ち寄っていた。 婦人服売り場。客はまばらだった。昨日見た、常連だという老婆が、試着室の前の椅子に、ちょこんと腰を下ろしていた。 眼鏡の従業員が、何事か、というように、興味ありげに見上げてきた。 何も言わずに、僕はレジカウンターの前へ来た。 AKIYOSHIさんは両手を自分の前で揃え、カウンター内に小さくおさまって立っていた。「季節のアキに、大吉のキチと書いて、...

  • 稲妻トリップ 7 十年前

      遠い旅の途中です、と彼らは言った。 名もなき楽団です、と、初めはそう言っていた。 こんな海まで、ようこそ。お疲れでしょう、お茶でもどうですかな? と、パパが言って、彼らを自宅の工場内へと招いた。それがきっかけだった。 パパは自称・発明家で、娘の私から見ても、少し変わり者だった。 工場内では、大きな機械のモーター音。フル回転の換気扇。 私とパパは、そんな工場の一室で眠った。夜は機械を止めて、波の...

  • 稲妻トリップ 6 今日のこと

      現場監督の一撃は強烈だった。 俺は切れた左頬から、血を流れるままにさせ、交差点を横切った。 人々の白い目をかわし、歩いて繁華街までやってきた。 心がざわついている今、一人になってしまった途端、バイクでは暴走してしまうだろうと、思ったからだ。 俺だけなら、どんなことになってもいい。 だが彼女には、あいつにだけは、絶対に迷惑をかけたくはない。 不意に俺は、電器屋の前で足を止めた。 売り物の液晶画面...

  • 稲妻トリップ 5 溶ける時計

      初日はデパートの構造を調べるために、すみずみまで歩いた。 非常階段に、裏口。各階の開けられる窓はすべて開け、逃走ルートを想像してみた。 トイレ。社員食堂。救護室。エスカレーターにエレベーター。 フロアをすべて巡ることで、従業員たちにも顔と名前が知れ渡った。 新しい青い制服の下で、汗ばんだ体。 昼になり、腰に付けていたトランシーバーから、交代を告げる先輩の声がした。「了解しました。今、そちらに戻...

  • 稲妻トリップ 4 AKIYOSHI

      「AKIYOSHI」 胸に付けた、金色のネームプレートには、しなやかなフォントで、そう刻まれている。 私は更衣室で、従業員の制服に身をもぐらせた。 白いシンプルなブラウスに、桃色の上着。 膝丈のスカートは、同じく桃色で、細めのプリーツが入っている。 紺のハイヒールは、昨日のかかとのカサブタを、上から強く押し付ける。 スカートの後ろを押さえながら、エスカレーターで三階へ。 「婦人服売り場→」、大きな看板...

  • 稲妻トリップ 3 りゅうの

      夜間の工事現場で働けば、金はすぐに手に入る。 都会の裏通りで俺は、乾いた唇に染みた、汗の辛さを味わっていた。 少人数で編成されたチームは、どこの誰だか知らない、訳あり連中の集まりだった。 ただひたすらに穴を掘る。 新しい建造物のために。いいや、みんな自分の金のために。それだけを思って、高く腕を振り上げるんだ。 頻繁に、名前を呼ばれる。おそらく誰も本名じゃないだろうが、現場監督が馬のケツを叩くよ...

  • 稲妻トリップ 2 アオムラ

      僕は消えた社員の身代わりだ。 このデパートは隣町に建っているが、小さな頃から、ほとんど足を運ぶことはなかった。 その方面はすぐ先に海しかなかったから、大して用がなかった、としか言えない。 地元には大型ショッピングモールもあったし、それですべて、事足りていたせいだろう。 僕がそいつの後任に選ばれたのは、なぜだろうか、今でもはっきりとは分かっていない。 ただ、誰でもよかった、ということは確かなこと...

  • 稲妻トリップ 1 さっき……

      高架下の水面(みなも)に、街灯の明かりが落ちて揺れていた。 淡いオレンジ色の光と、薄暗い夜の青さが入り混じる。 俯いた顔に冷たい風が吹きつける。 ほんのりと、潮の香りを運んでくる。 車のライトが背中で輝き、速いスピードで過ぎ去った。 毎日見ている。 足を止めて、橋の上から。 そこは、道路を仕切る白線の中。 深夜になると、交通も少ない。 誰にも入ってきてほしくないの。 ただ一人で、私は海を眺める...

  • 扉の中のトリニティ

      時計は、静かで凍りついたような空間に、大きく、振動を響かせていた。 午後一時。 窓のない部屋は、壁の時計と、白い電灯に照らされた三人の、小さな呼吸の音だけを、密やかに閉じ込めていた。 三人はそれぞれ、赤、白、黒のシンプルなワンピースに身を包み、狭い部屋の中央に置かれた、木でできた丸い机に、向き合って座っていた。 アイドルのような整った顔立ちに、セミロングの黒髪。三人は似たような白い顔に、何の表...

  • ソレイユの森 15 森

      三日経った。 食事や睡眠のために、山を下りたり登ったり、マルは一人で繰り返していた。 ソレイユのいる森が深いので、急な斜面で滑ったり、怪我をしてしまうかもしれない。 危ない目に合わせたくない、と言って、マルはカナを同行させてはくれなかった。 私なら大丈夫、そう言おうともしたが、優しい気遣いを尊重し、今は待つことにした。 カナは、自分の仕事を再開した。 山を守るバリケードの前で、人の侵入を防ぐ監...

  • ソレイユの森 14 光の中

      やってきたマルの手の甲を、カナはそっと、人差し指で優しく撫でた。 葉の間から、細い糸のような、何本もの朝の光が降り注ぎ、森の中に陰影をつける。 ソレイユは陽に、眼を向けて立っていた。 眩し過ぎて、人間には真似できない。マルはその姿を見て、少し笑った。「懐かしいな……服はパンク・ロックだけど。昔の俺を知っているのは、もうお前だけだ」 ビリビリに破れたスーツ姿のソレイユに、持参した黒いスーツを渡し、...

  • ソレイユの森 13 0

      これまで過ごしてきた三百年の歳月は、世界とともに、マルの人生を大きく変えた。 初め、マルは国外へ飛んだ。指名手配を切り抜けての高跳びだった。 地道に働いているうちに、その国の言葉をマスターし、至って普通の暮らしを手に入れた。 しかし、二十年もするうちに、まったく姿の衰えないマルを、気味悪がる人が出てきた。 そのあとは、偽造パスポートを使って抜けた、どこの国でも、同じ結果が待っていた。 マルは誰...

  • ソレイユの森 12 送受信

      夜の深い森の中は、思っていたよりも肌寒い。 風が低い声で唸り、長い髪を逆撫でながら通り過ぎる。 流れの速い雲が丸い月を隠し、また現すのを、カナは、岩に座って仰ぎ見ていた。 保温機能を備えたコートは、寝袋代わりにもなる。 でも、澄みきった森の冷たい空気で、深呼吸を繰り返すうち、眠気はどこかに行ってしまった。 それよりも、今はこの美しい景色を、彼の元に送っておこう。 カナはゆったりとした長い瞬きの...

  • ソレイユの森 11 カナユワテ

      ちょうど三百年目の真夜中、零時ぴったりに、遥か上空で何かが光った。 空から落ちた物体が、強い光と爆風を生んだ。 続けざまに、大きなきのこ雲が立ち上り、静かに、大気に溶けていった。 家から屋根が吹き飛んで、壁も崩れ落ちていた。 しかし温室から伸びた大木の葉が、雨や雪から、その土地を守るようにして伸びていた。 停止と再起動を幾度となく繰り返しながら、ソレイユはまだ、そこにいた。 もはや家とは呼べな...

  • ソレイユの森 10 蜘蛛の巣

      待機状態の中、ソレイユの中の基板の上には、わずかな電気が流れていた。 繰り返される時間の中で、大きく違っているのは、外の天気のことだった。 雨が降るのは、雲が出るから。 そんな小さな情報を、基板の電子回路がメモリに運ぶ。 雲が出ると、気温が下がる。雲が出ると、充電供給率が減る。雲が出ると……。 窓の向こうに見えていた草木が、ゆっくりだが着実に成長していった。 つぼみが膨らみ、花が開く。花が枯れ、...

  • ソレイユの森 9 傍観者

      警官たちの黒い帽子が、夕日に艶やかに照らされている。 西日の赤い光の中で、主人のいなくなった家の中や周辺を、彼らはアリのように行ったり来たり、せわしく動き回っていた。 ソレイユは暖炉の部屋の窓際に、椅子を横向きにつけて座っていた。 この位置なら、午後からの長い陽を浴び、十分に充電することができる。 以前の失敗を活かす、自身の学習機能の結果だった。 警官たちは、ラボや温室から草花を採取したり、暖...

  • ソレイユの森 8 命令

      丸本はしばらく身動きが取れなかった。 すべては、一瞬のようでいて、またスローモーションのようにも見えた。 頭の中で疑問と恐怖が入り混じる。 滑落した。周一さんが、事故に遭った……。 丸本は慎重に、ゆっくりと崖に近寄って行って、下を見た。 吸い込まれるような落差があった。その底で、うつ伏せに倒れている周一が、動かない。「周一さん!」、丸本が何度か叫んだけれど、答えは返ってこなかった。 携帯電話を取...

  • ソレイユの森 7 約束

      薬は、二つ用意した。 親指ほどの、小さなガラス瓶に入れ、一つを資料と一緒に、鞄の中にしまった。 紛失を恐れて、もう一つは、ここに残して行くことにする。 もともと生えていた桜の木が、庭先やレンガの道に、柔らかな絨毯を敷いた。 暖かい日差しを浴びながら、周一はソレイユと並んで、家の回りを歩いた。 これから、しばらく留守にする。こうして二人で歩くのは、当分ないだろう。 歩きながら、家に隠した薬の場所...

  • ソレイユの森 6 目覚め

      ここのところ降り続いた雨が、冷えて雪に変わった。 降り積もる音は静寂だったが、気配で分かった。 家は白い幕に包まれ、空気が冷蔵庫のように、部屋中を低い温度で漂った。 大きな暖炉の前に、あぐらをかいて座り込み、資料をめくっていた周一の耳に、遠くの方で、ゴトン、という何かが倒れる音がした。 スリッパをはいた足音を響かせて廊下を曲がり、音の正体を探す。 中庭の温室で、水やりを任せていたソレイユが、床...

  • ソレイユの森 5 日光浴

      ここに来て二度目の秋が訪れた。 木々は鮮やかに紅葉し、木枯らしに落ち葉がカラカラと舞う。 少し肌寒くて、人恋しくなるような季節だった。 周一は髪を切り、白髪を黒く染め、軽くクシを入れた。 髭も剃り、薄い白衣の代わりに、薄茶色のコートを羽織った。 小奇麗にする必要はなかった。しかし、毎日会う男の風貌が、自分とは不釣り合い過ぎた。 黒い、タイトなスーツを着こなす、青い眼のソレイユ。ソーラーパネルの...

  • ソレイユの森 4 マネキン

      丸本は毎日同じ時間にやってきた。 周一の日常に食い込んでくる、丸本という男の存在。 何度「必要ない」と帰しても、次の日にはまた現れる。 その男の素性が、知りたくもないのに周一には分かってきた。 都会で生まれ育った。機械工学にたずさわってきた。物作りが好き。ビールをよく飲む。 手土産にビールの缶を何本か持ってくることもあった。 ふもとの町まで、買い出しに行かなければ手にできないので、唯一、周一に...

  • ソレイユの森 3 訪問販売

     「ごめんください」 来客の訪問は突然だった。 長い間、誰とも話さず一人だったため、周一は声の出し方を忘れていた。「……はぃ、なんで、しょうか」 声はかすれていたが、なんとか出るということが分かってほっとした。 実験記録用のレポート用紙を、周一は小脇に挟んだまま、天井の高い玄関ホールで、久々に人と会話した。 髪は耳より下に伸び、白髪も目立ち、白衣は土に汚れている。 そんな主人を見ても、訪問者の顔はに...

  • ソレイユの森 2 温室栽培

      山奥の開けた土地に、その廃墟を発見したのは、偶然だった。 人通りのない獣道を通って、山頂付近まで歩くと、突然、視界が開けた。 雑草が生い茂る地面の所々に、赤茶けたレンガが埋もれていた。 レンガの道のその先に、崩れかけの古びた洋館が建っていた。 外国人の別荘のようだが、すでに住居として使われていないようだった。 ツタが伝った壁や屋根は、コケに黒く汚されている。 窓は割れ、ボロボロに擦り切れたカー...

  • ソレイユの森 1 シュー教授

      大学の研究室で教授を務めていたしゅういちは、漢字で「周一」と書く。 同僚や教え子たちは、親しみを込めて「いち」を伸ばす発音にし、「シュー教授」と呼ぶことにしていた。 歳は四十過ぎ。毛量は多いけれど、白髪を染めないので老けて見える。 しかし性格は明るく、人当たりも優しかった。 生徒の勉強を、その子が解かるまで親身になって指導していた。 親身になり過ぎたのかもしれない……。 あとになって、シュー教授...

  • 月のライン 8-4

      オープンカフェで紅茶を飲みながら、町の通りを見ていると、じつにさまざまな人が行き交っていることに、気がついた。 杖をついたお爺さんや、にぎやかにたわむれる子供たち。 木材を運ぶ大工。 釣竿を下げた漁師。 肌の色の違う人々。 写真を撮っていく人。 スケッチをする人。 知り合いと出会い、急に立ち話をし始める人……。 同じような毎日でも、1日として同じ日はない。 見ていて飽きないな、とメルは思った。 ...

  • 月のライン 8-3

      リカはレジカウンターの前に立ち、商品の在庫表に目を通していた。「店長、そろそろイースターエッグを仕入れたほうが、よくないですか?」 店長は店のすみに、大きな全身鏡を置き、自分に似合う服はどれか、店中の洋服をあてて見ていた。 足もとには色鮮やかな布や、たくさんのハンガーが散らばっている。「うーん? 3月まであと2ヶ月もあるのにー?」 伸びたような声を聞き、リカは額に手を当てた。「季節の先取りをして...

  • 月のライン 8-2

      ホテルの大きな窓ガラスを、キトは掃除していた。 日差しが肌に暖かい。 マリは捕まってしまったけど、キトには今、ナヤがいる。 毎日、午後には、畑の手入れをかねたデートだ。 キトはいつも以上に丁寧に、窓を磨いた。 そこから表を眺めると、ホテル入口へ続く、短い階段を、ゆっくりと上ってくる男を見つけた。 キトは急いでロビーへ向かった。 大きなドアが開き、男が入ってくる。 相変わらずの、黒いスーツに銀縁...

  • 月のライン 8-1

     『親愛なる兄さんへ。 兄さんの言った通り、ノエルの翌日に、たくさんの警官たちが本土から来て、自宅にいた町長を、そちらへ連れてゆきました。 町のみんなは、どういうことか分からない、という顔をしていましたが、警官たちと一緒にやってきた、ひとりの人が、税金を横領した形跡がある、と言って、その場で町長を取り押さえました。 そう言ったひとりの人こそ、キトの友達のラジだそうです。 おかげでこちらでは今、次の...

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