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オリジナル小説、短編・ショートショートなど、今まで書いてきたものを 集めて載せていきます。
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不思議な展開をみせる、オリジナル小説、 ほんのり奇妙な短編・ショートショートや、 中編小説を書いています。 ◆小説一覧リスト https://riemiblog.blog.fc2.com/blog-entry-2.html コメント、メッセージなど、 一言でもいいので、ご感想をお待ちしています。
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純文学小説 3位 3位 3位 3位 2位 2位 2位 337サイト
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リエミさんのブログ記事

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  • 小説一覧リスト

    お知らせ・◆アパルトマンで見る夢は(完結)・小説一覧リストに、ジャンルとキャッチコピーを追加しました。・デザインの変更を行いました。作品メニュー(新作順 ↑新 ↓古)小説のタイトルを選択してください アパルトマンで見る夢は (New)  稲妻トリップ  ソレイユの森  月のライン  回る円盤  わたる君の日記帳  不思議な絵  輪廻転生  シャツ  3人の宇宙人  なぞの声  ダイブ  天国と地獄の狭間で...

  • アパルトマンで見る夢は 15 メガネ

      らせん階段の壁画の前で、かけるは自分の入れた、Kakeru T.というサインを見ていた。 透き通った、コバルトブルーの絵の前で、一人無言で立ち尽くす。 メガネの奥で、目を閉じた。 麦色のカンカン帽をかぶった頭を、帽子ごと壁に押し当てる。 斜めになった体から、重力でネクタイだけが垂直に下がった。色鮮やかな、ネクタイの裏地が揺れている。「カケルクン」 と、すぐ後ろから声が聞こえた。かけるは、壁に手をついて...

  • アパルトマンで見る夢は 14 プレゼント

      舞花は広い部屋に、そっと足を踏み入れた。 裸足で中央まで進み、立ち止まる。青いスカートの端を両手で摘み、お辞儀をする。「少し痩せたか」 と、監督は言った。舞花は頷く。「自炊をしていたので、体も絞れたみたいです。いい役作りになりました」「では確かめよう」 監督は座っていたパイプ椅子の背に、深くもたれかかった。椅子は、短く唸るような音を上げた。年季の入ったその椅子の音は、舞花の胸に、懐かしさを思わ...

  • アパルトマンで見る夢は 13 窓

      舞花はオフホワイトの、クローゼットの扉を手で閉めた。 中に吊っていた青いワンピースは、すべて、ダンボールの一つに収めることができた。 鏡台の上から、並べていた化粧品の数々を、黄色いスーツケースの中にしまった。ほとんどが、中身を使い切ったあとの、空の瓶になっていたので、来た時とは違い、スーツケースは軽かった。 舞花は、ボタニカル柄の長いスカートを翻しながら、寝室を出た。 キッチンの棚を、一つずつ...

  • アパルトマンで見る夢は 12 鏡

      鳥の声で目が覚めた。 舞花はベッドから起き上がると、窓のカーテンを開け、空を仰いだ。 三日間降り続いていた雨は上がり、雲一つない晴天が広がっている。二羽の鳥が、大空を自由に遊んでいた。 舞花はクローゼットの扉を開けた。何着もの、同じ青いワンピースが、ハンガーにかけられ、整列している。 舞花はその一つに身を包んだ。 鏡の前で、手ぐしで髪をときながら、映った自分に、心の中で呼びかける。 今までどこ...

  • アパルトマンで見る夢は 11 傘

      曇り空。丘の上に、湿気た空気が充満していた。 かけるは木箱に座ったまま、街並みの絵を描いていた。 冷たい風が、坂の下から吹いてくる。上の部分がへこんだ、茶色い中折れハットを、かけるは飛ばされないよう、手で押さえた。 チェック柄のワイシャツが、風を受けて膨らんだ。晴れた日には、そのシャツの鮮やかさが、際立ったことだろう。しかし今は、空と同じように色褪せて見える。 白いシャツを着た男性が、黒い傘を...

  • アパルトマンで見る夢は 10 グラス

      キッチンの台の上に、透明な細いグラスを二つ、並べた。 赤いワインを、同じ量だけ注ぎ込む。「出逢えた記念に、乾杯しよう。二人の愛に、赤い、血潮のようなこのワイン」 言いながら、舞花はグラスを一つ持ち上げると、隣のグラスに軽く打ち付けた。 それから一口、のどに流し込んでから、言った。「いつまでも一緒にいておくれ、キミカ。きみは僕の生きる希望。永遠の夢」 舞花はグラスを台に置き、少し横に移動して、立...

  • アパルトマンで見る夢は 9 手紙

      ステンレス製のドアポストに、一通の手紙が差し込まれているのが、内側から見えた。 いつからあったんだろう……。このところ、舞花は外出していなかった。買い物もまとめ買いをしていたし、手紙が届いていることなんて、まったく気づいていなかった。 今日は、薄くなってきた財布に紙幣を補充するために、郵便局へ行くと決めて、部屋を出ようとしたところだった。 ポストから手紙を取って、部屋へと戻る。封筒は、赤、青、白...

  • アパルトマンで見る夢は 8 エクレア

      窓から外の景色を見ていた。 小鳥が地面を跳ねている。かけるのいない木箱の上を、行ったり来たり。 暖かな日差しが、眠気を誘う。 舞花は、目だけを動かして、壁の時計の数字を読んだ。 午後三時。 九十度に開いた針を見ただけで、急に甘いものが食べたくなった。 頭の中に、クッキー、ドーナツ、アイスクリームなど、次から次へと、お菓子の映像が流れてゆく。 舞花は椅子から立ち上がった。 窓に顔を近づけて、つま...

  • アパルトマンで見る夢は 7 階段

      毎日変わることのない、穏やかな日々。 朝起きて、青いワンピースに着替える。 軽い朝食を取り、歯を磨く。鏡の前で、メイクする。 洗濯機を回し、洗濯物を干す。 それから、台本を開いて、何度も黙読を繰り返す……。 お昼。料理をする。食べて、食器を洗う。歯を磨く。 寝室の窓から、かけるの様子をうかがってみる。お客さんがいなければ、下りて行って、会話を交わす。飽きたり、誰かが来たりしたら、自室へ戻る。 洗...

  • アパルトマンで見る夢は 6 カーテン

      元気な子供たちの笑い声が、静かな午後の通りに響いた。 舞花は覚えたてのメロディを、軽いハミングで続けながら、窓から、通りを見下ろした。 いつもと同じ位置に座る、かけるが見える。水色のハンチングをかぶった後頭部。顔は、坂道のほうへ向いていた。「一緒にやろう、お兄ちゃん」 坂道で男の子が二人、サッカーボールを蹴り合っていた。かけるに声をかけている。「絵なんか描いてないでさ!」「きみたち、もう少し、...

  • アパルトマンで見る夢は 5 ギター

      今日は朝から、気分がよかった。 舞花は部屋の掃除をした。カーテンを開け、絞った雑巾で窓も拭いた。何だか、すべてが懐かしく思えた。 十五歳。あの頃の舞花は、ちょうど今と同じように、一人、安アパートに暮らしながら、芸能事務所へ通っていた。レッスンがお休みの日は、近くのスーパーでバイトもした。 夢と希望に満ちあふれていた、当時の自分。 掃除をしながら、舞花の頭に、これまでの軌跡が蘇ってきた。 雑誌の...

  • アパルトマンで見る夢は 4 リンゴ

      キッチンの棚にあった果物ナイフを、キレイに洗い、オレンジを切った。 同じ棚から白い皿を取り出し、それも洗って、切った身をそこに並べる。 寝室に戻って、丸い机の上で食べた。 朝食はいつも、味気ないサプリメントを噛んでいたから、とても新鮮な気分だった。 窓から白い朝日が差し込む。鳥の影が横切ってゆく。ゆっくりとした時間が流れる……。 青いワンピースに着替えた舞花は、昨日の服やタオル類を、洗濯機の中へ...

  • アパルトマンで見る夢は 3 ベッド

      スーツケースの中に詰められた、たくさんの化粧品。 舞花はその一つひとつを手に確かめながら、鏡台の上に並べていった。 化粧水、乳液、美容液、コロン、ファンデーション、チーク、リップグロス、アイシャドーにアイライナー……。 すべてのケースに、ハイブランドのロゴマークが刻まれている。 転がった衝撃にも耐えたのだろう。割れたり、ヒビが入ったりしたものは、一つもなかった。 舞花は顔を上げ、白い縁飾りのつい...

  • アパルトマンで見る夢は 2 スーツケース

      三鷹舞花は、黄色いスーツケースを転がしながら、坂道を上っていた。 サンダルから出たつま先の、赤いペディキュアが、踏み出すたびに光るのを、繰り返し見ていた。 ボタニカル柄の、すその長いスカートが、足にまとわりついてくる。 なぜ、こんなことになったんだろう……。 いつもはマネージャーに持たせるはずの、重い荷物を、自分の手で運んでいるなんて。 要領の悪いマネージャーの顔を、その時ふと、思い出した。 メ...

  • アパルトマンで見る夢は 1 椅子

      白髪頭の監督は、お辞儀をするように下を向き、その顔を両手で隠した。 体が前へ傾いたことで、彼の座っていたパイプ椅子が、キィ……と小さな音を立てた。 静まり返った広い部屋に、その音だけが通って聞こえた。 数秒後に、ピタピタ、と、裸足の足音が近寄ってきた。 自分のすぐ正面で止まるのを、監督は闇の中で感じ取った。 両手をそっと顔から下ろして、目を開くと、白くて細い足が二本、キレイに揃っているのが見えた...

  • 稲妻トリップ 15 現在

      次の仕事場に行くまでに、あの電波塔の前を通る。 俺は完成した、その巨大な塔に、尊敬の眼差しを向けていた。 立ち止まって見上げる、作業着姿の俺の前を、多くの人が過ぎてゆく。 入り混じった話し声。車の音。風の音。遠くで聞こえる、工事の音。 街は常に、新しい未来へと発展し続ける。 そして、俺たちも進む。 流れる時の中を、生きてゆく。 交差点を渡りながら、俺はこの世界のことを考えていた。 どんな未来が...

  • 稲妻トリップ 14 明日

      表彰式が終わると、僕はスーツのネクタイを緩めた。 定休日なのに、従業員は来てくれた。逆に、客の来ない定休日でないと、開催できない式典だった。 会場となった、デパート最上階のホールで、たくさんの新聞記者、テレビカメラが、僕につきまとっていた。 社長から感謝状を受け取ったあとも、インタビューでマイクやレンズを向けられて、僕はいっときのスターでいなければならなかった。 短い挨拶だけで、あまり話はしな...

  • 稲妻トリップ 13 音

      荒れ狂う海は、世界を水没させてしまいそうだ。 高い空で、波が弾ける。冷たい飛沫が雨のよう。 風がうるさい。頭の中が、風の音でいっぱいになる……。 私は、通い慣れたような足取りで、浜を横切り、工場の中に入って行った。 ここも、機械の音が耳に響く。ただ何も考えられずに、私は私の足が動かす場所へと、進んで行った。 先端がキラキラと光っていた、複雑な作りの装置の前を、見向きもせずに素通りし、奥の部屋へと...

  • 稲妻トリップ 12 白い光

      アキが目を覚ますのが、もう少し遅ければ、俺は無理やりにでも、その腕を掴んで起こしただろう。 病室の時計は、夜の十一時を指していた。これ以上はもう待てない。「あぁー、よく寝た……」 のん気なアキの声がした。 俺たちは最終電車に揺られ、目的地を目指していた。 布地の長い椅子の上で、二人、肩を並べて座っていた。 窓の外は闇。天井から照らす、白い明かりの眩しさが、俺には少し目に染みた。 車両と車両を繋ぐ...

  • 稲妻トリップ 11 世界

      警察署で事情を説明し終わると、僕はすぐに病院へ向かった。 逮捕を逃れていた、組織の最後の信者、と同時に、前の警備員の殺人犯。そいつを捕まえることができた喜びよりも、何より、彼女のことが気がかりだった。 彼女、秋吉さんは、あのあとすぐに、「眠い」と言って、僕に体を預け、寝てしまった。 病院へ運んだあと、目覚めを待たないで警察署へ向かわされた僕は、彼女がどんな状態でいるか、すぐにでも知りたかった。...

  • 稲妻トリップ 10 ビー玉

      お婆さんは、試着室の前の椅子から、ゆっくりと立ち上がり、エレベーターの方へ向かった。 私はその椅子の上に、うちのデパートのロゴマークが入った、紙袋を見つけた。 お婆さん、忘れ物、と言って、私は紙袋の取っ手を持ち、あとを追いかけた。 違和感がした。なんて重いの。これ、なにを買ったんだろう。 お婆さんが、エレベーターのドアの前で待っていた。よかった、追いついた。「まあ、ごめんなさい……」「いえ。お持...

  • 稲妻トリップ 9 スパーク

      街に降る雨は、汚い空気を流すシャワー。 ビルの間を駆け抜ける風、強い音。 街路樹の葉が、雨粒と飛んでくる。肩をかすめて後ろに流れた。「平気か、新人?」 細い足場ですれ違うとき、先輩の鳶職人が、俺に聞いた。「もし高所恐怖症だったなら、」 俺は向かい風に負けない、大きな声を張り上げた。「誰も、面接には来ませんよ!」「よく働け!」と、鳶職人。「この仕事には遣り甲斐がある。街の未来を築くという、夢があ...

  • 稲妻トリップ 8 特別な人

      僕は巡回中に、AKIYOSIさんの働くフロアに立ち寄っていた。 婦人服売り場。客はまばらだった。昨日見た、常連だという老婆が、試着室の前の椅子に、ちょこんと腰を下ろしていた。 眼鏡の従業員が、何事か、というように、興味ありげに見上げてきた。 何も言わずに、僕はレジカウンターの前へ来た。 AKIYOSIさんは両手を自分の前で揃え、カウンター内に小さくおさまって立っていた。「季節のアキに、大吉のキチと書いて、秋...

  • 稲妻トリップ 7 十年前

      遠い旅の途中です、と彼らは言った。 名もなき楽団です、と、初めはそう言っていた。 こんな海まで、ようこそ。お疲れでしょう、お茶でもどうですかな? と、パパが言って、彼らを自宅の工場内へと招いた。それがきっかけだった。 パパは自称・発明家で、娘の私から見ても、少し変わり者だった。 工場内では、大きな機械のモーター音。フル回転の換気扇。 私とパパは、そんな工場の一室で眠った。夜は機械を止めて、波の...

  • 稲妻トリップ 6 今日のこと

      現場監督の一撃は強烈だった。 俺は切れた左頬から、血を流れるままにさせ、交差点を横切った。 人々の白い目をかわし、歩いて繁華街までやってきた。 心がざわついている今、一人になってしまった途端、バイクでは暴走してしまうだろうと、思ったからだ。 俺だけなら、どんなことになってもいい。 だが彼女には、あいつにだけは、絶対に迷惑をかけたくはない。 不意に俺は、電気屋の前で足を止めた。 売り物の液晶画面...

  • 稲妻トリップ 5 溶ける時計

      初日はデパートの構造を調べるために、すみずみまで歩いた。 非常階段に、裏口。各階の開けられる窓はすべて開け、逃走ルートを想像してみた。 トイレ。社員食堂。救護室。エスカレーターにエレベーター。 フロアをすべて巡ることで、従業員たちにも顔と名前が知れ渡った。 新しい青い制服の下で、汗ばんだ体。 昼になり、腰に付けていたトランシーバーから、交代を告げる先輩の声がした。「了解しました。今、そちらに戻...

  • 稲妻トリップ 4 AKIYOSI

      「AKIYOSI」 胸に付けた、金色のネームプレートには、しなやかなフォントで、そう刻まれている。 私は更衣室で、従業員の制服に身をもぐらせた。 白いシンプルなブラウスに、桃色の上着。 膝丈のスカートは、同じく桃色で、細めのプリーツが入っている。 紺のハイヒールは、昨日のかかとのカサブタを、上から強く押し付ける。 スカートの後ろを押さえながら、エスカレーターで三階へ。 「婦人服売り場→」、大きな看板が...

  • 稲妻トリップ 3 りゅうの

      夜間の工事現場で働けば、金はすぐに手に入る。 都会の裏通りで俺は、乾いた唇に染みた、汗の辛さを味わっていた。 少人数で編成されたチームは、どこの誰だか知らない、訳あり連中の集まりだった。 ただひたすらに穴を掘る。 新しい建造物のために。いいや、みんな自分の金のために。それだけを思って、高く腕を振り上げるんだ。 頻繁に、名前を呼ばれる。おそらく誰も本名じゃないだろうが、現場監督が馬のケツを叩くよ...

  • 稲妻トリップ 2 アオムラ

      僕は消えた社員の身代わりだ。 このデパートは隣町に建っているが、小さな頃から、ほとんど足を運ぶことはなかった。 その方面はすぐ先に海しかなかったから、大して用がなかった、としか言えない。 地元には大型ショッピングモールもあったし、それですべて、事足りていたせいだろう。 僕がそいつの後任に選ばれたのは、なぜだろうか、今でもはっきりとは分かっていない。 ただ、誰でもよかった、ということは確かなこと...

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