【朝ドラ「らんまん」第二週、第7、8話雜感――近代化と二本足の學者】
【朝ドラ「らんまん」第二週、第7、8話雜感――近代化と二本足の學者】士族しか通ふ事が許されない名教館に通ふ事を許された万太郎ですが……。その初日に廣瀬と云ふ士族の息子から稽古と稱して、喧嘩を賣られる事になり……。その廣瀬と云ふ少年は、今後も万太郎との附合ひが續くやうですが、それは扨置き。名教館の學頭は池田蘭光と云ふ人物ですが、彼は万太郎に、今は時代の變り目であり、士族の息子達もその事を自覺してゐると云ひます。處で學校に於ける歴史の授業では、明治の世になつて、武士はゐなくなり、日本國は近代化の道を歩んだ、と教はります。が、之は正確には正しくないのです。近代化に當り、日本國は富國強兵を目指しますが、近代國家である大日本帝國の軍隊を擔つたのは、嘗ての侍達なのでした。明治維新の前後に於て、急に封建的な士族がゐなく...【朝ドラ「らんまん」第二週、第7、8話雜感――近代化と二本足の學者】
2023/04/12 12:16