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月刊「正論」連載中、ITジャーナリスト宮脇睦が独自の視点で時事を斬ります。

四半世紀を越えるネットウォッチャー「宮脇睦」。連載中の月刊正論の「元ネタ」多数。先取りもあります。

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2017/10/04

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  • (書評)日本国紀 百田尚樹著

    初版25万部、同時に5万部の2刷りで、その正式な発売日は11月12日ながら、その翌日には40万部に達した百田尚樹最新作「日本国紀」。 私はフラゲ(フライングゲット・発売日前に購入するスラング)して土曜日の、11月10日入手し、さきほど読了しました。 日本史を「通史」としてまとめたもので、歴史好きならほぼ「既読」の内容。考えてみれば当たり前で、いくらでも読み飛ばしができます。 ただし、百田尚樹に捕まります。 いわゆる歴史作家や、学者には書けない「私見」が織り交ぜられており、そこでは「にーちゃん、これな、おかしいやろ。どないおもう?」的に百田尚樹に呼び止められ、立ち止まる=考えてしまうのです。 だから、百田尚樹を振り払うことに神経を払いページをめくり続けました。ところが、百田尚樹が仁王立ちしていたのが「戦後」です。 彼は「戦後史」をこそ、書きたかったのかもしれません。 しかし、戦後史を描くために小説家・百田尚樹は、「はじまり」から書く必要があったのではないか。私にはそう思えてなりませんでした。 なぜなら、学者はそこで起きたできごとに注目しますが、小説家は登場させる人物の心模様まで意識しなければ、物語ではなく、ただの日報に成り下がってしまいます。 この人物はどんな人生を歩み、その時、何を思い、どう考えたのか。人物にも生い立ちという歴史があります。 最重要な生い立ちは「生まれ」です。親の顔を知らぬ子にも親はいます。そして子に顔を見せることができなかったのか、見せないことを選んだのか。いずれにせよ、それもまた人間の歴史であり、そのまた親は、なぜそういう子を生み、育てたのか。 こうして辿ると、私の世代、すなわち「昭和育ち」ならば、すぐに明治に辿り着き、江戸の昔だってそう遠くなく、曾祖父やその親ともなれば、幕末の志士と同時代を生きていたのです。 明治維新を迎え、文明開化となりますが、元禄文化の花が開いていなければ、その素養すらなく、後の富国強兵だって同じくです。 また、人類史に残る奇跡である戦後復興にしても、それを支えたのは戦争を戦い抜いた、生き延びた日本人が、祖国の復興に身を捧げたから成し遂げたことです。 原因があって結果がある。

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