永瀬隼介「閃光」
★以前、「新説・三億円事件」(1991年)というドラマを見た。実行犯が警察官の息子で、真相を知った警察官の両親が息子を殺害するというもの。警察官役が小林稔侍さん、息子役が織田裕二さんだった。★永瀬隼介さんの「閃光」(角川文庫)を読んだ。この作品も三億円事件をモチーフにしている。★三億円事件は当時の警察が見立てた単独犯ではなく、複数犯であり、生き残った仲間たちのその後が描かれている。そして、その仲間たちが次々と殺されるという事件が起こる。★犯人たちの仲間割れなのか、それとも組織を守るため過去を隠ぺいしようとする警察組織の仕業なのか。★定年前の老刑事と血の気の多い所轄の若い刑事が真相を追う。そして、思いがけない真犯人が登場する。★3億円事件から56年。グリコ森永事件から40年。下山事件に至っては75年が経過し...永瀬隼介「閃光」
2024/04/19 17:22