長月獺祭
月見る月とはいうけれど、あまりに蒸し暑くてのんびり嘆賞できそうもない。十月の名月を待つこととする。ともあれもう今月も終わり近くなので慌てて読書メモだけ。 ○小泉武夫『熊の肉には飴があう』(ちくま文庫)……小説仕立てだけど、ま、小泉先生のレシピ集ですな。それにつけてもジビエ喰いたい。○P.G.ウッドハウス『スウープ!』(深町悟訳、国書刊行会)……英国が同時に九つ(!)の国に占領されたらという空想小説。なんでもこのころの英国では「侵攻小説」なるものが流行ってたらしい。もちろんウッドハウスですから、あくまで優雅に話はすすむ。○小川金男著・河西秀哉監修『皇室の茶坊主 下級役人がみた明治・大正の「宮廷」…
2024/09/23 08:49