序文について
zoomで事前許諾も不要と知り、神戸大学国語国文学会のシンポジウムに参加してみた。『近世俗文芸の作者の〝姿勢〟[ポーズ]―序文を手掛かりとして』という。参加といっても、休みではなかったからデータ整理の作業を行いつつ議論を拝聴しただけ。この一文にしたって、ぼやっと繰り広げた連想を辿り返しただけのこと。なにか有用な議論を提起しようというわけではございません。あしからず。 序文を手がかりに、というのが興味深い。現代の本、しかもフィクションで序文が付くことは滅多にないだろう。著者の遺稿に他者が成り立ちを説明する、というような例外的な形態くらいなものではないか。逆に大概序文を持つ本もある。学術書ですね。…
2022/09/03 11:00