映画『長いお別れ』の原作本
『長いお別れ』作:中島京子出版:文藝春秋東昇平。子供は娘3人ですが、独り立ちしており、現在は妻の曜子と二人暮らしです。昇平は静岡の都内の中学校教師をし、校長を務めた後も名誉職として図書館長も勤め上げました。そんな昇平が認知症を発症。最初の5年は進行が緩やかで曜子が介護をしていましたが、ここ2年程進行が加速し、傍目にもそれとわかるようになってきました。手に負えなくなった曜子は初めて子どもたちに助けを求めます。手始めは昇平の誕生日にかこつけて、3人娘を東京に呼び寄せることでした。しかし長女の茉莉(まり)は夫が海外赴任で一家そろって日本にいません。比較的頼みやすいのは次女の奈菜ですが、子供二人に夫の両親と同居のため、早々頻繁に頼むのも気が引けます。三女の芙美(ふみ)は独身で一番融通が利きそうですが、フードコーディネイ...映画『長いお別れ』の原作本
2019/06/30 12:13