雨の日、キュッキュッと耳障りな音がする方向を見ると、初老の男性が歩く音だった。濡れたフロアタイルに足を引きずって歩くせいで摩擦が不快な音を立てる。不思議なことに同じ人ではなく、何人かの男性が音を立てるのを聞いた。私が知らないだけで、足を引き摺って歩く人は多いのかもしれない。赤ちゃんの泣き声なんかよりもよっぽど不快だった。わたしが読書にフードコートを選んだのがそもそもの間違いなのかもしれないが。 本を読んで知らない言葉を知るのはこんなにもこころが震えるのに、どうして毎日本を読むことが出来ないのだろうか。文字を頭に入れたいのに、ただ目で撫でるだけになってしまう。ページを閉じるとばらばらの言葉が散っ…

そのひとを想うだけで救われていたのに、そういう精神安定剤みたいなひとが、恋愛すると結局自分を傷つけてくるひとに変わってしまうのが嫌だ。なんかそういうツイートを見て、本当にそう、と思った。好きになったまま、会えない時間だけが続いて、いつか会える希望を抱いたままのがずっとずっとよかった。 今日も文字を過食して、不安に押し潰されないように眠る。脳に情報を詰めて、さみしいなんて思い出さないように。

今年は、ずっと泥濘んだ泥の上を歩いているようで、進めば沈んで、足を取られて、そのまま蹲っていることばかりだった。それでも、手を差し伸べてくれたのは友達で、昔のわたしが友達をつくってくれていたから、わたしはなんとか今年を過ごすことが出来た。大分昔に聴いてたバンドがいつの間にか復活してて、ライブは見たことないけどふらっと行ってみたらすごい格好良くて全曲楽しくて、今年初めてちゃんと生きてる感じがした。なんとなく通ってたバンドとかも沢山あるけど、全曲ライブの音が楽しいって滅多にないし、これはかなり異常なことだった。聴いておいてよかったな、毛嫌いせずに。わたしはちゃんと、わたしのした行動に救われているよ…

病みすぎると文章も書けなくなる…文章書いてるときって大体なにかしらの感情に支配されて文章にぶつけてるけど、今回は不安が大きい ずっとつらいしんどいを引きずっているのに、仕事までもが難儀な課題出してくるから…死にたいというよりも、具体的に言うと首を吊りたい…練炭とかやり方だるいんよ…全然明るい未来なんてないし、努力ができないし、しぬしかないんよ頑張らないと生きてちゃいけない社会 この不安は…自分で不安を大きくしていて、考える自分の心次第だってわかってるのに、理解しているのに、不安でもどうせやるしかないのに、それがこわくてこわくて堪らなくて気持ち悪くて、逃げたい鬱は甘え、ってそうですねとしか言えな…

今年はずっとつらい、終わらせたい同じような日々の繰り返しで、わたしなんていなくても会社はまわるし、何の楽しみも持てず、何のために生きてるのかわからない

夏前くらいから漠然と海に行きたいと思っていた。駅から静かな商店街を抜けて、潮風が流れてくる道の向こうに広がっている青が見えた。トンネルを抜けた先の海岸は、わたしの生きる灰色の世界とは別世界だった。 白い砂浜で貝殻を拾ったり、膝まで海に浸るくらいの場所をひたすら歩いたり、スナック菓子を奪い合うカラスを見つめていたりしていた。そのあとは、ずっと海を見て、好きな音楽と波の音を同時に聴いていた。海から目が離せなかった。いつもならスマホをみてしまうのに、引いて寄せる波と、レースみたいな波の白さと動きに心が緩んでいった。失恋したら海にいくなんて、考えが昭和だろうか。海が好きなのに、海は遠いと思い込んでいて…

長く開いてなかったSNSをみたら、自分の書いたbio欄に涙ぐんでしまった。それがわたしの今の願いだったから。もう誰も好きになれないって、若い時ならそんなことないって思えるけど、傷ついて傷ついて傷ついてきた自分にそんなこと言えないよ。充分頑張ったよ、もういいよ。もう、そんなことしなくていい。誰かに認められなくたっていい。異性と仲良くなっても、学びはあっても、いつか別れていなくなってしまうなら、それって無駄だよなって思ってしまう。わたしを通り過ぎていくだけならまだいいけど、そこにはかなりの傷を残していくから。 友達と連絡することが増えて、仲が深まっている気がする。わたし自体、回避が強いからセーブし…

DTでも外に出ている。推し活、友達との約束、夏はイベントが多いから。約束があれば外に出れるなら、やはり約束を作るしかないんだ。次の約束があるから守らなきゃだからまだ死ねないってなる。旅行しよう、と言われたときにそう思った。約束を作ってそれを繋いでいくことが、わたしの生きる手段かも。 お金を遣うことに罪悪感があった。虚しい気持ちもあった。何もならない人生で、消費活動だけしている自分ってなんだろうと考えてしまうから。でもね、いま気分やメンタルがかなり沈んでいて、それを回復させるためにお金を遣っているって考えたら、今がまさにお金の使い時なんじゃないのかって思えた。推し活や外食の値段なんてたかが知れて…

麻酔をしても、結構な痛みがあった。先生から痛みで叫ぶ人もいる、と言われていた。その痛みと、前彼から言われた一番傷ついた言葉を思い出して、耐えよう…もしくはどちらが痛いか考えようと思っていた。普通に手術のほうが痛くて、あとから思い出し、堪えきれず、変な声をあげて笑ってしまった。心の痛みなんて、脳の思い込みで、何度も顔面に針を刺されたりブチブチ皮膚を切られて流血する痛みに比べたら、馬鹿らしくて。随分非道いことを言われたんだなとか思い返して。でも痛いのは断然物理だった。(笑)（笑）リストカットする理由がわかるよ。痛みが上回るから、心の傷どころじゃない。体が生命の危機を感じてる。これが生きてるってこと…

大体、失恋のあとに大きめの手術を受けてる気がする。手首を切るより、有意義だから。でも今回のは結構痛いみたいだから不安。どれだけ変わるかあとで見返すためにbefore用の写真を撮ったら自分の横顔が醜すぎて、萎えてしまった。この横顔で、この微妙に変わるか変わらないかの手術受ける必要あるのか再考してしまった。もう予約してしまったので行くけども。 お金があってもダウンタイムは取りづらいし、いくら顔をいじったところで生まれ持った骨格や肉の付き方とかは変わらないから、限界がある。中身が化け物すぎるのに、外見も化け物なのままのは精神衛生上悪いので、ちょっとでも普通の人間になるように整えているだけ。 骨切りま…

泣いたってなにもならないのに、涙が止まらない夜がある。大人になったらこの不安定さから抜け出せるのかと思ったのに、全然だめだ。小さなことでも何かを成し遂げたり、達成して、自分の自信をつけていかなければならなかったのに、それを疎かにして、不安から逃げられなくなった。メンヘラは治らないし、死にたいや。親も、わたしがちゃんと自殺したら、自分たちの子育てがいかに間違っていたか、考えてくれると思うんだよね。この年でまだ親のこと言ってるの笑えるけど。もう自信ないとか言われるのも嫌だ。自信がなかったら恋愛したり、結婚したらだめなの？毎日喧嘩されて最悪な家庭環境で虐待で、自信なんてあるわけないじゃん。誕生日はい…

自分が性格キツいのは自覚あるんだけど、仕事の話されるとそれが更に強くなるので相手を驚かせたり、引かせてしまうなあと思った今日この頃。そいや前のひととは、仕事の話を全くしなかったから良かったのかもしれない。前の前のひとは、仕事での感情的なわたしも見てるはずなのに連絡してきたので、異常者？と思っていた。感情的なのは見せないようにしてても、最近はだめだなー、自分のメンタルがおかしいから突発的な制御ができない。まぁずっとおかしいんだけど、やっぱ心の拠り所みたいなのがないと正常に見せかけることが難しくなってくる。 今年が半年過ぎたのにずっと生きてる感覚がない。生きてる意味ある？自分で断ったくせに、いつか…

全部どうでもいいやって自暴自棄になるのよくないって理解ってるのに、少しのあいだでもそれを忘れさせてくれそうなものを撥ね退けられるほどいまは強くなかったな。こんなことで自尊心は回復しないのに。自分の尊厳を傷つける行為で、これって自傷みたいなものだよなと思う。 昔だったら何もならない関係に意味なんてなくて、白か黒かそれだけが正解だった。今はもう、そんなことどうでもよくて、心地良さだけを選択していて、先のことなんて考えたくないと思った。あまり深く関わらなければ、傷つかなくて済むし、私生活を教えなくてもいいし、わかりあえなくてもいい。今までだって先に続くことなんてなかったし、きっとこれからもずっとそう…

何回か起きたけど、夕方までだらだら眠ってしまった。低気圧は胃にも影響するみたいだ。最近は自分のことをするのにも精一杯になってしまった。自分の好きなこともやりたいこともわからなくなってきて、思考と現実が曖昧で、なにかを考えていると口の中に苦みを感じる。1〜3月はまだ帰宅して勉強出来てたのに、4月は何も出来なかった。堕落した生活。生きているのか、死んでるのかわからない気分。それでも仕事だけは行けるんだよな。仕事だけして、あとはぜんぶだめなんだけど。 なにをしても心が晴れなくて、なにをしても無意味な気がして、楽しめなくて、だからベッドでずっと横たわってるだけ。なにそれ。死んだほうがマシでは。 仕事の…

体調が悪い。まあ今年はずっと体調が良くないけど、物理的にも胃の調子が悪い。胃がやられるとすべての気力を失う。シャワーと洗濯だけぎりぎり出来ても、部屋は荒れてるし、過食だし、メンタルは安定しない。 会議で偉そうなこと言っておきながら、自分はこのざまである。でも言えなかったこともあって、不甲斐なさも感じて悔しい。強い自分じゃないといけないって呪いは、どこからきたんだろう。弱さを認めて、自分を慰めてくれる存在を受け入れればよかった。でもそれが、どうしても、弱い自分を認めることになるから嫌だった。 前までのやりかたが通じなくなってきている。歳を取れば取るほど、生きづらさが重くのしかかってくる。自分が変…

仕事だと、朝と夜しか出歩かないから世界がこんなに春になってたことに気付かなかった。上着を変えなきゃいけない。 いつまで自己憐憫に浸ってるんだろ。自分で決めたことで、あのとき、あれ以上の答えは出せなかった。今でも間違ってなかったと言える。それでも、どうしようもなく悲しい、世界が暗い、さみしい。 さみしいなんて、大人になったら誰にも言えるわけなくて、自分でその感情を処理出来るのが大人だと思っていた。でも私はできないし、出来ないからここに書きなぐってる。誰にも言えないことをここに書いている。わたしがこんなに暗い人間なことを、周りは知らない。 真っ暗な世界を選んでいるのは自分で、不幸を選んでいるのも自…

わたしのこころはもう死んじゃったんだなと思う 何年も何年もやってきて、もうさすがに心が折れた誰に助けてほしいでもないただ、こころが死んだまま生きてるのがつらい やり方が悪いのかもしれないし、幼少期の傷やトラウマを治さないとだめなのかもしれないし、誰ともわかりあえないのかもしれないし、そもそもそんな幻想を抱いているのがおかしかったのかもしれないね 雪解けはくるって言われても、もうなにも信じることはできないし、前向きにはなれないし、仕事も面倒くさいことばかりで、救いがない 安易な依存で救われるような幼さももうない わたしがわたしを救うことができない

いつかの元彼とよく歩いた道を散歩した。小さい鳥居の前にいつもの黒い猫がいた。君は変わらずここにいるのね。わたしは、もう1人でしかここに来れないんだ。1年が過ぎて、やっと完全に思い出に出来て社内で話しかけられても動じなくなった。一緒に歩いた道も、傷つくことなく、こんなところ歩いたなという気持ちでいれた。だから、今回も1年経てば痛みはなくなる。逆を言えば、1年は痛みが続く。こうまでして、少しの幸せと引き換えに、傷を負い痛みを味合わなきゃいけないのならば、恋愛って自分にとって必要なものなのかと考える。恋愛してるから人生がよりつらいのでは。もう誰かに認めてもらいたいという気持ちを潰していくほうが楽なの…

寂しさを感じない人間から「寂しい思いをさせてごめんね」と体を寄せられたときは違和感しかなく、この気持ちがわからないくせに謝って、わたしのなにがわかるの…、と冷めた目で遠くを見た。ああ、これは嫌悪感だった。 人に対して寂しさを感じることが正直ほとんどないと言われたときに、同じ人間でそんなことがあるのか、と得体のしれない生き物を知ったような気がした。わたしの寂しさが深すぎるのもあるかもしれないけど。この暗くて、重くて、寒くて死んでしまいそうなつらさを、きみとわかりあえることは決してないんだ、と悲しくなって、離れなければいけないと強く思った。 だから今回、ちゃんと言葉に出して寂しいと弱さを見せてくれ…

現実が現実すぎて立っていられなくて床に伏せ蹲ったまま顔を上げられないでいる すべてが終わったわけではないのにすべてが終わったようにしか感じられぬ日々 どうせ……… 立ち上がってまた歩かなければならないのだそれが生きるということなのだからなにもならないと思っていた祈りが救いになることを知る 祈りさえわたしを見捨てるのならばまた虚構の海で幻と沈む すべての偽物は振り落とされるのに幻だけは美しく魅せるまた絶望にわたしを落とすためでゆっくりと喉元を圧迫するからずっと夢の夢を見ている