「乱歩殺人事件 -「悪霊」ふたたび」感想 つじつま合わせの天才技と乱歩のかっこいいかっこ悪さ
角川書店 乱歩殺人事件 -「悪霊」ふたたび 芦辺拓・江戸川乱歩著 って本読みました。 すごいお見事な本でした。なるほどなあー。芦辺天才やなあー。 なによりこの本の江戸川乱歩はかっこ悪くないのがすごいです!この本では乱歩のかっこ悪いところがかっこよく修正されてます! いや、私は「乱歩にはかっこ悪いところがある」と同時に「それを踏まえても乱歩の凄さは変わらない」「むしろかっこ悪いところも乱歩の魅力と言ってもいい」とも思ってますよ。 で、そのかっこ悪さとはもちろん「悪霊」の執筆を途中で投げ出して逃げ出したようなところです。でもこの作品の中の彼は、あえて「悪霊」の執筆を途中でやめたんです。あえて「逃げ…
2024/04/15 18:56