画力とマンガの天秤 ~ KEYMAN
総合評価・・・3.46 アメコミやアート的といったレビューが並ぶ本作だが、作品自体はそこまで大味の海外型作品ではなく、しっかり日本のファンタジーマンガである。ただし、非常に評価が難しい作品。特に画力の面の評価が難しい。とにもかくにも線の太さと濃さが圧倒的で、2巻の安彦良和との対談で腱鞘炎に気を付けるように言われているのも納得の濃さであり、まさにハイカロリーマンガである。ただ、その描写の濃さがそのまま物語の魅力につながっているかというと、むしろ読みづらく感じる部分もあり、絵にかけている労力の分だけマンガが面白くなっているかというと悩ましい。しかし、キャラクターは抜群に良い。特に主人公のワニのアレ…
2023/08/20 03:30