杖突峠の幻想に 卯月の息吹を見る…
飯田線と中央アルプス 平成二十九年 四月 四日… 伊那谷は今朝も 清涼なる空気に包まれる そして何処か 憂いを帯び 凜とした天竜川は 爽やかで優しげな 朝の佇まいを奏でている 遠く駒ヶ根の方を見れば 木曽の山々が 中央アルプスと言う敬称に相応しく 絶唱にも似た激しさと 凛々しさとを以って 峰々に焦がれる人々の情念を 捉えて離さない また左方に目線を移せば 遠く赤石の山々が まるで桁の違う摩天楼の様な姿で以って 木曽の峰々と共に 人間界の遥か頭上での会話を 悠々と奏でている様にも想えて来る 伊那に一夜を過ごし 然も早起きをした余韻が 様々な形で現実に 私を癒してくれる この瞬間 万物に対する大い…
2018/04/24 09:36