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言葉をめぐる旅 plus CRT-D https://www.idagen.net/

2014年に脳梗塞で失語症に罹った時の入院ログや、今の持病、心筋症とペースメーカー(CRT-D)との付き合い方、ライフスタイルを考えるブログ。

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2016/12/30

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  • 散歩道 [入院 #25]

    担当医から、病院周辺の道を散歩していいと許可が出た。正し、散歩のコースは何通りかあって、そのコースの道を外れてはいけない。久しぶりに病院の外に出ると、決まった散歩道ではあるが、病院内の閉塞感から、少しながら開放された気持ちになった。病院周辺の散歩道のコースには、そのコース内にコンビニは無く、入院生活に必要な物は、 相変わらず病院内の売店で購入するしかない。病院の近くにあるコンビニに行くことによって、品物を選べない不便さが解消できるかと思ったが、それは全くの期待外れであり、その場所に行くことはできないのだ。道をそれて近くのコンビニに行けばいいじゃないか、と思うのだが、ルールを破るまでもなく、退院…

  • 制限 [入院 #24]

    入院当初は、自分の病室がある病棟の階のフロア、病室、デイルーム以外、他の場所に立ち入っては行けないルールに縛られていた。リハビリの時間も担当の療法士が病室に迎えに来て、療法室まで連れていかれ、リハビリが終わると、療法士に病室まで送ってくれる。数日後、病院内は自由に行き来してもいいと担当医から許可が出た。療法室も自分で行けるようになった。ようやく一階の売店に行けるようになり、新聞を買って言葉の回復に役立てようと思った。ところが、この病院内の売店には新聞を販売していないのだ。 とりあえずは、普段は読まない週刊誌を買うことにした。 転院前の病院では売店で新聞を入手することができたのだが、この病院では…

  • リハビリ治療 [入院 #23]

    リハビリ病院に入院してから1ヵ月ほど経った。日々のスケジュールに沿って、失語症中心のリハビリ治療を受けている。病院で、毎日規則正しい生活をするのは、脳梗塞になる前の不規則な生活を是正されるようで、改めて生活そのものを健康とともに考えさせる。脳血管疾患による脳梗塞、血圧が高いことも病気の一因のようだ。病院での食事は、なにぶん塩分が控え目である。病前の普段の食事とは違う、味気ない食事であるが、慣れると苦でも無くなってきた。食生活によって体質を変えるのも、健康上、このうえないことである。規則正しい生活は、普段の生活から欠けていたリズムを取り戻すようで、一考される余地がある。言葉の回復は、なかなか思っ…

  • 言語聴覚療法 [入院 #22]

    言葉自体が自分から発せられない症状、失語症は様々なケースがあり、私の場合はどう病状を説明すればいいのか、一概に医師でなければ病状の分類はできないように思う。言葉の回復はどうか。学校のように決まったカリキュラムがあり、その成果は、科目をどのくらいの量を勉強すれば先が見えるような、成果目標を立てることができると思う。だた脳梗塞という病気のリハビリは、何をどれくらいの量をこなせばいいのか、その回復の兆しが見えないような気がして、漠然とした病気のプレッシャーを感じせざるを得ない。私の場合、言葉そのものだ。みんなが使っている言葉を表現したい望み、今は無理だが、是非とも言葉を回復したいと、リハビリすること…

  • 失語症 [入院 #21]

    言語聴覚療法室は個室が複数あるようだ。個室の中で1対1でリハビリをするという。言語聴覚士に案内され言語聴覚療法室に入った。机の向こう側に療法士が座り、療法士と相対して私も椅子に座る。転院前の総合病院では、私の病名は脳梗塞であるとそう診断を受けた。脳梗塞には頭がダメージを受けた場所に応じて特定の症状があるようだ。私自身の場合は、言葉の不具合と体の右半身に少しの痺れが症状として出ている。入院中は、言葉のリハビリの中心の言語聴覚療法が施される。また、作業療法、理学療法と合わせてのリハビリを受けるようだ。言語聴覚士に、この症状は「失語症です」と言われ、言葉の不具合の症状の病名をはっきりと知ることができ…

  • 言葉を交わせれば [入院 #20]

    妻にリハビリ病院に送ってもらい、10時頃到着した。入院手続きが終わると、病室に案内された。看護師から入院時のルールや病院の施設、その他の規定や注意事項の案内を受けた。午前中は医師の診察の後、CTやその他の検診が続いた。検診中、担当になる理学療法士が診察室に来て挨拶を交わした。病室に戻る前に理学療法室でリハビリを行うようだ。 理学療法室では、足がついたマットが複数あり、そこに腰掛け、体の状態等を右半身が少し痺れいる旨を理学療法士に話をした。マットの上でマッサージを受けていると、看護師が脳梗塞にかかわるチェック項目なのか、いくつか質問をうけた。「これからいう項目を後で言ってください。」「思いつく野…

  • 滑舌 [入院 #19]

    「どうもお世話になりました」と、退院していく人に挨拶される。1ヵ月近く入院していると、何人かにそう挨拶を受け、その人を見送ってきた。私の病室は4人部屋なのであるが、何日かで退院していく人が多く、入れ替わり患者がその病室に入院していく。転院の日が近づき、同室の人に挨拶せねばと「どうもお世話になりました」という台詞の練習をしている。脳梗塞によって滑舌が悪くなり、口頭で話すには相手側に聞きずらいという場合が出てしまう。短いフレーズでも伝えずらい。短い単語は言えるのであるが、長い単語や、文を言う時、たとえるなら言葉が絡まって正確に言えないのである。「どうもお世話になりました」と言う時は、文を短く区切っ…

  • 100 - 7 [入院 #18]

    入院してから約1ヶ月、リハビリ病院に転院の日が近づいてきた。脳梗塞になってから、新聞をテキストにして朗読したり、記事を書き写したりしてきたが、言葉の回復は遅々として進まない。自分の意見をいうことも脳梗塞のせいで差しさわりがあるし、文章を書くことも、短文のメールを書くことですら非常に苦労する。仮に退院できて今の状態でどうか。仕事の上で社内、社外の人と話をする事や資料やレポートを書いたり会議に出て発言したりすることは到底無理がある。 今まで積み重ねてきた経験、仕事も言葉が不具合になることによって生じる事象が、この先どうなっていくのか不安で、将来的なこれからの展望も見えない。自分が話をすることができ…

  • 集中力 [入院 #17]

    リハビリ専門病院に転院してから、実際にどんなリハビリを行うのかは、その時になってみないとわからない。今はただ、言葉が治るのなら、思いつくことは何でも試してみようと思う。私自身の脳梗塞の病状からいうと病前と変わらずに、新聞を読み取る事や朗読がしづらくなっている。書写はどうか。新聞のコラムをノートに写し書きすると、その速度が新聞の読み取り、朗読同様、その作業が遅い。文章を見て、記憶して、その通りノートに書く作業なのだが、記憶できる量が狭まっている。短い文でも記憶しながら書く作業も滞り、場合によっては一つの単語を見て、書いてのパターンもある。言葉を頭の中で考える事、集中力が湧いてこない。脳梗塞になる…

  • 新聞を開くと [入院 #16]

    朝食が終わり、処方された錠剤を服薬したら、病院の売店で新聞を買いに行く事が毎朝の習慣になっている。担当の内科医からは、こう聞かれる。新聞に書いていることが読み取れるか。ラジオを聞いて言ってることがわかるか。私自身読んだり、言っていることを理解しているつもりであるが、脳梗塞という病気がその能力を阻害しているようで、どこに引っかかりがあるのか、自分の頭の中を測ることは難しい。とにかくは新聞を読んで、どこまで文章を読み解くことができるのか、病室で新聞を毎日購読することにした。新聞を読むにあたって、気付いた点が幾つかある。読むスピードが普段より遅いのだ。文字を目で追う速度で文章を理解しながら読み進むこ…

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