散華(さんげ)。

散華(さんげ)。

桜散り敷かれた歩道の曲がり角風が手に託した淡い命の跡その一片(ひとひら)離せず庇いながら仰ぐ夢現(ゆめうつつ)の小間に馳せる戦火の街望みもしなかった惨鼻(さん…