資金調達BANK|資金繰り・銀行融資・資金調達方法を金融のプロが完全解説
資金調達BANKは、資金繰り・銀行融資・ファクタリング・手形割引・ビジネスローン・助成金(補助金)・創業融資・不動産担保ローンなどの事業資金の様々な資金調達方法を紹介。目的によって比較する資金調達方法からビジネスローン審査、銀行融資を受ける交渉のコツ、資金繰り表まで専門家が完全解説
ベンチャーキャピタル(VC)から投資を受けて、数年してから会社が株式を買い戻すケースはよくみられます。また、ベンチャーキャピタル(VC)から「株を買い戻すよう要求され困っている」というのはベンチャー企業ではよく聞かれる相談です。 調達時には、会社・ベンチャーキャピタル(VC)の両者が同意したからこそ、ベンチャーキャピタル(VC)が株主になっているはずですから、株式の買戻しについて話し合っているということは、調達時には想定していなかった事態が生じていることになります。 「株式の買戻し」は、ベンチャーキャピタル(VC)・ベンチャー企業のどちらから求める場合もあります。ただし、同じ「株式の買戻し」であってもこの二つは全く異なる話のため、違いをきちんと理解しておきましょう。 ベンチャーキャピタル(VC)から株式を買い戻すのはどんな場合か? 「株の買戻し」が行われる理由・背景には ベンチャーキャピタル側の都合 ベンチャー企業側の都合 双方があります。 ベンチャーキャピタル(VC)が買戻しを求める理由 ベンチャーキャピタル(VC)が買戻しを求める理由は3つあります。 会社が投資契約書に違反している 会社が期待していたほど成長する見込みがない 会社の成長が期待していた時間軸で行われない いずれにしても、「投資した時に想定していたような成果が得られない」という状態のときに買戻しを求められます。 ベンチャーキャピタル(VC)に限らず、株主が会社との関係を終わらせるには二つしか方法がありません。 1.会社を解散すること 清算手続きにより残余財産の分配を受け、株式が無効となる(対象の会社がなくなる)ことで会社との関係を終わらせることができます。 2.株式を誰かに譲渡すること ベンチャーキャピタル(VC)が会社との関係を終わらせたいほど会社に問題がある場合、株式を買い取ってくれる人を見つけることは非常に困難です。 そのため、会社に「株式を買い戻すよう求める」ことになるわけです。 ベンチャーキャピタル(VC)が買戻すよう求める場面はさらに二つに分けることができます。 契約(投資契約)に基づく場合 そうではない場合 です。 投資契約に定められた買戻条項に基づいて「買戻し」を求められる場合 投資契約書の中に「株式の買戻し」について規定されている場合、ベンチャーキャピタル(VC)はこれに基づく買戻しを要求してきます。 「会社が何をすると買戻条項
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