小黒妙子(おぐろたえこ)は自室にこもり、過ぎた日を思い返していた。 佐山流美(さやまるみ)の髪を切り、春花をどう思っているかを尋ねたあの日。 (第4話紹介参照) 流美は春花に 死んで欲しい、殺したい と漏らした。 その言葉を、妙子の他に、放火に関わったメンバーが聞いていた。 「口だけだろ。そんな度胸あるわけない」 そこにいた誰もがそう思い、流美をなじった。 流美は、妙子に認められたかった。 春花を排除して、妙子に認めてほしかった。 流美は灯油タンクを用意し、いじめグループの面々に春花の家への放火を宣言した。 具体的に行動を起こそうとする流美に、同行しようとする者も現れた。 しかし、妙子はそっけ…
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