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2016/05/07

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  • えりりーん!!!

    昔やりとりしてたメアド使えなくて、こちらで名前叫んですみません!こんばんは!お久しぶりでございます!!すごい前の話なんだけれど、もしかしなくてもコメント頂きましたか……🫨コメントほぼもらわないからどスルーで、昔のコメント見ながら元気出そうと思ってたら、えりりんの名前を見つけました。過保護の花男くん読んでくれて嬉しい!!LIVEにお芝居に、昔と変わらず元気そうです何よりです☺️俺も腸活してる。違う意味で笑元...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 29

    望海放課後、咲にユニフォーム姿を見せたくて電話をかけたのに、なぜか繋がらない。いつもはワンコールも待たずに電話をとる咲だから、電話に出ないのは珍しい。体育館まで距離はないから、その姿のまま部室に顔を出した。「え、のぞみん!?」部室を覗くと、ちょうど部活を終えた部員が着替えている最中だった。ラッキースケベだと思いながら咲の姿を探したが、奥まっている造りのせいで入り口から奥まで見えない。―――あー、残念...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 28

    咲「さっきの体育、のぞみんTシャツ着てなかったって。」―――は?次の授業は理科の実験。そろそろ理科室に移動しようかと腰をあげると、小走りで教室に戻ってきた木村が息を弾ませながら爆弾を投下した。思わず顔を上げると、木村と視線ががっちり噛み合ってしまう。俺を見つめてあからさまに狼狽えながらも、小声でぼそぼそと話し続ける。「乳首透けてたらしくて、エロいってD組が騒いでた。」「マジか。見に行く?」「え、男の乳...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 27

    「のぞみんの彼女ってどんな子?」「え?」咲の委員会が終わるのを大人しく待っていると、同じく彼女の委員会が終わるのを待つ田中が話しかけてきた。「いや、昨日シたって話してたから。」「あー、彼女じゃない。」「え?」「初めて会った子だから本名も知らない。」「……・え?」むしろ、女ですらない。田中が面白いくらいに口をあんぐり開けながら、俺に近づいてくる。咲と違ってリアクションが大きい田中は、単純に話しやすい。...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 26

    「電話なんででなかったの?」結局まっすぐに体育館に向かう気分になれず、図書館で時間を潰して……部活が終わるチャイムに合わせて、慌てて体育館へと走った。体育館を覗くと、タオルを首にかけた咲が俺を見つけて睨んでくる。いつもならさっさと着替えているはずなのに、俺が来るのを待っていてくれたらしい。その視線に笑顔だけ返して、機嫌をとろうと腕に絡みつく。「喋ってて気がつかなかった。」「誰と?」「田中。」「……あい...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 25

    望海「のぞみん、なんかあった?」「何が?」「昼休み終わってから、顔がずっと怖いから。」「わり。」「別に謝らなくていいけど。」田中と一緒にテニス部に顔を出すと、おがっちに睨まれたけれど田中の背中に隠れてやり過ごす。体操着に着替える田中の背中を見つめながら、自分の背中を思い出す。俺と同じもやしだと思っていたのに、咲ほどではないけれどちゃんと筋肉がついていた。着痩せするタイプなんだなって思いながら、肩甲...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 24

    「B組の舞ちゃん、のぞみん狙いだって。」「え?あの子って進藤と付き合ってなかった?」「別れたんじゃね?」「ま、胡蝶ちゃんだもんな。そりゃ進藤でも負けるだろ。」のぞの話をしている男たちの声が、自然に耳に入る。それには気がつかないフリをして、耳だけ男たちに向けながらスマホを見つめる。「そういえば、先輩たちもD組の廊下にいないよな?いい加減飽きたのかな?」「違うって。志村先輩の怪我、知らねえの?」「あー、...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 23

    咲のぞが隣の席の女を見つめて、ため息を吐くのが視界の端に映る。俺といるのがそんなにつまらないのか不安を覚えながら、大学生くらいの女に視線を向けた。肩まで伸びた髪の毛先はカラーで痛んでいて、滑らかで艶やかなのぞの髪とは雲泥の差。ステンドグラスから伸びた光が、のぞの柔らかな髪を優しい彩色で照らしていた。のぞと女が並ぶと、お似合いとは言い難い。―――まだ、俺の方がマシじゃないか?いや、おこがましいにも程が...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 22

    「え?なんでカラコンしてんの?」地元の改札を抜けると、怖い顔をした咲が待ち構えていた。俺を見つけるとほっとしたように緊張を解いたが、見慣れないカラコンに眉を潜ませる。「え、あー……この目だと目立つから。」「瞳の色変えたところで、そんなに変化ないけど……。なに買ったの?」「いや、何も。試合はどうだった?」「勝った。」「よかったじゃん。」「明日は予定あるの?」不安そうな咲に見つめられて、微笑みながら腕に指...

  • R 蛇に睨まれたオオカミ 21

    はじめて降り立った新宿駅は、迷路のような複雑さだった。駅構内や周辺の地図を頭にいれてきたけれど、実際に歩くと人の波に簡単に流されてしまう。地元の駅とは比べ物にならない人の多さに眩暈を覚えながらも、初めて出会うゲイを想像して不安や恐怖と同じくらい興奮しているのも確か。人に溺れそうになりながら目的の場所に辿り着いた頃には、額から汗が止まらなくなっていた。知らない場所というのは、いるだけで疲れる。ひゅう...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 20

    「おはよ。」「……うん。」昨日の今日ですごい気まずくて、咲を見ることが出来ずに俯きながら学校に向かう。咲の視線を痛いほど感じるけれど、その視線を受け止める余裕がない。「俺、なんかした?」「心当たりがあんの?」「い……ええ?まさか、起きてたの?」「なんの話?」「……なんでもない。」咲が無言の空気に耐えかねて、不安げにそう質問をなげてきた。いつも仏頂面の咲が、珍しく百面相をしている。その横顔を見つめながら、...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 19

    望海「のんちゃん、ぼくと結婚してくれる?」ふたりで弾まないボールをリビングで転がしていると、咲が突然そんなことを言い始めた。忘れかけていた子供の頃の記憶。あれは都合のいい俺の夢だったのか、今はもう判断がつかない。「結婚?」「ずっと一緒にいられるお約束すること。」「さっちゃんと一緒にいられるの?」「うん。ずっと一緒にいてくれる?」「いいよ。毎日ゲームできるね。」俺がそう返事をすると、咲の顔がぱっと華...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 18

    俺が精通を迎えたのは、小学5年の終わりだった。落ち着くから、気持ちいいから、そんな軽い気持ちで触っていたそこが、たまに硬くなることは知っていた。硬くなったそこをさらに擦ると単純に気持ちがよくて、気がついたら癖のようになっていた。いつものように何気なく部屋で弄っていると、手が透明な液で汚れていた。「はあ?」という何にキレたのか分からない感情が沸き起こるのと同時に、尿とは異なるそれが精液だと気がついた...

  • R 蛇に睨まれたオオカミ 17

    咲「え、このタイミングで寝る?」俺の胸の中ですやすやと眠るのぞを見下ろしながら、思い切り脱力する。教室でもこの調子ですやすや眠っているんじゃないかと、マジで心配になる。担任は鬼怖いと有名なおがっちだから、他の生徒が何かしたりはできないと思うけれども……のぞは小学生の頃から本当によく眠るから、油断できない。小学校の頃は教師に起こされて、家族と勘違いしてキスをした前科がある。―――やめてくれ!絶対にやめて...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 16

    望海「なあ、中間終わったらお泊り会しない?」「はあ?」中間試験対策をしながらそう問いかけると、咲の表情が思い切り曇る。あからさまに嫌だと言われているようで、悲しくなった。俺も精通を迎えて大人になったことだし、咲とベッドにいたらもしかしたらなにか発展があるかもしれない。そんな不埒な考えがチラッと浮かんだが、咲の今の顔を見ただけで結果は明らか。―――明らかなのに、なんで諦めがつかないんだろ……。「小学生の...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 15

    「二の腕って、おっぱいの感触と近いんだって。」「マジで?今度誰かの触ってみよーぜ。」腹いっぱいで怠すぎる6限の体育の授業を終えると、クラスの男子の会話が耳に入った。女子がいないと、途端に猥談に花が咲く。その様子を遠目に見つめていると、突然話を振られた。「今野くんって、胡蝶さんと仲いいよね?」「まあ。」俺にはくん付けなのに対し、のぞにはさん付けなのが気になりながら、いつものように適当に流す。「胡蝶さ...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 14

    「咲、おはよ。」昨日と変わらない眩い笑顔で、のぞが家からひょっこりと顔を出した。エロサイトを見ていたことを俺に気付かれたなど全く気がつかない様子で、いつもの爽やかな笑顔を見せてくる。―――このクソ可愛い顔で、マジでオナってんの?「咲は寝不足?クマできてる。」「……のぞはもう平気なの?」「いっぱい寝たから。」「元気そうでよかった。」横顔はいつもよりも晴れやかで、なんだかこちらまで幸せそうになる笑顔だった...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 13

    咲中学に通ってから、初めてのひとりでの登下校。のぞが隣にいれば秒で着いてしまうその距離が、ひとりだとやけに遠く感じる。のぞ、食欲はありそうでよかった。具合が悪いと恵さんから教えてもらった時は不安だったけれど、昼休みに電話した時には元気そうな声に安心した。小学生の頃は、本当にしょちゅう学校を休んでいた。家からほとんどでない生活の癖に、インフルエンザなんかの流行りものには毎年罹り、ちょっとした風邪が瞬...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 12

    目が覚めたのは太陽がもうすっかり昇りきった、11時過ぎ。「あれ……学校サボった?」欠伸をしながらスマホを見ると、咲と母親から数えきれないほど着信がある。のそのそとベッドを降りて、鍵を開ける。その音でリビングにいた母親が気がついたようで、階段の下から声をかけられた。「のんちゃん、おはよ~!よく眠れた~?」寝坊したことを怒るでもなく暢気にそう声をかけながら、冷めたスープを温めてくれる。いつまでこの子供扱い...

  • R 蛇に睨まれたオオカミ 11

    望海―――え、漏らした……?下半身がやけに冷たい感覚に、思わず飛び起きた。いつもは母親にしつこいくらいに起こされないと起きないのに、湿った感覚に思わず背中と思考が凍る。―――いや、マジで赤ちゃんじゃん!!!シーツやズボンに染みになるほどではないけれど、パンツはぐっしょり濡れていた。居た堪れない気持ちでベッドを出ると、カーテンの隙間はほの暗い。このまま眠れるわけもなく、ゆっくりと階段を下りて風呂場に向かう。...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 10

    田中 千里(たなか ちさと)気持ちのいい風に誘われて、カーテンを開けて窓の外を見つめる。おがっちの熱がこもった声が響く校庭を見つめると、のぞみんが所属する陸上部が活躍していた。アップを兼ねた走り込みを終えて、すっかり息が上がった部員を尻目に、のぞみんは退屈そうに大きな欠伸を繰り返している。スタイルがいいせいか、その姿は遠目で見てもよく目立つ。同じクラスにいることが、今でも不思議だ。のぞみんを初めて...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 9

    咲「のぞ!」保健室の扉を開けると、のぞが驚いたように身体を起こす。顔面蒼白で、今にも倒れそうなほど顔色が悪い。「え、咲……なんで?」「具合悪いの?」「誰に聞いた?」「小河原先生と西島だけど……。」俺がそう言うと、のぞの視線が尖る。2人ともお気に入りだと話していたのに、俺に告げ口をしたのが気に入らなかったのか?のぞはすごく疲れた顔をしていて、中学に入学してから浮かない表情ばかり見ている気がする。何かあっ...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 8

    子どもの頃から、俺は少しも成長していない。いつまで経っても弱虫で、泣き虫で、咲におんぶにだっこ状態。あの時のような大怪我は、もう絶対にしてほしくない。なるべく自分で解決をしたいところだけれど、どうすれば解決するのかよく分からない。対処法も思いつかないから、おがっちに言われたように声をかけられたら即ダッシュを繰り返した。今日も同じように先輩から逃げながら、いつまで続くか分からない鬼ごっこに既に飽きて...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 7

    望海小学校から帰ると、咲の家にお邪魔するのが日課になっていた。いつものようにリモートでの習い事を終えて、新しく買ってもらったゲームを手に鼻歌まじりで咲の家に向かう。幼稚園の頃からの仲だから、自分の家のように気兼ねしない場所。リビングにいるおばさんに挨拶をして、いつものように2階にあがり、軽くノックして扉をあける。すると痛々しく腫れあがった咲の頬を見て、言葉が喉の奥に引っ込んだ。喋ることすら痛々しそ...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 6

    「さ、咲~……?」蚊の鳴くような声に視線を向けると、のぞが教室の入り口で蹲りながら手招きをしていた。のぞの存在や名前は既に学校でも有名で、あれだけ騒がしかったクラスがのぞの存在に気がついて言葉を失っている。クラスの視線を根こそぎ奪っているのぞは、俺に向かって不安そうな表情を浮かべていた。具合でも悪いのかと慌てて駆け寄ると、俺の指を両手でぎゅっと掴んで見つめてくる。「どうした?具合悪いの?」「いや、な...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 5

    咲入学式から二週間が経った。のぞは相変わらず眠り癖がひどく、小学校の頃よりも悪化している。昼飯を終えるとすっと意識を手放してしまい、保健室まで担ぎこんだのは片手では足りない。教室では既に仲のいいグループがしっかりと確立し、俺はそのどれにも属さずに暇を持て余している。別に誰かと仲良くなりたいなんて願望は、端からない。手のかかるのぞといるだけで、だいすきなのぞがいるだけで、他に何もいらないから。短すぎ...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 4

    入学式からしばらくは健康診断や体力測定などがあり、今週から通常授業が始まった。最近ようやくクラスメイトと挨拶は交せるようになったが、それ以上の会話が続かない。教室では既に仲がいいグループが作られてしまい、ぼっちな俺には相変わらず居場所がなかった。寂しくなるとにっしーにべったりと張り付いて、教室にも職員室にもくっついて歩くが、一度も文句は言われない。いつも変わらぬ笑顔で話し相手になってくれるから、に...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 3

    吐きそうな気分のまま、入学式が始まる。四方八方から突き刺さるような視線から逃れたくて、そっと目を閉じた。するとポンと肩を叩かれて、慌てて目を開ける。寝ていたことを咎められると思って身構えると、俺の緊張を根こそぎ奪い取るような表情で見つめてきた。「気分悪いの?」「え?」「顔色わるいから、こっち来なさい。」すっきりとした顔立ちの教師に腕を引かれ、足がもつれそうになりながら立ち上がった。逞しい腕に寄りか...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 2

    胡蝶 望海(こちょう のぞみ)「やだっ!離して!」バタバタと脚や手を必死に動かしても、男に手首を握られただけで腕の自由が奪われた。圧倒的な体格差に抗うことは出来ず、男を見上げる。体重をかけられると、身体がシートにめり込む気がした。水中でもがいてるのかと錯覚するほど狭く息苦しい車内で、隣には真新しいベビーシートが置かれている。生活感が漂う空間で、にやけ顔の男を見つめながら咲の顔を思い出していた。逃げ...

  • 蛇に睨まれたオオカミ 9

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  • 蛇に睨まれたオオカミ 1

    今野 咲(こんの さき)栗色の柔らかな髪が、風に靡く。白く滑らかな頬を青白く染めたのぞが、俯きながら俺の隣をゆっくりと歩く。気だるげな表情ののぞに歩調を合わせながら、俺は不安で仕方がなかった。透けるような白い肌、ふわふわの柔らかな栗色の髪、翡翠色の宝石のように輝く瞳。それらの繊細で美しいパーツを、細部まで凝って配置した最高傑作が、胡蝶 望海(こちょう のぞみ)という人間だった。俺とは幼稚園の頃から...

  • 蛇に睨まれたオオカミ

    【あらすじ】無愛想溺愛ワンコ×爆ビジュバリタチの幼馴染コンビ小学1年生の時に望海はノンケの男に襲われ、幼馴染の咲に助けてもらった過去がある。そのトラウマから、男(特にノンケ)に対して恐怖と嫌悪感を抱いていた。泣き虫で可愛らしいルックスの望海は、小学校では男に揶揄われたり虐められることが多く、その度に咲に何度も助けてもらっていた。咲に対して友情以上の感情と全幅の信頼を抱いている望海は、この先もずっと...

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