鏡越しの祈り 2
――これは、デート?確かに、三上さんから女の話は一切出なかったけれど、そういう人なのか?それとも常連のよしみで誘ってくれたのか、フレンドリーな彼からは判断がつかない。彼のことを考えていると、仕事が溜まりに溜まっていく。毎日当たり前にこなしていたはずなのに、指先が重い。それでも、なぜか焦る気持ちよりも、日に日に期待が膨らんでいく。自分がこんなにもポジティブな人間だとは、今まで気がつかなかった。ふわふわ...
2021/05/15 10:00
2021年5月 (1件〜100件)
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