臨書!元永本 その2
元永本古今集上(一)二玄社32・33ページを臨書しました。前回に引き続き、基本的な箇所を書きました。実際はもっと綺麗な料紙に書けば良いのですが、練習なので白い仮名半紙で書いてます。あ、基本的と述べましたが、今回の元永本の特徴は、はなち書き、漢字と仮名の調和という点ではないでしょうか。平安中期では、一行の文字を上から下までつなげて書くような書き方が主流でした。ただ、平安後期、1120年頃の元永本では、一文字一文字を離して書くという「はなち書き」もしています。そして、平安中期では、仮名は仮名どうし、漢字は漢字どうしで書くのがほとんどでしたが、平安後期の元永本では、仮名、漢字の両方を一つの紙面上に調和して書くこともしております。時代の流れが、貴族たちの中で書き易い方向性、漢字と仮名の調和に導いたといいましょうか。現代...臨書!元永本その2
2019/05/26 22:50