キテレツ諸子百家〜論語と孔子と、ときどき墨子〜

論語漫歩586 『星の王子さま』 「敬天愛人」2

前回我々は、西郷隆盛の有名な言葉  「敬天愛人」 の、「敬天」に着眼し、内村鑑三の名著『代表的日本人』（1995年岩波文庫）に辿り着いた。この名著の筆頭に…

2019/09/30 15:37

論語漫歩585 『星の王子さま』 「敬天愛人」1

前回まで我々は、『遺訓』の中でもとくに有名な  「命もいらず 名もいらず」 について見て来た。今回からは、それに劣らず有名な、西郷の言葉  「敬天愛人…

2019/09/27 15:36

論語漫歩584 『星の王子さま』 「命もいらず 名もいらず」2

前回我々は、『遺訓』第三十章の名言、西郷が  命もいらず 名もいらず 官位も 金もいらぬ 人、と称えた、幕末の剣聖山岡鉄舟について見た。西郷も…

2019/09/26 15:36

論語漫歩583 『星の王子さま』 「命もいらず 名もいらず」1

  我々はついに、『遺訓』の中でも、特に有名な章にたどりついた。『遺訓』第三十章である。  命もいらず 名もいらず 冠位も 金も いらぬ人は …

2019/09/25 15:35

論語漫歩582 『星の王子さま』 世界平和

前回我々は、祖国の危機に臨んで、幕末、無数の志士たちが、「殉死」していくのを見た。サンテグジュペリも、ナチスドイツに占領されたフランスのために戦って「殉死」し…

2019/09/24 15:34

論語漫歩581 『星の王子さま』 「殉死」

前回我々は、友月照のために、西郷隆盛が薩摩潟に身を投ずるのを見た。今回も、祖国に命を捧げる人々を見ることにしよう。幕末、多くの名君が出た。その、名君の中の名君…

2019/09/23 15:34

論語漫歩580 『星の王子さま』と西郷

星の王子さまは、愛する「バラ」（妻コンスエロ）のために、自ら命を断つ。西郷もまた「友」（勤王の志士・月照上人）のために命を断った。「友情」に殉じたのである。こ…

2019/09/20 15:33

論語漫歩579 『星の王子さま』 「児孫のために美田を買はず」

前回我々は、極貧の中にあって  「道を楽しむ」 顔回の姿を見た。今回は、西郷の出番である。 よく親しまれ、よく吟詠される、西郷の漢詩がある。七言絶句『偶成…

2019/09/19 15:33

論語漫歩578 『星の王子さま』 「顔回と西郷」

前回我々は、西郷と顔回が、単なる「知識」の追求者ではなく、自分自身が「堯舜」になることを目指す、「実存」の行者であるのを見た。今回もまた、この二人の共通点を見…

2019/09/18 15:32

論語漫歩577 『星の王子さま』 「聖賢に成らん」

前回我々は、西郷隆盛の気宇が壮大で、中国四千年最高の聖人堯舜を目指し、  「堯舜を お手本とする」 のを見た。今回は、その続きである。『遺訓』第三十六章に…

2019/09/17 15:32

論語漫歩576 『星の王子さま』 「堯舜を手本とせよ ! 」

前回我々は、西郷が、論語全体、儒教全体で、最も重要な  「克己」 の解釈に於いて、「第二の孔子」、「新儒学の創始者」と称えられた朱子を越えているのを見て、…

2019/09/16 15:32

論語漫歩575 『星の王子さま』 「己に克つ」

前回我々は、『遺訓』第二十六章の  己に克てば 成り 自ら愛すれば 敗る について見た。すなわち、西郷は、「己に克つ」（克己）と「自ら愛す」（自愛）と…

2019/09/13 15:31

論語漫歩574 『星の王子さま』 成功は「己に克つ」にあり

前回我々は、『遺訓』冒頭の「天の道」と「私」（己を愛する心）のうち、後者について見た。すなわち、『遺訓』第二十六「己を愛するは 善からぬことの第一なり」の全文…

2019/09/12 15:31

論語漫歩573 『星の王子さま』 「己を愛するは 善からぬことの第一なり」

前回我々は、『遺訓』冒頭の「天道」（天の道）と「私」（己を愛する心）のうち、「天の道」について述べた。そこで、我々は、「天の道」とは、「誠」のことであり、西郷…

2019/09/11 15:30

論語漫歩572 『星の王子さま』 「天の道」とは ?

前回我々は、『遺訓』冒頭の「天道」（天の道）と「私」（己を愛する心）が、キルケゴールの言う「あれか」（享楽の自己愛）・「これか」（宗教的実存）に該当するのを…

2019/09/10 07:30

論語漫歩571 「天の道」と「自ら愛する心」

前回我々は、世の中に「本物」が稀有な原因として、西郷隆盛の言葉  「自ら愛する心」 を取り上げた。今回は、前回引用した『遺訓』21の読解を試みることにしよ…

2019/09/09 07:29

論語漫歩570 『星の王子さま』 「本物・西郷隆盛」

これまでに、我々は、「実存哲学の祖」キルケゴールが 「真のキリスト者は 一人もいない」と、嘆くのを見た。また、サンテグジュペリ自身である飛行士とサンテグジ…

2019/09/06 17:27

論語漫歩569 『星の王子さま』 「真の儒者は 一人のみ」

これまで、我々は、「実存哲学の元祖」キルケゴールが、  「真のキリスト者は 一人もいない」 と、嘆くのを見た。また、「飛行士」が、「星の王子さま」に出会う…

2019/09/05 17:27

論語漫歩568 『星の王子さま』 「一人ぽっち」

前回我々は、『星の王子さま』にも  「あれか、これか」 すなわち、「大人の世界」と「子供の世界」の対比があるのを知った。さて、我々は前々回、「実存哲学の元…

2019/09/04 17:26

論語漫歩567 『星の王子さま』 「あれか、これか」3

前回我々は、キルケゴールの生涯が、まさしく  「あれか、これか」 の闘いの生涯であったことを知った。ところが、『星の王子さま』にも、この「あれかこれか」の…

2019/09/03 07:26

論語漫歩566 『星の王子さま』 『あれか、これか』2

前回我々は、キルケゴールのもう一つの代表作『死に至る病』の意味について考えてみた。今回は、再び『あれか、これか』に戻ることにしよう。我々は、前々回、キルケゴー…

2019/09/02 07:25

論語漫歩590 『星の王子さま』 「真の勇者・西郷」

前回我々は、「世界史上の一大転機」をなす「明治維新」の大業が、「天」の大いなる助けのもと、ペリーと西郷の協力によって達成されるのを見た。内村鑑三は分析する…

2019/09/01 15:40