その男、不遜につき 24
翌日の土曜日、自宅のローテーブルで仕事をしていると、ふいに玄関のドアが開閉する音がした。マウスに手を乗せたままノートパソコンの画面を注視していたヨンファは、反射的にぱっと顔を上げる。インターホンを鳴らさずに入ってくる人間はヨンファの知る限り、この世にひとりしかいない。続く足音に誘われるように目を向ければ、お馴染みの長身が勝手知ったるとばかりに部屋に上がり込んできた。「そろそろメシにするか? いつで...
2020/03/17 01:55
2020年3月 (1件〜100件)
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