万葉の頃の秋の花見はハギの花だった
ヤマハギ葉先が丸いのが特徴ヤマハギミヤギノハギ葉先がとがっているのが特徴ミヤギノハギミヤギノハギ『万葉集』には160種類以上の植物が歌われています。萩の花は合計142首が詠まれていてこれはウメの119首より多く、万葉第一の花になってます。一方で詠み人の名はウメの歌が4分の3でわかるのに対し、ハギでは4割ほどしかわかりません。つまり、ウメは上流階級、ハギは庶民に好まれた花だったのです。現在では、花見というとサクラのみが思い浮かびますが、『万葉集』ではサクラの花を愛でてはいるものの、花見の表現はありません。花見で歌われている植物は、春のウメと秋のハギのみです。「秋風は涼しくなりぬ馬並(な)めていざ野に行かなはぎの花見に」巻10-2103この歌から男性が馬で連れ立って野へ、ハギの花見に出かけたことがわかります。...万葉の頃の秋の花見はハギの花だった
2024/09/26 06:32